遊戯の報酬

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遊戯の報酬
著者 梶山季之
発行日 1967年
発行元 講談社
ジャンル 風俗小説・推理小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 上製本
ウィキポータル 文学
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遊戯の報酬』(ゆうぎのほうしゅう)は、梶山季之長編小説[1]

物語[編集]

『耐性皮革研究所』という名の館には、上流階級とおぼしき数人の客がやってくる。欧風サロン風の館の主人は、志村千恵という美貌の女性である。ところが、ある日、女主人が死体で発見される。千恵の弟・達夫は、姉の死に不審を抱く。彼は次々に洋館の正体を暴いてゆく。耐性皮革研究所は、実は皮具を用いて、サディストやマゾヒストが快楽をむさぼる秘密クラブだった。そして、犯人と対決するのだが意外な真相を刑事から知らされる。

登場人物[編集]

  • 志村千恵(しむら ちえ) - 耐性皮革研究所の主宰者。
  • 志村達夫(しむら たつお) - 千恵の弟。
  • 黒瀬(くろせ) - 殺人事件担当の刑事。
  • 大平正子(おおひら まさこ) - 耐性皮革研究所で働く女中[2]
  • 早川(はやかわ) - 耐性皮革研究所の経営者。千恵の内縁の妻。
  • 教授・社長・大臣・先生 - 耐性皮革研究所の特別会員。

書誌情報[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 被害者の弟が姉の死を一匹狼的な立場で調査する推理小説ではあるが、前半はSMやフェティシズムなど風俗小説で構成されている。
  2. ^ 「現代では使用されない表現があるが、時代背景を鑑みそのまま表記」の断りあり。

関連項目[編集]