神楽坂 (花街)

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毘沙門天善國寺門

神楽坂(かぐらざか)は東京都新宿区神楽坂に位置する花街(花柳界)の総称。

沿革[編集]

神楽坂界隈の小路

かつて、ここは「牛込」(うしこみ)と呼ばれ、寛政4年(1791年)に移転してきた善國寺(通称、毘沙門天)の周辺に茶店が軒を連ね、後に岡場所として発展、これが花街の原型となる。明治期に花街としての機能が確実となり、最盛期には700名の芸妓(芸者)が在籍していた。しかし、昭和後期になると料亭、芸妓数が減少し、再開発などで花街の面影を少しずつ失い続けていく。現在、芸妓30名で「神楽坂をどり」や各祭礼、各行事などに参加し地元との交流を深めている。

参考文献[編集]

  • 浅原須美『東京六花街 芸者さんから教わる和のこころ』ダイヤモンド社、2007年。ISBN 978-4478077894 
  • 上村敏彦『東京 花街・粋な街』街と暮らし社、2008年。ISBN 978-4901317191 
  • 加藤政洋『花街 異空間の都市史 (朝日選書785)』朝日新聞社、2005年。ISBN 978-4022598851 

関連項目[編集]

  • 江戸しぐさ - NHK『あさイチ』(2016年8月25日放送)にて、神楽坂芸者の伝統的なマナーとして江戸しぐさの“傘かしげ”や“うかつあやまり”が取り上げられた。

外部リンク[編集]