2006 FIFAワールドカップ・グループF

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2006 FIFAワールドカップ・グループF2006 FIFAワールドカップ本大会の8つのグループステージの一つ。本グループにはブラジルオーストラリアクロアチア日本の4ヶ国が入り、2006年平成18年)6月12日から6月22日まで各国3試合ずつ総当たりの全6試合が行われた。

3戦全勝のブラジルに次いで決勝トーナメント進出を決めたのは、初戦で日本に逆転勝利し、最終戦でクロアチアに引き分けたオーストラリアで、オーストラリアとしても[1]オセアニアサッカー連盟 (OFC) 加盟国としても初めての決勝トーナメント進出となった。オーストラリアはこの大会の後アジアサッカー連盟 (AFC) に転籍し、以降OFC加盟国が決勝トーナメントに進出した大会はなく[注釈 1]2022年カタール大会まででは本大会が唯一となっている。

順位表[編集]

チーム 出場権
1  ブラジル 3 3 0 0 7 1 +6 9 決勝トーナメント進出
2  オーストラリア 3 1 1 1 5 5 0 4
3  クロアチア 3 0 2 1 2 3 −1 2
4  日本 3 0 1 2 2 7 −5 1
出典: FIFA
順位の決定基準: 順位決定方法

試合結果[編集]

オーストラリア vs 日本[編集]

オーストラリア
日本
GK 1 マーク・シュワルツァー
CB 3 クレイグ・ムーア 58分に警告 58分 61分に交代退場 61分
CB 2 ルーカス・ニール
CB 14 スコット・チッパーフィールド
RM 20 ルーク・ウィルクシャー 75分に交代退場 75分
CM 7 ブレット・エマートン
CM 13 ビンチェンツォ・グレッラ 33分に警告 33分
CM 23 マーク・ブレッシアーノ 53分に交代退場 53分
LM 5 ジェイソン・クリナ
CF 10 ハリー・キューウェル
CF 9 マーク・ヴィドゥカ キャプテン
交代出場:
MF 4 ティム・ケーヒル 69分に警告 69分 53分に交代出場 53分
FW 19 ジョシュア・ケネディ 61分に交代出場 61分
FW 15 ジョン・アロイージ 78分に警告 78分 75分に交代出場 75分
監督:
オランダの旗 フース・ヒディンク
GK 23 川口能活
CB 19 坪井慶介 56分に交代退場 56分
CB 5 宮本恒靖 キャプテン 31分に警告 31分
CB 22 中澤佑二
RM 3 駒野友一
CM 7 中田英寿
CM 15 福西崇史
LM 14 三都主アレサンドロ
AM 10 中村俊輔
CF 9 高原直泰 40分に警告 40分
CF 13 柳沢敦 79分に交代退場 79分
交代出場:
DF 2 茂庭照幸 68分に警告 68分 56分に交代出場 56分 90+1分に交代退場 90+1分
MF 18 小野伸二 79分に交代出場 79分
FW 16 大黒将志 90+1分に交代出場 90+1分
監督:
ブラジルの旗 ジーコ
マン・オブ・ザ・マッチ
オーストラリア ティム・ケーヒル
副審
マリ共和国 ドラマーヌ・ダンテ
セネガル ママドゥ・ンドゥイェ
第4の審判員
フランス エリック・プーラ英語版
第5の審判員
フランス ヴィンセント・テクシエ

ブラジル vs クロアチア[編集]

ブラジル
クロアチア
GK 1 ジーダ
RB 2 カフー キャプテン
CB 3 ルシオ
CB 4 フアン
LB 6 ロベルト・カルロス
CM 5 エメルソン 42分に警告 42分
CM 11 ゼ・ロベルト
AM 8 カカ
AM 10 ロナウジーニョ
CF 7 アドリアーノ
CF 9 ロナウド 70分に交代退場 70分
交代出場:
FW 23 ロビーニョ 70分に交代出場 70分
監督:
カルロス・アルベルト・パレイラ
GK 1 スティペ・プレティコサ
CB 7 ダリオ・シミッチ
CB 4 ロベルト・コヴァチ 67分に警告 67分
CB 3 ヨシプ・シムニッチ
RM 2 ダリヨ・スルナ
CM 5 イゴール・トゥドール 90分に警告 90分
CM 10 ニコ・コヴァチ キャプテン 32分に警告 32分 41分に交代退場 41分
LM 8 マルコ・バビッチ
AM 19 ニコ・クラニチャール
CF 17 イヴァン・クラスニッチ 56分に交代退場 56分
CF 9 ダド・プルショ
交代出場:
MF 16 イェルコ・レコ 41分に交代出場 41分
FW 18 イヴィツァ・オリッチ 56分に交代出場 56分
監督:
ズラトコ・クラニチャール
マン・オブ・ザ・マッチ
ブラジル カカ
副審
メキシコ ホセ・ラミレス
カナダ ヘクター・ベルガラ
第4の審判員
モロッコ モハメド・カザズ英語版
第5の審判員
アルジェリア ブラヒム・ジャー

