釜石市立鵜住居小学校

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釜石市立鵜住居小学校
地図北緯39度19分35.45秒 東経141度53分05.91秒 / 北緯39.3265139度 東経141.8849750度 / 39.3265139; 141.8849750座標: 北緯39度19分35.45秒 東経141度53分05.91秒 / 北緯39.3265139度 東経141.8849750度 / 39.3265139; 141.8849750
過去の名称 公立鵜住居小学校
鵜住居尋常小学校
鵜住居尋常高等小学校
鵜住居国民学校
鵜住居村立鵜住居小学校
国公私立の別 公立学校
設置者 釜石市
併合学校 両石小学校[1]
箱崎小学校
白浜小学校
設立年月日 1879年7月
共学・別学 男女共学
学期 3学期制[2]
学校コード B103221100049 ウィキデータを編集
所在地 026-0301
岩手県釜石市鵜住居町第13地割20番3号[3]
外部リンク 公式サイト(釜石市ホームページ内)
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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釜石市立鵜住居小学校(かまいししりつうのすまいしょうがっこう)は、岩手県釜石市鵜住居町にある市立小学校。

概要[編集]

釜石市立鵜住居小学校は、釜石市北東部を学区とする。1933年(昭和8年)3月の『昭和三陸大津波』と2011年(平成23年)3月の『東日本大震災』の2回、津波の被害を受けた。

沿革[編集]

  • 1876年明治9年)12月 - 両石村両石簡易小学校創立。
  • 1879年(明治12年)7月 - 公立鵜住居小学校創立。
  • 1884年(明治17年)7月 - 鵜住居小学校校舎建設。
  • 1887年(明治20年)5月 - 鵜住居小学校と両石小学校を統合し、鵜住居尋常小学校と改称。
  • 1888年(明治21年)12月 - 鵜住居尋常小学校校舎建設移転。
  • 1892年(明治25年)8月 - 両石尋常小学校が独立。
  • 1896年(明治29年)6月 - 両石尋常小学校校舎が三陸大津波による流出により廃校。鵜住居尋常小学校に統合され、両石分教場となる。
  • 1901年(明治34年)4月 - 鵜住居尋常高等小学校と改称。
  • 1933年昭和8年)3月 - 三陸大津波により、両石分教場校舎が流出する被害が出た。
  • 1941年(昭和16年)4月 - 国民学校令により、鵜住居国民学校と改称。
  • 1947年(昭和22年)4月 - 学制改革により、鵜住居村立鵜住居小学校と改称。同時に高等科を廃止。
  • 1955年(昭和30年)
    • 4月1日 - 昭和の大合併により、釜石市立鵜住居小学校と改称。
    • 11月 - 校歌制定。
  • 1969年(昭和44年)
    • 8月 - 特殊学級1学級開級。
    • 11月 - 創立90周年記念式典挙行。
  • 1974年(昭和49年)3月 - 本校新校舎移転。同時に両石・室浜両分校廃校。
  • 1975年(昭和50年)
    • 6月 - 本校体育館竣工。
    • 10月 - 新校舎落成記念式典挙行。
  • 1979年(昭和54年)
    • 7月 - プール新設。
    • 10月 - 創立100周年記念式典挙行。
  • 1981年(昭和56年)3月 - 外山分校廃校。
  • 1991年平成3年)2月 - 学校給食本実施。
  • 1999年(平成11年)10月 - 創立120周年記念式典挙行。
  • 2007年(平成19年)4月 - 釜石市立箱崎小学校を統合。
  • 2009年(平成21年)5月 - 創立130周年記念大運動会開催。
  • 2010年(平成22年)4月 - 釜石市立白浜小学校を統合。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月11日 - 午後に発生した東日本大震災による津波で、校舎が全壊した。また、学区の大部分に大きな被害が出た。人的被害は、この日学校を休んだ児童1名と引き渡し済みの児童1名の計2名が死亡、事務職員1名が行方不明となった[4]
    • 4月 - 釜石市立双葉小学校と釜石市立小佐野小学校の校舎を借りて、学校を再開した。
  • 2012年(平成24年)
    • 2月 - 仮設校舎完成。
    • 3月 - 仮設校舎屋内運動場完成。
  • 2015年(平成27年)7月 - 新校舎建設安全祈願祭挙行。
  • 2017年(平成29年)4月 - 新校舎落成記念式典挙行。
  • 2018年(平成30年)10月 - 第1回「でんでんこマラソン」開催。
  • 2019年令和元年)5月 - 創立140周年記念大運動会開催。

児童数[編集]

2022年5月1日時点[5]
学年 1年 2年 3年 4年 5年 6年 特別支援 合計
学級 1 1 1 1 1 1 2 8
児童 18 29 19 26 24 18 6 140

通学区域[編集]

  • 鵜住居町・片岸町・両石町・箱崎町第1地割~第13地割[6][7]

進学先中学校[編集]

東日本大震災発生時の対応等[編集]

  • 平成23年3月11日14時46分に発生した東日本大震災により、校舎内の非常扉が閉まり、停電した。防災無線もほとんど聞こえなかった為、津波の襲来に備え、教務主任が、児童を校舎3階に一時避難させる。その後、釜石東中学校の避難状況や消防団などの指示から、1次避難場所である「ございしょの里」(広場)に避難したが、その第1次避難場所になっていた「ございしょの里」の裏山(崖)が崩れた事や地域住人の助言で避難場所を第2次避難場所の「やまざきデイケアサービス」へ釜石東中学校生徒と一緒に避難する。その結果、この日学校を休んだ児童と先に引き渡しされた児童の計2名が死亡、学校事務職員1名が行方不明となったが、この3名以外の児童・職員は無事で、無事だった児童は、19日までに、引き渡しが完了した[4]

避難所として[編集]

東日本大震災の経験を踏まえて、隣接する本釜石東中学校とともに地域防災計画に基づく洪水・土砂災害発生時の緊急避難場所にも指定、整備されている。2019年釜石鵜住居復興スタジアムで行われたラグビーワールドカップ2019では、万が一の災害発生時に観客が避難する場所とする予定が立てられていた[8]

学校周辺[編集]

交通[編集]

三陸鉄道駅・県交通バス停共、学校までの直線距離は近いが、道路の関係で遠回りとなる。
  • 三陸鉄道リアス線鵜住居駅から徒歩約585m・約9分。
  • 岩手県交通「浪板線」・「赤浜線」で、「鵜住居」バス停下車後、徒歩約570m・約9分。
    • なお、国道45号線には、岩手県交通「盛岡釜石線」も通るが、「鵜住居」バス停には停車しない。

脚注[編集]

  1. ^ 明治20年5月に併合、明治25年8月に分離した後、明治29年6月に再併合。
  2. ^ 釜石市立小中学校管理運営規則 第2条
  3. ^ 釜石市立小中学校の設置に関する条例第2条
  4. ^ a b 東日本大震災における学校・子ども関連施設の震災対応状況一覧表 (PDF) - 釜石市
  5. ^ Gaccom鵜住居小学校(児童数)
  6. ^ 小学校学区 区域(平成22年~) (PDF) - 釜石市
  7. ^ a b 釜石市立小中学校に就学すべき者の学校の指定に関する規則 第2条 別表
  8. ^ 避難所となる学校施設の防災機能に関する避難所となる学校施設の防災機能に関する避難所となる学校施設の防災機能に関する事例集(p34)”. 文部科学省 (2020年). 2024年1月21日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]