神崎京介

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神崎 京介(かんざき きょうすけ、1959年[1] - )は、日本小説家

略歴[編集]

静岡県三島市生まれ[1]1996年勝目梓の推薦により、長編バイオレンス『無垢の狂気を呼び起こせ』でデビュー[1][2]1998年4月に『週刊現代』で連載が始まった官能小説女薫の旅』が人気を呼び[1]、以後ベストセラー官能小説作家として活躍する。『女薫の旅』は、主人公の青年が旅をしつつ何人もの女とセックスする物語であり、講談社文庫オリジナルとして20冊以上を刊行した代表作である。作品の多くは「情愛小説」と副題されている。

2016年以降、作家活動を停止している。

2017年11月17日に講談社から発売された岡本倫作のコミック、『パラレルパラダイス』第2巻の特装版には小冊子が付録され、神崎京介の書き下ろし短編「ぬれて ないて のけぞって」が収められている。

著書[編集]

  • 『無垢の狂気を喚び起こせ』(講談社ノベルス 1996年/のち文庫)
  • 『0と1の叫び』(講談社ノベルス 1997年)
  • 『陰界伝 クーロンズ・ゲート』(木村央志原作 講談社(マガジンノベルス) 1997年)
  • 『水の屍』(幻冬舎、1997年/「美しい水」と改題、文庫)
  • 『ピュア』(幻冬舎 1997年/「東京地下室」と改題、文庫)
  • 『ハッピー』(幻冬舎、1998/「みられたい」と改題、文庫)
  • 『ジャン=ポール・ガゼーの日記』(幻冬舎 1999年) - 翻訳の体裁をとった作品
  • 女薫の旅』シリーズ (講談社文庫
    • 女薫の旅 (2000年)
    • 女薫の旅 灼熱つづく (2000年)
    • 女薫の旅 激情たぎる (2000年)
    • 女薫の旅 奔流あふれ (2001年)
    • 女薫の旅 陶酔めぐる (2001年)
    • 女薫の旅 衝動はぜて (2002年)
    • 女薫の旅 放心とろり (2002年)
    • 女薫の旅 感涙はてる (2003年)
    • 女薫の旅 耽溺まみれ (2003年)
    • 女薫の旅 誘惑おって (2004年)
    • 女薫の旅 秘に触れ (2004年)
    • 「女薫の旅」特選集+完全ガイド (『週刊現代』編集部編 講談社 2005年)
    • 女薫の旅 禁の園へ (2005年)
    • 女薫の旅 色と艶と (2005年)
    • 女薫の旅 情の限り (2006年)
    • 女薫の旅 欲の極み (2006年)
    • 女薫の旅 愛と偽り (2007年)
    • 女薫の旅 今は深く (2007年)
    • 女薫の旅 青い乱れ (2008年)
    • 女薫の旅 奥に裏に (2009年)
    • 女薫の旅 空に立つ(2011年)
    • 女薫の旅 八月の秘密(2012年)
    • 女薫の旅 十八の偏愛(2013年)
    • 女薫の旅 大人篇(2014年)
    • 女薫の旅 背徳の純心(2015年)
  • 『イントロ』(講談社文庫 2001年)
    • 『イントロもっとやさしく』(講談社文庫 2002年)
  • 『女運』(シリーズ、祥伝社文庫
    • 女運 指をくわえて (2001年)
    • 女運昇りながらも (2002年)
    • 女運満ちるしびれ (2002年)
  • 『服従』(幻冬舎アウトロー文庫 2000年)「S×M」2009 幻冬舎文庫
  • 滴 (講談社文庫 2001年)
  • 他愛 (祥伝社文庫 2001年)
  • 愛技 (講談社文庫 2001年)
  • おれの女 (光文社カッパ・ノベルス 2001年 のち文庫)
  • 男泣かせ (光文社カッパ・ノベルス 2002年 のち文庫)