日本 vs クロアチア[編集]

日本
クロアチア
GK 23 川口能活 42分に警告 42分
RB 21 加地亮
CB 5 宮本恒靖 キャプテン 21分に警告 21分
CB 22 中澤佑二
LB 14 三都主アレサンドロ 72分に警告 72分
RM 8 小笠原満男
CM 7 中田英寿
CM 15 福西崇史 46分に交代退場 46分
LM 10 中村俊輔
CF 9 高原直泰 85分に交代退場 85分
CF 13 柳沢敦 61分に交代退場 61分
交代出場:
MF 17 稲本潤一 46分に交代出場 46分
FW 20 玉田圭司 61分に交代出場 61分
MF 16 大黒将志 85分に交代出場 85分
監督:
ブラジルの旗 ジーコ
GK 1 スティペ・プレティコサ
CB 7 ダリオ・シミッチ
CB 4 ロベルト・コヴァチ 32分に警告 32分
CB 3 ヨシプ・シムニッチ
RM 2 ダリヨ・スルナ 69分に警告 69分 87分に交代退場 87分
CM 5 イゴール・トゥドール 70分に交代退場 70分
CM 10 ニコ・コヴァチ キャプテン
LM 8 マルコ・バビッチ
AM 19 ニコ・クラニチャール 78分に交代退場 78分
CF 17 イヴァン・クラスニッチ
CF 9 ダド・プルショ
交代出場:
FW 18 イヴィツァ・オリッチ 70分に交代出場 70分
MF 14 ルカ・モドリッチ 78分に交代出場 78分
FW 22 イヴァン・ボスニャク英語版 87分に交代出場 87分
監督:
クロアチアの旗 ズラトコ・クラニチャール
マン・オブ・ザ・マッチ
日本 中田英寿
副審
ベルギー ピーター・ハーマンズ
ベルギー ウォルター・ヴロマンズ
第4の審判員
アメリカ合衆国 ケヴィン・ストット英語版
第5の審判員
アメリカ合衆国 グレゴリー・バーキー

ブラジル vs オーストラリア[編集]

ブラジル
オーストラリア
GK 1 ジーダ
RB 2 カフー キャプテン 29分に警告 29分
CB 3 ルシオ
CB 4 フアン
LB 6 ロベルト・カルロス
CM 5 エメルソン 72分に交代退場 72分
CM 11 ゼ・ロベルト
AM 8 カカ
AM 10 ロナウジーニョ
CF 7 アドリアーノ 88分に交代退場 88分
CF 9 ロナウド 31分に警告 31分 72分に交代退場 72分
交代出場:
MF 17 ジウベルト・シウバ 72分に交代出場 72分
FW 23 ロビーニョ 83分に警告 83分 72分に交代出場 72分
FW 21 フレッジ 88分に交代出場 88分
監督:
カルロス・アルベルト・パレイラ
GK 1 マーク・シュワルツァー
CB 3 クレイグ・ムーア 69分に交代退場 69分
CB 2 ルーカス・ニール
CB 6 トニー・ポポヴィッチ 41分に交代退場 41分
RM 7 ブレット・エマートン 13分に警告 13分
CM 13 ビンチェンツォ・グレッラ
LM 14 スコット・チッパーフィールド
RW 5 ジェイソン・クリナ 39分に警告 39分
AM 4 ティム・ケーヒル 56分に交代退場 56分
LW 21 ミル・ステリョフスキー
CF 9 マーク・ヴィドゥカ キャプテン
交代出場:
MF 23 マーク・ブレッシアーノ 41分に交代出場 41分
FW 10 ハリー・キューウェル 56分に交代出場 56分
FW 15 ジョン・アロイージ 69分に交代出場 69分
監督:
オランダの旗 フース・ヒディンク
マン・オブ・ザ・マッチ
ブラジル ゼ・ロベルト
副審
ドイツ クリスチャン・シュラー
ドイツ ヤン=ヘンドリック・サルバー
第4の審判員
メキシコ マルコ・ロドリゲス
第5の審判員
コスタリカ レオネル・リール

日本 vs ブラジル[編集]

