鶏鳴寺

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鶏鳴寺
地図
鶏鳴寺の位置(南京市)

鶏鳴寺簡体字: 鸡鸣寺繁体字: 鷄鳴寺ji1-ming-2-si4、けいめいじ)は、中華人民共和国南京市玄武区鶏籠山欽天山中国語版北極閣中国語版)にあるである。

歴史[編集]

東晋永康元年(300年)に創建される。南朝大通元年(527年)に同泰寺と命名される。当寺は、稀代の崇仏皇帝として知られる武帝の奉仏活動の拠点となった、当時の都・建康の中心寺院である。すなわち、梁の宮城である台城の北に位置する当寺に向かい、大通門を造営した。「同泰」(tong-tai)と「大通」(tai-tong)とは反語である。また同時に、大通への改元が行なわれた。こうして、同泰寺と命名された年には、僧俗50,000人余を招いて四部無遮大会(むしゃだいえ)が設けられた。また、武帝は、翌年には、当寺において捨身(しゃしん)を行い、「三宝の奴」となることを宣したが、皇太子と百官が銭1億万緡を供して武帝の身を贖った。こうした捨身がその後3度も行なわれた。また、その後も当寺で、水陸大会などの大法会が数次にわたって開催された。さらに、仏教教理にも通じた武帝は、当寺において諸経典を講経している。中大通5年(533年)の「般若経」の講経は、無遮大会と併設されたため、30万余の僧俗が参集したという。

洪武20年(1387年)に鷄鳴寺となる。1000年以上の歴史がある南京有数の古寺である。周辺には台城、玄武湖、南京市人民政府がある。

拝観料・拝観時間[編集]

  • 拝観料 — 10元
    薬師仏塔は別途5元(2009年1月現在)
  • 拝観時間 — 8:30–16:30(2004年現在)

座標: 北緯32度03分47秒 東経118度47分24秒 / 北緯32.06306度 東経118.79000度 / 32.06306; 118.79000