    • 男泣かせ-限限(ぎりぎり) (光文社カッパ・ノベルス 2002年 「ぎりぎり 男泣かせ」と改題、光文社文庫
  • 五欲の海 (シリーズ、光文社カッパ・ノベルス 2002年 のち文庫)
    • 五欲の海 乱舞篇 (2003年)
    • 五欲の海 多情篇 (2005年)
  • 後味 (光文社文庫 2002 シリーズ)
  • 忘れる肌 (徳間書店 2002年 のち文庫)
  • 化粧の素顔 (新潮社 2003年 のち文庫)
  • 熱れ (ノン・ノベル 2003年 「女のぐあい」と改題、文庫)
  • 吐息の成熟 (新潮社 2003年 のち文庫)
  • 『週刊女性』連載「男好き」の単行本化(主婦と生活社)
    • 好きのゆくえ (2003年)
    • 好きの果実 (2004年)
    • 好きの味 (2005年)
  • 『H』(シリーズ、講談社 2004年 のち文庫)
    • h+ (2004年)
    • h+α (2005年)
  • 『盗む舌』(トクマ・ノベルズ 2004年 のち徳間文庫
  • 『密室事情』(角川書店 2004年 のち文庫)
  • 『ひみつのとき』(新潮社 2004年 のち文庫
  • 『女の方式』(光文社カッパ・ノベルス 2004年 のち文庫)
  • 『愛は嘘をつく 女の思惑』(幻冬舎 2004年 「愛は嘘をつく 女の幸福」文庫)
  • 『愛は嘘をつく 男の事情』(幻冬舎 2004年 「愛は嘘をつく 男の充実」文庫)
  • 『横好き "大人の恋愛"短篇集』(トクマ・ノベルズ 2004年 のち徳間文庫)
  • 『性懲り』(祥伝社ノン・ノベル 2005年 「性こりもなく」文庫)
  • 『関係の約束』(実業之日本社ジョイ・ノベルス 2005年 のち徳間文庫)
  • 『大人の性徴期』(祥伝社ノン・ノベル 2005年 「想う壺」文庫)
  • 『不幸体質』(角川書店 2005年)のち新潮文庫 
  • 『官能の時刻』(文藝春秋 2006年)「夜と夜中と早朝に」2009 文春文庫  
  • 『禁忌(タブー)』(角川文庫 2006年)
  • 『渋谷stay 『風俗の街・渋谷』』(トクマ・ノベルズ 2006年)
  • 『男でいられる残り』(祥伝社 2007年)のち文庫 
  • 『女だらけ』(角川文庫 2007年)
  • 『女盛り』(角川文庫 2007年)
  • 『成熟』(角川文庫 2008年)
  • 『I LOVE』(講談社文庫 2008年)
  • 『ぼくが知った君のすべて』(光文社、2008 「エリカのすべて」2010 光文社文庫
  • 『利口な嫉妬』2008 講談社文庫
  • 『さよならから』2009 幻冬舎文庫
  • 『さよならまで』2009 幻冬舎文庫
  • 『秘術 長編情愛小説』2009 祥伝社文庫
  • 男たるものシリーズ 双葉文庫
    • 『えんまんにす 男たるもの』2010 
    • 『男たるものたらしたれ』2010 
    • 『おれなり 男たるもの』2010 
  • 『貪欲ノ冒険 長編情愛小説』2010 祥伝社文庫
  • 『未経験』2010 光文社文庫
  • 『禁秘』2011 祥伝社文庫
  • 『新・花と蛇』講談社 2011
  • 『天国と楽園』2012 講談社文庫
  • 『同窓生』2014 光文社文庫
  • 『芝の星(上) 春・夏編』『芝の星(下) 夏・秋編』2014 双葉文庫
  • 『深夜枠』2015 光文社文庫
  • 『四つ目屋繁盛記 美人と張形』2016 講談社文庫

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 神崎京介のコラム記事一覧|日刊ゲンダイDIGITAL”. www.nikkan-gendai.com. 2023年5月11日閲覧。
  2. ^ 神崎京介 | 著者プロフィール”. www.shinchosha.co.jp. 新潮社. 2023年5月11日閲覧。

外部リンク[編集]