追分ファームリリーバレー
追分ファームリリーバレー(おいわけファームリリーバレー)は、北海道勇払郡安平町東早来280-1に所在する追分ファーム所有の競走馬育成施設である[1]。
概要[編集]
安平町東早来の鈴蘭山を中心とする約250ha[注 1]の土地に作られた育成施設。屋根付き全天候型の坂路コース、同じく屋根付き全天候型の周回コースを中心に調教が行われる。全長1000m超の坂路コースは木造建築としては国内最大級であり[3]、2013年10月23日放送の「ナニコレ珍百景」(テレビ朝日)にて「長すぎる建物」として紹介された[4]。「リリーバレー」の由来は、ユリ科の多年草である「鈴蘭」の英名「Lily of the valley」を略したものである[1]。
追分ファームリリーバレーの完成により、追分ファームは生産・中間育成・調教を一貫して行えるようになった[1]。育成馬は同牧場生産馬が大半であるが、その他にG1レーシングで募集される他牧場出身馬(主に社台コーポレーション白老ファームの生産馬)の育成も手掛けている。
開場以来、「育成馬からG1馬を送り出す」ことが目標とされてきた[5]。2017年11月から12月にかけて、育成馬のペルシアンナイト、ルヴァンスレーヴ、タイムフライヤーが立て続けに大レースを制し、追分ファームの吉田正志マネージャーは「施設の使い方、そして人(スタッフ)。ようやく軌道に乗ったということでしょう」とコメントした[6]。
歴史[編集]
- 2010年11月 - 厩舎・角馬場が完成し、プレオープン[1]。
- 2011年6月27日 - 坂路コース・事務所が完成し、フルオープン[1][5]。
- 2017年11月19日 - マイルチャンピオンシップを育成馬のペルシアンナイト(平沼敏幸厩舎出身)が制し、育成馬初のG1勝利[5]。
設備[編集]
- 調教厩舎120馬房
- イヤリング厩舎86馬房[注 2]
- 屋内周回ダートコース(外回り:1,000m 内回り:600m)
- 屋内坂路ウッドチップコース(直線:1,020m 高低差:36.8m)
- ウォーキングマシーン
- 屋根付きロンギ場
- 逍遥馬道
- 屋内洗い場
- トレッドミル
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e f 追分ファーム リリーバレー. 追分ファーム. 2019年8月20日閲覧
- ^ “馬産地見学ガイドツアーレポート[ツアー3日目]”. 競走馬のふるさと案内所 (2017年9月23日). 2019年8月20日閲覧。
- ^ “追分ファームリリーバレー”. 安平町. 2019年8月20日閲覧。
- ^ “ナニコレ珍百景”. テレビ朝日. 2019年8月20日閲覧。
- ^ a b c “2017年11月19日 マイルChS G1”. 競走馬のふるさと案内所. 2019年8月20日閲覧。
- ^ “【ホープフルS】追分ファーム・吉田正志さん、タイム完勝に笑顔”. サンケイスポーツ (2017年12月29日). 2017年12月29日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]