講道学舎

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講道学舎(こうどうがくしゃ)とは、東京都世田谷区にあった柔道の私塾。 1975年(昭和50年)2月3日、 ダイニッカ株式会社代表取締役社長 横地治男により創立され、ダイニッカ株式会社メセナ活動として運営された。2015年3月閉塾。

概要[編集]

所在地は東京都世田谷区駒沢3-27-9。

これまで古賀稔彦(6期生)、吉田秀彦(8期生)、瀧本誠(13期生)、大野将平(30期生)と4名のオリンピック金メダリストおよび6名の世界柔道選手権優勝者を輩出した。

日本全国から将来有望な柔道の「金の卵(中学1年から高校3年)」たちが入門するエリート養成私塾である。男子塾生は全員、世田谷区立弦巻中学校から私立世田谷学園高等学校に通学しながら柔道を学んだ[1]。2008年(平成20年)の入塾生からは、日本学園中学校・高等学校に進学先が変更となった[2]

1977年には元ビートルズジョン・レノンとその妻であるオノ・ヨーコが講道学舎を訪ねて来たことがあった。これは師範を務めていた横地の娘婿(ソウルオリンピック女子柔道61㎏級銅メダリストである北田典子の父親)が、オノ・ヨーコの弟と親しかった縁による[3]

「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」と言われた木村政彦も講道学舎で指導していたことがあった[4]

2019年3月、施設建物が解体され、現在はマンションとなっている。

主な出身者[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “柔道の講道学舎が閉塾へ 古賀、吉田選手ら輩出”. 共同通信社. 47NEWS. (2012年9月17日). https://web.archive.org/web/20140312213121/http://www.47news.jp/CN/201209/CN2012091701001870.html 2013年4月27日閲覧。 
  2. ^ 古賀稔彦、吉田秀彦ら輩出の講道学舎が閉塾式/柔道 サンケイスポーツ 2015年3月7日
  3. ^ 「今日、うちにジョン・レノンが来る」 あの日の記憶を抱いて少女は”. 朝日新聞社. 2024年4月1日閲覧。
  4. ^ 閉塾した講道学舎 最後の塾長が明かす「伝説の秘話」 東京スポーツ

関連項目[編集]