長井充

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長井 充(ながい みつる、1934年12月 - )は、日本ピアニスト。2007年から公開しているYouTubeチャンネルは900万以上のアクセスがある。

経歴[編集]

  • 合唱指揮者の父 長井斉と、大阪音楽大学創立者 永井幸次の長女 義(よし)を母に、音楽一家の三男として大阪府堺市に生まれる。[1][2][3][信頼性要検証]
  • 3歳から姉の(和田)克[要出典]の指導でピアノを習い始める[1]
  • 1946年中学一年の時、NHK大阪放送局でショパン「幻想即興曲」作品66を演奏。全国に生放送された。
  • 大阪音楽大学付属高校を経て、東京藝術大学音楽学部ピアノ科を卒業する。
  • 1961年より武蔵野音楽大学に講師〜助教授として33年間勤務。この間、オーストリアイスラエルに留学する。また数多くのリサイタルを行う。
  • 1994年定年を前に武蔵野音楽大学を辞職。ピアノと家を売り払い、地方で信仰の生活に入る。[2]
  • 2004年70歳を機に、地方での信仰生活を終え東京に戻り、レストランでピアノ演奏のアルバイトをはじめる。
  • 2007年レストランでの演奏が口コミで広がり、篤志家が長井のCD制作を企画する。録音・編集を行った(株)マエストロ代表取締役で指揮者の佐々木修の発案で、当時スタートして間もなかったYouTubeに長井の演奏をアップしたところ、世界的な反響が巻き起こった。
  • 2008年〜これまで9枚のCDを(株)マエストロからリリース、同時に動画をYouTubeにアップしている。
  • 2014年80歳の記念コンサート、記念録音を行う。
  • 2020年新型コロナウイルスで様々な公演が中止に追い込まれる中《横浜市映像配信支援プログラム》としてリサイタルを行い、YouTubeで配信している。

エピソード[編集]

  • 子供の頃のピアノレッスンは大変厳しく、堪りかねて「ピアノなんか止めた!」と市電の窓から楽譜の入ったカバンを投げたこともあった。
  • 1954年西野バレエ団『ジゼル』公演の稽古ピアニストをつとめた。
  • 東京藝術大学在学当時、重度の腱鞘炎でピアニストとしての人生を諦めかけたが、信仰に救われたと語っている。[4] 東京芸大の同期に舘野泉がいる。
  • 「ピアノを持っていない唯一のピアニスト」という噂が広まったが、これは半分真実で、長井は60歳以降主に経済的な面から古びた電子ピアノで練習をしている。[5]
  • 長井充のYouTubeチャンネルは、2002年8月現在78曲の動画が配信され、最も再生回数の多いクーラウ作曲ソナチネ第一番ハ長調は123万回再生されている。
  • 長井のYouTubeチャンネルの主な視聴者は、ピアノ愛好家やピアノを習いたての初心者で、広く世界中に広がっている特徴がある[独自研究?]

ディスグラフィー[編集]

外部リンク・関連文献[編集]

  • 長井充YouTubeチャンネル[15]
  • 長井充CD[16]
  • ブルグミュラーCD発売によせて/出谷啓(音楽評論家)[17]
  • 長井充80歳バースデー・ピアノリサイタルによせて/佐々木修(指揮者)[18]
  • 読売新聞湘南版2018年「小一と84歳 奇跡の連弾」[19][信頼性要検証]

脚注[編集]

  1. ^ a b [1]80歳記念録音CDジャケット
  2. ^ a b [2]Vivace2014年10月号
  3. ^ [3]近代名士家系大観
  4. ^ [4]以上、80歳記念録音CDジャケットより
  5. ^ [5]2009年ベートーヴェンCDキャップの紹介文
  6. ^ [6]ピアノアルバム2007年
  7. ^ [7]ブルグミュラー25&18の練習曲
  8. ^ [8]ベートーヴェン:悲愴&月光ソナタ
  9. ^ [9]ピアノアルバム2010年
  10. ^ [10]ピアノアルバム2011年鎮魂
  11. ^ [11]ソナチネアルバム2012
  12. ^ [12]2014年80歳記念録音
  13. ^ [13]シューベルト『楽興の時』
  14. ^ [14]モーツァルト/シューマン
  15. ^ [15]長井充YouTubeチャンネル
  16. ^ [16]長井充ホームページ
  17. ^ [17]CD評論(出谷啓)
  18. ^ [18]80歳記念録音CDジャケット
  19. ^ [19]読売新聞湘南版2018年