日本
ブラジル
GK 23 川口能活
RB 21 加地亮 40分に警告 40分
CB 19 坪井慶介
CB 22 中澤佑二 キャプテン
LB 14 三都主アレサンドロ
RM 8 小笠原満男 56分に交代退場 56分
CM 7 中田英寿
CM 17 稲本潤一
LM 10 中村俊輔
CF 11 巻誠一郎 60分に交代退場 60分
CF 20 玉田圭司
交代出場:
DF 6 中田浩二 56分に交代出場 56分
FW 9 高原直泰 60分に交代出場 60分 66分に交代退場 66分
FW 16 大黒将志 66分に交代出場 66分
監督:
ブラジルの旗 ジーコ
GK 1 ジーダ キャプテン 82分に交代退場 82分
RB 13 シシーニョ
CB 3 ルシオ
CB 4 フアン
LB 16 ジウベルト 44分に警告 44分
RM 8 カカ 71分に交代退場 71分
CM 19 ジュニーニョ
CM 17 ジウベルト・シウバ
LM 10 ロナウジーニョ 71分に交代退場 71分
CF 23 ロビーニョ
CF 9 ロナウド
交代出場:
MF 11 ゼ・ロベルト 71分に交代出場 71分
MF 20 リカルジーニョ 71分に交代出場 71分
GK 12 ロジェリオ・セニ 82分に交代出場 82分
監督:
カルロス・アルベルト・パレイラ
マン・オブ・ザ・マッチ
ブラジル ロナウド
副審
フランス リオネル・ダゴーン
フランス ヴィンセント・テクシエ
第4の審判員
南アフリカ共和国 ジェローム・デイモン英語版
第5の審判員
南アフリカ共和国 エノック・モレフェ

クロアチア vs オーストラリア[編集]

クロアチア
オーストラリア
GK 1 スティペ・プレティコサ 70分に警告 70分
CB 7 ダリオ・シミッチ Yellow card 32分 Yellow-red card 85分
CB 13 スティエパン・トマス英語版 83分に交代退場 83分
CB 3 ヨシプ・シムニッチ Yellow card 61分 Yellow-red card 90+3分[注釈 2]
RM 2 ダリヨ・スルナ
CM 5 イゴール・トゥドール 38分に警告 38分
CM 10 ニコ・コヴァチ キャプテン
LM 8 マルコ・バビッチ
AM 19 ニコ・クラニチャール 65分に交代退場 65分
CF 18 イヴィツァ・オリッチ 74分に交代退場 74分
CF 9 ダド・プルショ
交代出場:
MF 16 イェルコ・レコ 65分に交代出場 65分
MF 14 ルカ・モドリッチ 74分に交代出場 74分
FW 17 イヴァン・クラスニッチ 83分に交代出場 83分
監督:
ズラトコ・クラニチャール
GK 18 ジェリコ・カラッツ
CB 3 クレイグ・ムーア
CB 2 ルーカス・ニール
CB 14 スコット・チッパーフィールド 75分に交代退場 75分
RM 21 ミル・ステリョフスキー 71分に交代退場 71分
CM 13 ビンチェンツォ・グレッラ 63分に交代退場 63分
CM 7 ブレット・エマートン Yellow card 81分 Yellow-red card 87分
LM 5 ジェイソン・クリナ
AM 4 ティム・ケーヒル
AM 10 ハリー・キューウェル
CF 9 マーク・ヴィドゥカ キャプテン
交代出場:
FW 15 ジョン・アロイージ 63分に交代出場 63分
MF 23 マーク・ブレッシアーノ 71分に交代出場 71分
FW 19 ジョシュア・ケネディ 75分に交代出場 75分
監督:
オランダの旗 フース・ヒディンク
マン・オブ・ザ・マッチ
オーストラリア ハリー・キューウェル
副審
イングランド フィリップ・シャープ
イングランド グレン・ターナー
第4の審判員
アメリカ合衆国 ケヴィン・ストット英語版
第5の審判員
アメリカ合衆国 グレゴリー・バーキー

脚注[編集]

注記[編集]

  1. ^ OFC加盟国がワールドカップ本大会に出場したのも2010年南アフリカ大会ニュージーランドが出場したのが最後。なお、オーストラリアはAFC転籍後の2022年カタール大会で2回目の決勝トーナメント進出[1]
  2. ^ 当初のFIFAのマッチレポートでは、ヨシプ・シムニッチに3枚のイエローカードが提示された(61分、90分、90+3分。90分のイエローカード提示後に退場処分とならなかった)と記録されていたが、しばらく後に90分のイエローカードの記録がレポートから削除されている。

出典[編集]

  1. ^ a b アジア転籍後、初の16強 豪州、競技力向上示す―W杯サッカー”. 時事通信 (2022年12月15日). 2023年1月16日閲覧。