蜃気楼の舟

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蜃気楼の舟
監督 竹馬靖具
脚本 竹馬靖具
製作 汐田海平
竹馬靖具
出演者 小水たいが
田中泯
足立智充
小野絢子
竹厚綾
川瀬陽太
中西俊博
北見敏之
三谷昇
音楽 中西俊博
主題歌 「hwit」(坂本龍一『out of noise』より)
撮影 佐々木靖之
編集 山崎梓
配給 アップリンク
公開 2016年1月30日
上映時間 99分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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蜃気楼の舟』(しんきろうのふね)は、2016年公開の日本の長編映画(上映99分)[1]。東欧最大の映画祭で、世界七大映画祭に数えられるカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭でフォーラム・オブ・インディペンデント・コンペティション部門に正式出品された[2]。その後、シンガポール国際映画祭にも正式出品[3]

概要[編集]

ひきこもりの青年を描いた『今、僕は』(2009)で高い評価を受けた竹馬靖具の監督第2作となる同作は、ホームレスの老人たちを小屋に詰め込み、世話をする代わりに生活保護費をピンハネすることを生業とする「囲い屋」と呼ばれる若者を主人公に描いた人間ドラマ。監督とプロデューサーの自己資金で製作した自主映画でありながら、田中泯の出演、坂本龍一の楽曲がテーマ曲で使用されるなど話題を呼んだ。2016年1月、アップリンク配給により全国順次劇場公開。

あらすじ[編集]

「壊れた老人は取り替える。ただそれだけのことだった」 東京からホームレスの老人達を連れ去り、小屋に詰め込み、世話をする代わりに、その生活保護費をピンハネすることを生業にしている若者達を 「囲い屋」と呼ぶ。母を亡くし、父に捨てられた過去を持つ主人公の男は、友人に誘われたことがきっかけで、囲い屋で働いていた。ある日、それまでモノのように扱ってきたホームレスのひとりに、自らの父を発見する。男は導かれるように、浮浪者となった父を乗せ車を走らせる。現実と異世界を揺れ動くドライブの中で訪れた廃墟には、母親の幻影がさまよっていた。 そして、並行して描かれる、現実と幻想の狭間を航海する一艘の舟の意味するものとは...

出演者[編集]

スタッフ[編集]

出品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 竹馬靖具監督作「蜃気楼の舟」予告編が公開、ホームレス搾取する“囲い屋”描く”. 映画ナタリー (2015年11月24日). 2023年5月29日閲覧。
  2. ^ a b 田中 泯も出演、竹馬靖具の監督作映画『蜃気楼の舟』がカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭に公式出品”. CDJournal (2015年6月3日). 2015年11月18日閲覧。
  3. ^ a b The Ark in the Mirage” (英語). シンガポール国際映画祭 (2015年). 2015年11月18日閲覧。

外部リンク[編集]