監獄局

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監獄局(かんごくきょく)は、戦前期の内務省、のち司法省内部部局の一つ。

概要[編集]

警視局獄事課の事務を移管する形で内務省の内部部局として1879年(明治12年)7月に設置される[1]。局内に庶務・会計・計表・受付の各課を置いた[1]。1885年(明治18年)6月に廃局となり、警保局第三部に事務を移管した[1]

1897年(明治30年)7月に内務省の内部部局として再設置され、局内に獄務・計表の2課を置いた[1]。1900年(明治33年)7月に廃局となり、司法省に事務を移管した[1]

その後、法務府法務省などの内部部局として、その名称も行刑局、刑政局、矯正保護局などの変遷を経て、1952年(昭和27年)矯正局となった[2]

歴代局長[編集]

内務省監獄局長
司法省監獄局長
  • 久保田貫一:1900年7月1日 - 1906年1月6日
  • 河村譲三郎:1906年1月11日 - 1907年6月13日
  • 小山温:1907年6月13日 - 1911年11月30日
  • 谷田三郎:1911年11月30日 - 1921年6月13日
  • 山岡萬之助:1921年6月13日 - 1922年5月26日(司法省行刑局に改編)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 朝倉 1969, 132頁.
  2. ^ 矯正の沿革と仕事のあらまし”. 法務省. 2021年6月10日閲覧。

参考文献[編集]

  • 朝倉治彦 編『明治官制辞典』東京堂出版、1969年。 
  • 秦郁彦『戦前期日本官僚制の制度・組織・人事』東京大学出版会、1981年。 
  • 秦郁彦 編『日本官僚制総合事典 : 1868-2000』東京大学出版会、2001年。ISBN 4130301217