運命峠

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運命峠
著者 柴田錬三郎
発行日 1962年7月30日
発行元 新潮社
ジャンル 時代小説
日本の旗 日本
言語 日本の旗 日本語
ページ数 317
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運命峠』(うんめいとうげ)は1962年7月30日に新潮社より前編が発行された[1]柴田錬三郎歴史小説[2]

1962年に新潮社より発刊されたものは上下の2巻だが、その後の再版では全4巻からなる[3]

1974年には連続ドラマとして田村正和主演で映像化され[4]、1993年にはスペシャルドラマとして松平健主演で映像化された[5][6]

なお、主人公・秋月六郎太は、小説では「徳川家康の五男・松平忠輝の双生児という出生から、時代の表舞台に立つことを許されず、幼くして捨てられ、生きる目的もなく、一人修行の旅を続けていた」という設定であったが、1974年のテレビドラマでは設定を変えて「徳川家光の双生児」とされている。

あらすじ[編集]

松平忠輝と双生児である秋月六郎太は、一人旅を続けているが、ある日、豊臣秀頼の遺隠し子である秀也とその母に出会う。秋月六郎太は、柳生一門や徳川幕府から追われ、また彼らを利用して幕府転覆を企む浪人たちから秀也親子を守るべく奮戦する。

テレビドラマ[編集]

1974年度版[編集]

1974年から1975年にかけて放送された連続ドラマ。田村正和主演、関西テレビ放送製作。

1993年度版[編集]

  • 運命峠』 (1993年1月6日、144分) : 松平健主演、フジテレビ国際放映製作、第10回 ATP賞テレビグランプリ 「ベスト20番組」選出作品[7]。放送中に皇太子妃内定の報道番組により、放送が数時間に渡って中断され[8]、3月27日に再度放送された。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 監督 : 斎藤光正
  • 脚本 : 古田求
  • 企画 : 能村庸一、鈴木哲夫
  • プロデュース : 古屋克征、小川晋一
  • 音楽 : 佐藤允彦
  • 撮影 : 矢田行男
  • 美術 : 斉藤嘉男
  • 編集 : 宮崎清春
  • 殺陣 : 宇仁貫三
  • 助監督 : 藤田保行、小笠原佳丈、山下智彦
  • 製作 : 堀井健一、松本洋二、岡田圭介、渡辺雅俊

関連項目[編集]

『野風の笛 鬼の剣 松平忠輝 天下を斬る!』(1987年、日本テレビ・ユニオン映画)では 松平健は、松平忠輝を演じている。

出典[編集]

  1. ^ 運命峠 (前編) 新潮社 昭和37年7月30日 著者 柴田錬三郎、発行者 佐藤亮一 奥付より
  2. ^ デジタル大辞泉プラス「運命峠」の解説”. KOTOBANK. 2022年7月2日閲覧。
  3. ^ 運命峠”. 新潮社. 2022年7月2日閲覧。
  4. ^ 運命峠”. 千葉テレビ. 2022年7月3日閲覧。
  5. ^ =運命峠”. allcinema. 2022年7月3日閲覧。
  6. ^ テレビドラマ作品データベース”. 国際放映. 2022年7月3日閲覧。
  7. ^ 第10回 ATP賞テレビグランプリ”. 全日本テレビ番組製作社連盟. 2022年7月3日閲覧。
  8. ^ 運命峠”. ドラマデータ. 2022年7月28日閲覧。