遠藤功

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遠藤 功(えんどう いさお、1956年 - )は、日本経営者経営学者。元ローランド・ベルガー日本法人会長

経歴[編集]

1956年東京都生まれ。1979年早稲田大学商学部を卒業後、三菱電機入社。米国ボストンカレッジ経営大学院にてMBA取得[1]1988年に三菱電機を退社、その後ボストン・コンサルティング・グループアンダーセン・コンサルティングブーズ・アレン・ハミルトンなど米国系コンサルティングファーム各社勤務を経て、同僚の西浦裕二ローランド・ベルガー日本法人の本格的立ち上げに参画し、足立光らとともに移籍。2000年代表取締役社長となり[2]2006年より同社会長、2007年にはドイツ本社経営監査委員会のメンバーにアジア出身者として初めて選出された。また、2006年-2016年の10年間、早稲田大学ビジネススクール教授に就任し[1]、経営戦略論、オペレーション戦略論を担当し、現場力の実践的研究を行った。

2020年6月、ローランド・ベルガー日本法人会長を退任[1]、同年7月から独立コンサルタントして活動する[1]。2022年時点で、株式会社良品計画社外取締役、SOMPOホールディングス株式会社社外取締役、株式会社ネクステージ社外取締役を務める[3]

著書の中で、若い頃から仕事でよく怒鳴っていたと語っている[4]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『コーポレート・クオリティ―世界標準の経営品質を創造する』(東洋経済新報社, 1998年)
  • 『現場力を鍛える―「強い現場」をつくる7つの条件』(東洋経済新報社, 2004年)
  • 『図解 現場力―「強い企業」には「強い現場」が存在する!』(ゴマブックス, 2005年)
  • 『見える化―強い企業をつくる「見える」仕組み』(東洋経済新報社 2005年)
  • 『企業経営入門』(日本経済新聞社, 2005年)
  • 『ねばちっこい経営 粘り強い「人と組織」をつくる技術』(東洋経済新報社, 2006年)
  • 『事例に学ぶ 経営と現場力』(ゴマブックス, 2006年)
  • 『プレミアム戦略』(東洋経済新報社, 2007年)
  • 『ビジネスの“常識”を疑え!』(PHP研究所, 2007年)
  • 『現場力復権―現場力を「計画」で終わらせないために』(東洋経済新報社, 2009年)
  • 『「見える化」勉強法』(日本能率協会マネジメントセンター, 2010年)
  • 『未来のスケッチ 経営で大切なことは旭山動物園にぜんぶある』(あさ出版,2010年)
  • 『課長力 逆境を突破する6つの力』(朝日新聞出版,2010年)
  • 『「日本品質」で世界を制す!』(日本経済新聞出版社,2010年)
  • 『経営戦略の教科書』(光文社,2011年)
  • 『伸び続ける会社の「ノリ」の法則』(日本経済新聞出版社,2011年)
  • 『現場力の教科書』(光文社,2012年)
  • 『図解 最強の現場力』(青春出版社,2012年)
  • 『現場女子―輝く働き方を手に入れた7つの物語―』(日本経済新聞出版社,2012年)
  • 『外資系戦略コンサルタント・サバイバル奮闘記 - プロフェッショナル・キャリアを歩む - [Kindle版]』(株式会社スペースシップ〈ビジスパ〉,2013年)
  • 『新幹線お掃除の天使たち ー世界一の現場力はどう生まれたか?ー』(あさ出版,2012年)
  • 『言える化 「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密』(潮出版社, 2013年)
  • 『賢者のリーダーシップ~みんながリーダー!の組織をつくる』(日経BP社,2013年)
  • 『現場論「「非凡な現場」をつくる論理と実践』(東洋経済新報社, 2014年)
  • 『LFP-企業が「並外れた敏捷性」を手に入れる10の原則』(PHP研究所,2015年)
  • 『五能線物語 「奇跡のローカル線」を生んだ最強の現場力』(PHP研究所,2016年)
  • 『結論を言おう、日本人にMBAはいらない』(角川新書,2016年)

共編著[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 遠藤 功 | 著者ページ”. 東洋経済オンライン. 2023年7月5日閲覧。
  2. ^ 「足立 光 氏」
  3. ^ 「マネジメント=組織の管理」ではない...遠藤功氏が語る仕事を「いい感じ」にする方法”. Newsweek日本版 (2022年2月24日). 2023年7月5日閲覧。
  4. ^ 遠藤功 山本孝昭『行動格差の時代 心の勢いで壁を突破する8つの力』幻冬舎、123, 124, 125頁。 

外部リンク[編集]