2024年パリオリンピックのスポーツクライミング競技

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2024年パリオリンピック
スポーツクライミング競技
会場ル・ブルジェ
開催日2024年8月5日-8月10日[1]
参加選手数 68人
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2024年パリオリンピックのスポーツクライミング競技[2](2024ねんパリオリンピックのスポーツクライミングきょうぎ)は、国際スポーツクライミング連盟(IFSC)が管轄し、2024年パリオリンピックにおいて実施されるスポーツクライミングである。なお、オリンピックのスポーツクライミング競技が実施されるのは今大会が2回目である。

実施概要[編集]

大会では男女ともスピードと複合(ボルダー・リード)[注釈 1]の計4種目が実施される。スピードは男女14名ずつ、複合は男女20名ずつ計68名が出場する。

出場選手は2023年の世界選手権スイスベルン)と大陸選手権、及び2024年に開催されるオリンピック予選シリーズの成績及び招待により選ばれる。男女ともに1カ国最大2名まで出場できる。開催国フランスは各種目1名ずつの出場が保証されている[4][5][6]

世界選手権の複合種目で楢崎智亜森秋彩がともに銅メダルを獲得し、オリンピック出場資格を得た。

大会形式[編集]

スピード種目は高さ15メートルの壁を登る速さを競う[4]

複合種目はボルダー、リードの各種目とも100点満点で争い、その合計により順位を決定する[7]

ボルダー種目は高さ4.5メートル程の課題の壁(4つ)をそれぞれ制限時間内に登ることを目指す[4]。得点は1つの課題につき最大25点で、試行回数や途中に設定された地点(ゾーン)まで登ることができたかどうかにより決定される[7]

リード種目は制限時間内に高さ15メートルを超える壁のどの地点まで登れるかを競う[4]。一度しか挑戦できないため、落下した場合はその時点で競技終了となる。得点は頂上まで登れれば満点(100点)となり、頂上まで登れなければ頂上から数えて不足する手数に応じて減点される[7]。(10手以内の不足は1手につき4点、11手から20手の範囲では不足1手につき3点、21手から30手の範囲では不足1手につき2点、31手から40手の範囲では不足1手につき1点がそれぞれ減点されるため、40手以上不足する場合は、得点はゼロとなる。)

競技日程[編集]

B ボルダー準決勝 L リード準決勝 Q 予選 F 決勝
競技日程[8]
日付
種目
8月5日 8月6日 8月7日 8月8日 8月9日 8月10日
男子スピード Q F
男子複合 B L F
女子スピード Q F
女子複合 B L F

メダリスト[編集]

種目
男子スピード
男子複合
女子スピード
女子複合

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2023年4月から、日本語での呼称が「ボルダリング」から「ボルダー」に改められた[3]

出典[編集]

  1. ^ The competition schedule for the Paris 2024 Olympic Games has been finalised” (英語). Paris 2024 (2022年7月26日). 2022年9月15日閲覧。
  2. ^ Sport climbing” (英語). Paris 2024. 2022年9月15日閲覧。
  3. ^ 「ボルダリング」を「ボルダー」に呼称変更へ クライミング協会、4月から”. 産経新聞 (2023年2月9日). 2023年8月9日閲覧。
  4. ^ a b c d Paris 2024”. www.ifsc-climbing.org. 2022年9月15日閲覧。
  5. ^ QUALIFICATION SYSTEM - SPEED”. 2022年9月15日閲覧。
  6. ^ QUALIFICATION SYSTEM - BOULDER & LEAD”. 2022年9月15日閲覧。
  7. ^ a b c Walker, Noah (2021年12月23日). “The Paris Olympics - A New Scoring System” (英語). Gripped Magazine. 2022年9月15日閲覧。
  8. ^ Paris 2024 Olympic Competition Schedule” (PDF) (英語). Paris 2024. 2023年8月9日閲覧。

外部リンク[編集]