1946年イタリア総選挙

1946年イタリア総選挙
Elezioni politiche italiane del 1946
内閣	第1次ガスペリ内閣（英語版）
改選数	556
選挙制度	非拘束名簿式比例代表制（州単位・31選挙区）; 拘束名簿式比例代表制（全国区）
有権者数	28,005,449
	選挙後の党派別勢力図
投票率	89.08%
	地域別投票結果; キリスト教民主党　社会党　共産党
選挙前首相; アルチーデ・デ・ガスペリ; キリスト教民主党	選出首相; アルチーデ・デ・ガスペリ; キリスト教民主党

1946年イタリア総選挙（1946ねんイタリアそうせんきょ、イタリア語: Elezioni politiche italiane del 1946）は、1946年 6月2日に行われたイタリアの制憲議会議員を選出する総選挙である。

概要[編集]

ベニート・ムッソリーニ率いるファシスト政権崩壊後の最初の国政選挙で、前回選挙から12年ぶりに実施された。

王制存続の是非を問う国民投票も同じ日に実施された。

選挙までの経緯[編集]

第二次世界大戦後、イタリアはキリスト教民主党・社会党・共産党の主要さ政党で構成する国民解放委員会と、陸軍中将で王太子のウンベルト（1946年5月に即位しウンベルト2世）の合意による臨時政府の下で統治された。また20年以上にわたって民主的選挙が行われなかったため臨時政府に立法権が与えられていた。

臨時政府は民主的な憲法と政府を構築するため、制憲議会を成立すべく総選挙を実施することで合意した。

選挙データ[編集]

内閣[編集]

選挙時：第1次ガスペリ内閣（第64代）
- 首相：アルチーデ・デ・ガスペリ（キリスト教民主党）
- 与党：挙国一致内閣
選挙後：第2次ガスペリ内閣（初代）
- 首相：アルチーデ・デ・ガスペリ（キリスト教民主党）
- 与党：挙国一致内閣

投票日[編集]

1946年6月2日^[1]

改選数[編集]

制憲議会：556
- 選挙区：476
- 全国区：080

選挙制度[編集]

選挙区：非拘束名簿式比例代表制
全国区：拘束名簿式比例代表制

選挙区は県単位で31選挙区。ヘア＝ニーマイヤー式で選挙区ごとに各党へ議席配分し、残余議席と余剰票を全国区として各政党の幹部が掲載された名簿リストに基づいて配分された。

選挙活動[編集]

届出党派[編集]

イタリア共和党	自由の国民連合	行動党
左派共和主義	右派君主主義	中道左派社会自由主義
ランドルフォ・パッチャルディ	ロベルト・ルシフェロ・ダプリアーノ	ウーゴ・ラ・マルファ

主な争点[編集]

体制選択 - 王制の維持か廃止か。
主要政党の首相候補

選挙結果[編集]

e • d
政党／候補者名簿連合		議席数	得票数	得票率
	キリスト教民主党	207	8,080,664	35.18%
	プロレタリア統一イタリア社会党	115	4,758,129	20.72%
	イタリア共産党	104	4,356,686	18.97%
	国民民主連合	41	1,560,638	6.79%
	市民前線	30	1,211,956	5.28%
	イタリア共和党	23	1,003,007	4.37%
	自由の国民連合	16	637,328	2.77%
	行動党	7	334,748	1.46%
	シチリア独立運動	4	171,201	0.75%
	イタリア農民党	1	102,393	0.45%
	共和民主集団	2	97,690	0.43%
	サルデーニャ行動党	2	78,554	0.34%
	イタリア統一運動	1	71,021	0.31%
	社会キリスト党	1	51,088	0.22%
	労働民主党	1	40,633	0.18%
	共和国進歩民主戦線^{[注釈 2]}	1	21,853	0.09%
	国家復興運動	0	39,748	0.17%
	独立民主労働組合	0	36,398	0.16%
	イタリア共和同盟	0	34,363	0.15%
	イタリア君主同盟	0	30,505	0.13%
	イタリア君主制民主運動	0	30,017	0.13%
	イタリア退役軍人党	0	24,764	0.11%
	国際主義共産党	0	22,644	0.10%
	軍人と退役軍人の全国結集	0	21,570	0.09%
	軍人・パルチザン・退役軍人・囚人家族の連合	0	14,383	0.06%
	国民連合党	0	12,746	0.06%
	軍人独立集団	0	12,165	0.05%
	愛国君主制更新党	0	11,098	0.05%
	サルデーニャ同盟	0	10,499	0.05%
	シチリア独立労働党	0	10,246	0.04%
	全国戦争犠牲者連合	0	10,236	0.04%
	退役軍人パルチザン	0	8,690	0.04%
	独立労働者運動	0	8,596	0.04%
	イタリア平和主義連盟	0	6,333	0.03%
	左翼独立シチリア人	0	5,706	0.02%
	南部文化復興連合	0	5,373	0.02%
	イタリア政治センター	0	5,063	0.02%
	イタリアンセンター	0	4,516	0.02%
	ウドリディム	0	4,207	0.02%
	イタリア自由党	0	4,052	0.02%
	イタリア労働党	0	3,891	0.02%
	社会共和党	0	3,611	0.02%
	全国展開	0	2,781	0.01%
	社会主義改革党	0	2,234	0.01%
	シチリア島・アフリカ・地中海のイタリア人政治グループ	0	1,995	0.01%
	イタリアのガリバルディアン反ファシストパルチザン運動	0	1,922	0.01%
	独立国際主義共産主義者同盟	0	1,776	0.01%
	若いイタリア	0	985	0.00%
	イタリア進歩党	0	780	0.00%
	自治共和党	0	683	0.00%
	イタリア・フェミニスト労働連盟	0	662	0.00%
	無所属	0	17,312	0.08%
総計		556	23,010,479	100.0%
有効票数（有効率）		-	23,010,479	92.24%
無効・白票数（無効率）		-	1,936,708	7.76%
投票総数（投票率）		-	24,947,187	89.08%
棄権者数（棄権率）		-	3,058,262	10.92%
有権者数		-	28,005,449	100.0%
出典：Ministry of Interior - 内務省（イタリア語）

選挙後[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

^ 労働民主党の届出団体。
^ ヴァッレ・ダオスタ州における社会党・共産党・共和党・行動党の名簿連合。

出典[編集]

^ Dieter Nohlen & Philip Stöver (2010) Elections in Europe: A data handbook, p1047 ISBN 978-3-8329-5609-7

外部リンク[編集]

:::Ministero dell'Interno::: Archivio Storico delle Elezioni - イタリア内務省（イタリア語）
やそだ総研ホームページ - ウェイバックマシン（2004年9月3日アーカイブ分）

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[2] 労働民主党の届出団体。

[3] ヴァッレ・ダオスタ州における社会党・共産党・共和党・行動党の名簿連合。

[NS-1] Dieter Nohlen & Philip Stöver (2010) Elections in Europe: A data handbook, p1047 ISBN 978-3-8329-5609-7

[1]

[注釈 1]

[注釈 2]

キリスト教民主党	プロレタリア統一イタリア社会党	イタリア共産党	国民民主連合 ^{[注釈 1]}	市民前線
中道キリスト教民主主義	左派社会主義	左派共産主義	中道右派自由主義	右派政治的無関心
アルチーデ・デ・ガスペリ	ピエトロ・ネンニ	パルミーロ・トリアッティ	ルイージ・エイナウディ	ウィリアム・ジャンニーニ