長和駅

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長和駅
駅舎(2009年9月)
ながわ
Nagawa
H40 有珠 (4.9 km)
(3.0 km) 伊達紋別 H38
地図
所在地 北海道伊達市長和町
北緯42度29分18.60秒 東経140度50分1.03秒 / 北緯42.4885000度 東経140.8336194度 / 42.4885000; 140.8336194座標: 北緯42度29分18.60秒 東経140度50分1.03秒 / 北緯42.4885000度 東経140.8336194度 / 42.4885000; 140.8336194
駅番号 H39
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 室蘭本線
キロ程 51.5 km(長万部起点)
電報略号
  • ワナ
  • オル(改称前)
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗降人員
-統計年度-
52人/日
-2014年-
開業年月日 1928年昭和3年)9月10日[1]
備考 無人駅
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長和駅(ながわえき)は、北海道伊達市長和町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線である。駅番号H39電報略号ワナ事務管理コードは▲130306[2]

歴史[編集]

1976年の長和駅と周囲約1km範囲。右が東室蘭方面及び右下の志村化工伊達工場へ駅裏の留置線から専用線が向かっている。当駅から有珠駅までは複線区間。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
  • 1928年(昭和3年)9月10日:国有鉄道長輪線静狩駅 - 伊達紋別駅間開通に伴い長流駅(おさるえき)として開業[1][3]一般駅[1]
  • 1931年(昭和6年)4月1日:長輪線を室蘭本線に編入、それに伴い同線の駅となる。
  • 1957年(昭和33年)6月:北海道砂鉄鋼業(1965年に北菱産業と合併)伊達工場の操業開始に伴い、専用線使用開始。
  • 1959年(昭和34年)10月1日長和駅に改称[1]
  • 1969年(昭和44年)7月:北菱産業伊達工場跡地にニッケル精錬の志村化工(現エス・サイエンス)伊達工場[4]が進出、専用線も継承[5]
  • 1980年(昭和55年)5月15日:貨物・荷物取扱い廃止[1]。無人[6]簡易委託)化。
  • 1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化によりJR北海道に継承[1]
  • 1989年(平成元年):駅舎改築[7]
  • 時期不詳[注 1]:簡易委託廃止、完全無人化。

駅名の由来[編集]

当駅の所在する地名より。当地は以前、長流川に由来する「長流」(おさる)の名で、駅名も同名であったが、1959年(昭和34年)4月に字名が現在の「長和」に改称され[8]、同年10月に駅名が改称された[3][8]。改称された理由は、「長流」の音が「お猿」に通じるのを嫌ったためとされている[3][9]

駅構造[編集]

単式ホーム島式ホーム複合型の2面3線を有する地上駅。但し島式ホームの駅舎側の1線(中線)は1993年(平成5年)時点で側線扱いとなっている[10]。互いのホームは駅舎側単式ホーム中央と島式ホーム北側を結んだ警報機付き[7]構内踏切で連絡している。ほかに下り線側(駅舎側)に岩見沢方から分岐した側線を1線有し、ホームはその部分が切欠きホームとなっている。また1983年(昭和58年)時点では島式ホーム外側に長万部方から分岐した短い側線も1線有していた[11]。2面3線時代の配線は左右裏返しにすると有珠駅とほぼ同じ配線であった[11]

伊達紋別駅管理の無人駅となっている。駅舎は線路の東側(陸側・岩見沢方面に向かって左側)に位置し単式ホームに接している。駅舎は無人化後に改築されている[7]。駅舎内にトイレを有する。

有珠駅より当駅までは複線区間、当駅より稀府駅までは単線区間となっている。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 室蘭本線 下り 東室蘭室蘭方面
2 (側線)
3 上り 豊浦長万部方面

利用状況[編集]

  • 1981年度(昭和56年度)の1日平均乗降人員は106人[11]
  • 1992年度(平成4年度)の1日平均乗降人員は150人[10]

1日の平均乗降人員は以下の通りである[12]

乗降人員推移
年度 1日平均人数
2011 72
2012 68
2013 66
2014 52

駅周辺[編集]

駅の付近には長和の市街地が広がっている。駅のホームから北の方向を望むと、天気の良い日には昭和新山有珠山を望むことができる。

隣の駅[編集]

北海道旅客鉄道(JR北海道)
室蘭本線
有珠駅 (H40) - 長和駅 (H39) - 伊達紋別駅 (H38)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 1990年7月1日時点では簡易委託駅(小冊子『HANDBOOK 1990』「駅は旅の出発点」(発行:北海道旅客鉄道、1990年発行)より)、1993年6月時点では既に完全無人化されている(書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)83ページより。)。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、850頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、224頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ a b c 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、66頁。ASIN B000J9RBUY 
  4. ^ 1982年に操業停止、1985年完全撤退。
  5. ^ 昭和45年度全国専用線一覧にて作業距離1.0km、総延長2.6km。
  6. ^ “札鉄 室蘭、千歳、胆振の3線区 営業近代化スタート”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1980年5月18日) 
  7. ^ a b c 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)138ページより。
  8. ^ a b 伊達市の沿革(平成27年3月時点)” (PDF). 伊達市. 2018年9月26日閲覧。
  9. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日、406頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  10. ^ a b 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)83ページより。
  11. ^ a b c 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)75ページより。
  12. ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月26日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]