第2巡洋戦艦戦隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第2巡洋戦艦戦隊
2nd Battlecruiser Squadron
活動期間1915年–1919年
国籍イギリスの旗 イギリス
軍種 イギリス海軍
指揮
著名な司令官サー・ウィリアム・パケナム英語版少将

第2巡洋戦艦戦隊 (: 2nd Battlecruiser Squadron) は、イギリス海軍の部隊の一つ。巡洋戦艦で構成され、第一次世界大戦時はグランドフリートに所属していた。

来歴[編集]

1914年 - 1915年[編集]

1914年8月時点では第2巡洋戦艦戦隊は地中海におり、インフレキシブルインドミタブルインディファティガブルで構成されていた。

1915年1月15日、ニュージーランドが第2巡洋戦艦戦隊の旗艦となった。ニュージーランドは同年2月8日に旗艦をオーストラリアと交代した。

1915年中にインフレキシブルとインドミタブルが新設の第3巡洋戦艦戦隊に移り[1]、第2巡洋戦艦戦隊の所属艦はニュージーランド、オーストラリア、インディファティガブルの3隻となった。

ユトランド沖海戦[編集]

1916年4月にオーストラリアはニュージーランドと衝突して損傷し、同年5月31日のユトランド沖海戦には参加できなかった[2]。そのため、ユトランド海戦時は第2巡洋艦戦隊はニュージーランドとインディファティガブルの2隻であった。

海戦でのニュージーランドの損傷は軽微であったが、インディファティガブルはドイツ帝国海軍巡洋戦艦フォン・デア・タンに撃沈された[2]

ユトランド沖海戦後[編集]

ユトランド沖海戦での巡洋戦艦の複数艦喪失により、巡洋戦艦戦隊は2つに戻った。戦争の残りの期間、第2巡洋戦艦戦隊はオーストラリア、ニュージーランド、インフレキシブル、インドミタブルで構成されていた。

戦隊司令官一覧[編集]

階級 将旗 氏名 在任期間 出典
第2巡洋戦艦戦隊司令官
1 少将 サー・ゴードン・ムーア 1915年1月 - 2月 [3]
2 少将 サー・ジョージ・エドウィン・パティ英語版 1915年2月 - 3月
3 少将 サー・ウィリアム・パケナム英語版 1915年3月 - 1916年12月
4 少将 サー・アーサー・ルーソン英語版 1916年12月 - 1918年9月
5 少将 サーライオネル・ハルゼー英語版 1918年9月 - 1919年3月

脚注[編集]

註釈[編集]


出典[編集]

  1. ^ 宮永 (2015), p. 11.
  2. ^ a b 宮永 (2015), p. 20.
  3. ^ Royal Navy Senior Appointments from 1865”. gulabin.com. Colin Mackie. pp.204. March 2018. 2018年3月12日閲覧。

参考文献[編集]

  • 宮永, 忠将 著、市村 弘 編『世界の戦艦プロファイル ドレッドノートから大和まで』大日本絵画、東京都千代田区、2015年。ISBN 9784499231527