神田カレーグランプリ

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神田カレーグランプリ
Kanda Curry Grand Prix
2017年グランプリ決定戦(小川広場)
2017年グランプリ決定戦(小川広場)
イベントの種類 食文化
正式名称 神田カレーグランプリ
開催時期 8月 - 12月
初回開催 2011年(平成23年)
会場 小川広場
主催 神田カレー街活性化委員会
後援 千代田区/東京商工会議所千代田支部/明治大学社会連携機構/神保町ブックフェスティバル実行委員会他
特別協賛 三井物産
協賛 エスビー食品/東京メトロ/キリンホールディングス/ケロッグ/新進/東洋水産/おやつカンパニー/鳥取県
協力 千代田商工業連合会/千代田区観光協会/神田スポーツ街連合協議会/神田古書店連盟/ちよだ音楽連合会/明大街づくり道場/共立女子大学/専修大学
運営 神田カレー街活性化委員会/明大街づくり道場
最寄駅 御茶ノ水駅新御茶ノ水駅小川町駅神保町駅
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神田カレーグランプリ(かんだカレーグランプリ)は、東京都神田エリアで開催される、日本最大規模[要出典]カレーの祭典である。

概要[編集]

東京都千代田区神田神保町周辺は国内最大規模の「本の街」、「スポーツグッズの街」、「楽器の街」として有名だが、カレー提供店が400店以上ある国内最大規模のカレー集積地でもあり、「カレーの街」としても広くアピールすべく2011年に開始した、日本最大級のカレーの祭典である。

「神田カレー街活性化委員会」が主催し、「明大町づくり道場」などの協力の下に運営が行われる。毎年11月に御茶ノ水小川広場で開催される「グランプリ決定戦」には数万人が来場し、コロナ禍前の直近の来場者は決定戦2日間で4万7000人に上った。

イベント構成[編集]

イベントは「スタンプラリー」と「グランプリ決定戦」の2部構成となっている。

「神田カレー街食べ歩きスタンプラリー」の参加者は100日間かけて公式ガイドブックの地図を元に店舗を訪れ、カレーを食すと共にスタンプを集め(スマホによる「デジタルスタンプ」などがある)、多数あるスタンプラリーのコースから、制覇したコースの数に応じてマイスターの称号が得られる。マイスターは年に数度開催される「マイスター会議」への参加権利や、店舗からの特典が得られるようになる。スタンプラリー開始以来、2023年現在でカレーマイスター(20店舗以上制覇)獲得者は5,000名を超える。

「予選ファン投票」では、参加者が専用Webサイトやハガキでお気に入りの店に投票することで、11月初旬に御茶ノ水小川広場で開催される「グランプリ決定戦」に出場する店舗が決定する。グランプリ決定戦は専用会場で2日間に亘り開催され、来場者がカレーを食べ比べ投票しNo.1が決定される。

歴代グランプリ店[編集]

グランプリ店 備考
第1回 2011年 欧風カレー ボンディ 神田小川町店
第2回 2012年 インドレストラン マンダラ
第3回 2013年 日乃屋カレー 神田 2015年に殿堂入り
第4回 2014年 100時間カレー B&R 神田店
第5回 2015年 上等カレー神田小川町店 2023年4月28日閉店
第6回 2016年 100時間カレー B&R 神田店 2度目のグランプリ
第7回 2017年 お茶の水、大勝軒
第8回 2018年 MAJI CURRY 神田神保町店
第9回 2019年 秋葉原 カリガリ
新型コロナウイルスの影響により2020・21年は中止
第10回 2022年 MAJI CURRY 神田神保町本店 2度目のグランプリ
第11回 2023年 cafe & dining jimbocho

神田のカレーの歴史[編集]

“カレー激戦区”としての神田の歴史は、1924年に御茶ノ水駅近くに洋食屋として創業した共栄堂や、同年、神田須田町に初めて店舗を開設した須田町食堂(現聚楽)がメニューにカレーを掲げ、共栄堂が神田神保町に移転しカレー専門店となった70~80年代にかけて、ボンディまんてんガヴィアルマンダラエチオピアなどの名店が続々とオープンし、現在に至っている。

「神田カレー街活性化委員会」は、2010年秋の「神田スポーツ祭り」で企画した「農村B級グルメVS神田カレー」というイベントから発展したものである。

地域・産学連携[編集]

同じ御茶ノ水エリア内にあって、それぞれ国内最大規模の専門店街を形成している、神田スポーツ街連合協議会、神田古書店連盟、ちよだ音楽連合会が運営に協力している。また、明治大学が産学連携として後援及び運営に関与している他、共立女子大学共立女子短期大学専修大学なども運営に参加している。

神田カレーマイスター[編集]

累計5,000名以上のマイスターが誕生しており、マイスター同士の様々な交流が生まれ、マイスター会議というイベントなどが開催されている。 樋口高顕(千代田区長)、濱正悟(俳優)などが全店制覇を達成している。

「神田カレーグランプリ」の名が冠せられた主な商品[編集]

関連書籍[編集]

  • 「“「神田カレーグランプリ」10周年記念” おうちでカンタン! 神田の名店シェフが教えるカレー&スパイス・レシピ」(2022,開発社)

エピソード[編集]

  • 2019年大会にアパグループが参戦し、「アパ社長カレー」飯田橋駅南店が3位入賞を果たした[1]
  • 2019年大会で、夢眠ねむカリガリに弟子入りし、自ら運営する「夢眠書店」で提供するために「アップルシナモンカレー」を創り上げ、「カリガリ×夢眠ねむ スペシャルあいがけカレー」などを提供し、グランプリを受賞した[2]

出典[編集]

外部リンク[編集]