競艇少女

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競艇少女』(きょうていしょうじょ)は、1996年から2003年までスーパージャンプで連載されていた競艇漫画。作:寺島優、絵:小泉裕洋(現在は小泉ヤスヒロ)。単行本は全14巻。連載終了後は2004年にJAL女子王座決定戦競走のポスターイメージとして採用され、2008年6月からコンビニ版が発売されている。


ストーリー[編集]

速水財閥の三女であるお嬢様「速水晶(あきら)」は、学校帰りに借金取りから逃げる男「三田村」と出会い、三田村の趣味である競艇場に一緒に行くことになる。速水は男女が戦う競艇の世界に魅かれる。母や家族の猛反対を押し切り、学校や海外留学を捨て、選手になることを決意する。

1 - 5巻は研修所(本栖湖にあった時代)編、6 - 14巻はプロ編と2部構成になっている。

主な登場人物[編集]

主要登場人物[編集]

速水 晶
主人公。速水財閥のお嬢様。
借金取りから逃げる男「三田村」と出会い、三田村の趣味である競艇場に一緒に行くことになる。
速水は女性選手の走行に魅かれ、競艇選手になる事を決意する。
難関であった試験も合格となり、厳しい研修を乗り越え、競艇選手の仲間入りとなる。
選手登録番号は4525番(現実世界の登録番号4525番は103期の真子奈津実)。
木原 由紀
速水と同期で最大のライバル。両親も競艇選手である。
気が強く、クールな一面で男勝りな性格を見せる。
三田村
速水を競艇の世界に導いた張本人。
借金取りから逃げていたが、速水に助けられる。
速水が選手になる決意をした後もサポートしていた。鉄工所を営んでいる。
高塚
速水財閥の執事、速水を見守っている。
競艇選手になる事で最初は反対していたが、速水の固い決意に同情する。
デビュー後も競艇場で三田村と応援に行っている。
国島 康成
速水と同期で、プロになった後も速水の良きパートナーだった。
速水が初優勝を決めた時、成長できない自分に嫌気が差し、ある日突然姿を消した。

研修所編[編集]

野田 志郎
研修所教官。速水の素質に魅かれ、徹底的に指導した。
女性選手をSG優勝させるのが夢である。
九宝寺 亮
速水を敵対視していたが、トラブルを起こし、研修所を出るが、速水の説得により出戻りになる。
高校時代、暴力事件を起こし、退学処分になった過去を持つ。
喜多村 聡
ラリー選手。妻子持ちであるが、生活がかかっている為、かなりの腕前である。
のちにリーグ戦で優勝する。
シルビア山田
日系ブラジル三世。速水と共に厳しい訓練で助け合ってきた。
しかし、リーグ戦で重傷を負い、デビューが遅れてしまう。
西郷
速水の先輩にあたる訓練生。スランプに落ち込んでいたが、試験に来ていた速水に励まされる。
のちにアドバイスをしたり、互いに励まし合っていた。
村岡 祥子
新人女性賞金王で、速水の憧れである女性選手。講習のため研修所に現れる。
胸に出来た傷跡を見せ、速水に競艇の厳しさを教える。野田の教え子でもある。

プロ編[編集]

梅本 愛人
速水が所属する「梅の会」の代表。後輩に対しては厳しいが、スケベな面も見せる。
加納 真也
梅の会に所属する若手レーサー、性格は明るい。
SGレースに何度も出場しながら優勝はしていないため「無冠の帝王」と呼ばれている。
吉岡 次郎
速水の初勝利の相手だったベテラン選手。気が強く、女性選手を嫌っている。
観月 麻央
女性選手の憧れの的で「姫さま」と呼ばれている。
女性選手を嫌っていた吉岡をライバル視していた。
犬神丈一郎
SGレースにも出場した事があるヤンキー風のお調子者。
加納とは親友でありライバルであるが、最近は事故が多くランク落ちしている。
木原 由三
由紀の父、「ミスター競艇」と言われていたベテラン。
速水との優勝戦で直接対決に敗れ、引退を決意する。
城之内順子
角刈りで男勝りの体格を持つ女性選手。通称「GIジョー」。
女子選手No,1の実力を持ち、SGレースでは何度も出場している。
諸星 満里
城之内と同期で元祖アイドルレーサー。通称「マリリン」。
性格も明るく、ファンも多い。1児の母でもある。
鮫島 直人
最年少でSGタイトルを獲得した強敵。かなりの能天気で速水を困らせている。
元ボクサーの過去を持つ。
大道寺源海
SG3連覇の実力を持つ最強の男。頭はスキンヘッドにしている。
性格は冷静だが、レースを終えると心優しい笑顔を見せる。