近藤伸子
近藤 伸子(こんどう のぶこ)は、日本のピアニストである。国立音楽大学教授。
現代音楽を積極的に演奏、紹介すると同時に、バッハの鍵盤作品にも強い関心を寄せて演奏活動を行なっている。1993年にリサイタルシリーズ《20世紀のピアノ曲》を開始。シュトックハウゼン、クセナキス、ケージ、ナンカロウ、武満徹らの作品を取り上げる。1998年よりリサイタルシリーズ《Kondo Nobuko Plays Bach》を,2019年より《Kondo Nobuko Plays Beethoven》を開始。
経歴[編集]
新潟県出身。国立音楽大学附属中学校・高等学校卒,東京藝術大学器楽科卒,大学院博士課程修了.博士(音楽).ベルリン芸術大学卒業[1].
- 1984年 文化放送音楽賞受賞
- 1986年 ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生としてベルリン芸術大学へ留学
- 1988年 A・シュナーベルコンクールで1位なしの第2位
- 1988年 ブゾーニ国際ピアノコンクール第6位入賞
- 1990年 W・カペル国際コンクール[2]でナンシー・ミラー記念賞を受賞
- 2015年 第69回文化庁芸術祭優秀賞受賞[3]
- 2016年 国立音楽大学教授[4]
主な演奏活動[編集]
20世紀のピアノ曲シリーズ
- Ⅰ.K. シュトックハウゼン:ピアノ曲 Ⅶ,Ⅷ,Ⅹ,XI,XII (1993年)
- Ⅱ.K. シュトックハウゼン:ピアノ曲 Ⅴ,XV,コンタクテ,他 (1996年)
- J. ケージ:ソナタとインターリュード,他 (1998年)
- Ⅲ.武満徹:フォーアウェイ,クセナキス:エヴリアリ,他 (2002年)
- Ⅳ.K. シュトックハウゼン:ピアノ曲XⅢ,ティアクライス,他 (2008年)
- Ⅴ.A. シェーンベルク:浄夜(トリオ版),3つのピアノ曲,他 (2010年)
- Ⅵ.0. メシアン:世の終わりのための四重奏曲,他 (2012年)
- Ⅶ.K. シュトックハウゼン:自然の持続時間(全曲)(2014年)
- Ⅷ. K. サーリアホ:バラード,田中カレン:クリスタリーヌ他,原田敬子:Nach Bach(部分) 他
Kondo Nobuko Plays Bachシリーズ
- Ⅰ.ゴルトベルク変奏曲 (1998年)
- Ⅱ.平均律クラヴィーア曲集Ⅰ(2000年)
- Ⅲ.平均律クラヴィーア曲集Ⅱ(2005年)
- Ⅳ.パルティータ(2007年)
- Ⅴ.イギリス組曲(2010年)
- Ⅵ.フランス組曲,フランス風序曲(2011年)
- Ⅶ.最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョ,4つのデュエット,半音階的幻想曲とフーガ,イタリア協奏曲,3声・6声のリチェルカーレ(音楽の捧げものより)(2014年)
- Ⅷ. フーガの技法 (2015年)
Kondo Nobuko Plays Beethovenシリーズ
- Ⅰ.ピアノソナタ 第1番,第29番《ハンマークラヴィーア》,ピアノトリオ第1番 (2019年)
- Ⅱ.ピアノソナタ 第2番,第3番,第7番,第8番《悲愴》, チェロソナタ第3番 (2019年)
- Ⅲ.第5番,第6番,第23番《熱情》, ピアノ三重奏曲第7番 《大公》(2020年)
- Ⅳ.ピアノソナタ 第4番,第9番,第10番,第13番,第14番《月光》, ピアノ三重奏曲第5番 《幽霊》(2021年)
CD[編集]
- Kondo Nobuko Plays J.S. Bach [近藤伸子プレイズ J.S.バッハ -音楽の捧げもの-](ALM ALCD-9153)[5]
- Kondo Nobuko Plays Schönberg, Berg, Webern [新ウィーン楽派ピアノ作品集](ナミレコード WWCC-7489 )[5]
- Kondo Nobuko Plays J.S. Bach - Toccatas [J.S.バッハ:トッカータ(全7曲)] (ナミレコード WWCC-7750)[5]
- Die Kunst der Fuge [フーガの技法] (ALM ALCD-9214)[5]