穴吹橋

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穴吹橋
国道193号穴吹橋
基本情報
日本
所在地 美馬市脇町-美馬市穴吹町
交差物件 吉野川
構造諸元
形式 鋼連続箱桁橋
全長 533.4m
10.5m
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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国道193号標識
国道193号標識
国道492号標識
国道492号標識

穴吹橋(あなぶきばし)は、吉野川北岸の徳島県美馬市脇町と南岸の同市穴吹町を結ぶ道路橋国道193号国道492号重複)に指定されている。にし阿波お勧めビューポイント100選選定。

この頁では新・旧穴吹橋と歩行者専用のふれあい橋についても記述する。

概要[編集]

現在の穴吹橋の架橋前、上流約500mの地点に同名の橋が架かっていた。この旧穴吹橋は1928年三好橋三好市)に次いで、吉野川に2番目に架けられた抜水橋である。鮮やかな朱色の塗装がされており、右岸側147mの形式は吊橋型ゲルバー式ワーレントラス橋であった。

旧穴吹橋は長らくの間、交通の主軸であったが、架橋後数十年経ち老朽化が目立ち、また治水上の観点から新しい穴吹橋が計画され、旧橋は新橋完成後に撤去された。旧橋の一部は市内で歴史的遺産として保存されている。また、新橋の右岸袂には、旧橋のミニチュアモニュメントが、左岸にはうだつの町並みのモニュメントが設置されている。

旧穴吹橋がJR四国穴吹駅脇町を最短経路で結ぶ地点に位置し、両岸の歩行者にとって便利だったのに比べ、新穴吹橋は500m下流の地点に位置することとなった。そこで歩行者の利便性を維持するため、新橋とは別に、旧橋の下流80mの地点に、歩行者・自転車専用橋「ふれあい橋」が建設された。橋面はカラー舗装で、途中に3箇所のバルコニーが設置されている。

「旧穴吹橋モニュメント」で、平成6年度手づくり郷土賞(ふるさとを紹介する道)受賞

データ[編集]

旧穴吹橋モニュメント
ふれあい橋
穴吹橋(旧)
  • 右岸:徳島県美馬市穴吹町
  • 左岸:徳島県美馬市脇町
  • 橋長:416.4m
  • 幅員:5.5m
  • 形式:吊橋型ゲルバー式ワーレントラス橋(右岸側147m)
  • 総工費:約33万円
穴吹橋(新)
  • 右岸:徳島県美馬市穴吹町
  • 左岸:徳島県美馬市脇町
  • 橋長:533.4m
  • 幅員:10.5m
  • 形式:鋼連続箱桁橋
  • 総工費:28億9千万円
ふれあい橋
  • 右岸:徳島県美馬市穴吹町
  • 左岸:徳島県美馬市脇町
  • 橋長:499.5m
  • 幅員:3.8m
  • 形式:PC橋
  • 総工費:16億5千万円

沿革[編集]

交差点[編集]

穴吹橋交差点

穴吹橋の両岸の交差点は一般国道・主要地方道が交差する重要な交通の結節点である。

  • 穴吹橋交差点(右岸)

穴吹町穴吹に位置する。南行は国道492号であるが、この交差点の東約500m程の箇所に穴吹バイパスがある。

方向 行き先 備考
徳島市吉野川市 国道193号重複
西 三好市つるぎ町
剣山美馬市木屋平
高松市塩江 国道492号重複
  • 交差点(左岸)

脇町拝原に位置する。この交差点から西に向かい脇町大字猪尻にかけての区間は、徳島県西部では最も商業施設が集積する通りである。

方向 行き先 備考
徳島県道12号標識
鳴門市阿波市 バイパス
西
徳島県道12号標識
三好市美馬市美馬町 バイパス
美馬市穴吹町国道192号 国道492号重複
高松市塩江 国道492号重複

参考資料[編集]

関連項目[編集]