第5回日本レコード大賞

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第5回日本レコード大賞(だい5かいにほんレコードたいしょう)は、1963年昭和38年)12月27日日比谷公会堂で行われた、5回目の『日本レコード大賞』である。

概要[編集]

第5回の大賞は、梓みちよの「こんにちは赤ちゃん」に決定した。梓みちよは初の受賞で、単独の女性歌手としても初の受賞となった。有力候補で同じく新人デビュー作品だった舟木一夫の「高校三年生」を抑えての受賞となり[1]、その舟木は新人賞を受賞した。梓は前年の11月に、舟木は当年の6月にレコードデビューしたばかりの「新人歌手」で、特に「こんにちは赤ちゃん」は楽曲自体が11月に発売後わずか1か月での大賞受賞となった。

今回の大賞候補曲は、510曲に及ぶ応募曲から22曲に絞られた段階では梓みちよの「こんにちは赤ちゃん」、舟木一夫の「高校三年生」、坂本九の「見上げてごらん夜の星を」、ザ・ピーナッツの「恋のバカンス」、三沢あけみの「島のブルース」、フランク永井の「逢いたくて」が上位6曲で、他に舟木一夫の「学園広場」、西田佐知子の「エリカの花散るとき」、田端義夫の「島育ち」などが候補に挙げられていた[1]。決選投票で上位6曲に絞られ、「こんにちは赤ちゃん」が過半数の19票を獲得した[1]。「こんにちは赤ちゃん」の大賞受賞に際しては、この曲は歌謡曲かホームソングかという論議が起こったが、世相に合わせる形で受賞が決定した[1]

童謡賞は、古賀さと子の「かぜひきぞうさん」、フランク永井の「赤ちゃんは王様だ」、眞理ヨシコの「おもちゃのチャチャチャ」などが最終候補に残り、僅差で「おもちゃのチャチャチャ」に決定した[1]

視聴率は9.9P上昇の20.7%。

司会[編集]

受賞作品・受賞者一覧[編集]

日本レコード大賞[編集]

歌唱賞[編集]

新人賞[編集]

作曲賞[編集]

編曲賞[編集]

作詩賞[編集]

企画賞[編集]

童謡賞[編集]

TV中継スタッフ[編集]

  • プロデューサー:
  • 総合演出:
  • 舞台監督:
  • 編成担当:
  • 製作著作:TBS
  • 主催:社団法人 日本作曲家協会、日本レコード大賞制定委員会、日本レコード大賞実行委員会

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 「今年の日本レコード大賞 流行歌手一年生の進出 ホーム・ソングの時代に」『朝日新聞』1963年12月9日付東京夕刊、9頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]