石門穴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

石門穴(せきもんけつ)は、任脈に属す第5番目の経穴である。

部位[編集]

へその下2寸。ただし、へそと恥骨稜の間を5寸とする。

効能[編集]

消化不良、大腸炎、子宮けいれん、子宮内膜炎、月経不順などに効く。

筋肉・神経・血管[編集]

知覚神経は肋間神経前皮枝、動脈は浅腹壁動脈下腹壁動脈が通る

名前の由来[編集]

書物によっていろいろな説が載っているが、こじつけのようなものが多い。「石」と「食」が同音であり、三焦が消化機能に関係しているところから、「食門」がなどの問題で、同音の石門に書き換えられたのではないかとされる。

その他[編集]

手の少陽三焦経募穴であるが、「三焦」という概念が今ひとつわかりにくく、重要な経穴ではあるが、さほど重要視されていない。

婦人病に効果があるといいながらも、古典には、この穴に鍼すると、胎児が流産・死産することがあり、婦人への刺鍼は不可とされる。このため、妊娠の可能性のある年齢の婦人には、ここへ治療しない方が無難であると書いてある本が多い。