鼻音のガンマ

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鼻音のガンマ(びおんのガンマ)は古典ギリシア語の表記の用語。

古典ギリシア語では軟口蓋音である κγχの前に ν が来た場合に逆行同化により歯茎鼻音でなく軟口蓋鼻音 [ŋ] で発音されるが、このときに限り ν でなく γ を用いる。これを「鼻音のガンマ」という。たとえば「天使」の意味の借用語であるラテン語angelus (アンゲルス)はギリシア語では άγγελος (アンゲロス)と書く。

関連項目[編集]