港の五番町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
港の五番町
愛田健二シングル
B面 愛の終着駅
リリース
ジャンル 歌謡曲
レーベル ポリドール
テンプレートを表示
港の五番町
原みつるとシャネル・ファイブシングル
A面 港の五番町
B面 泣かない女
リリース
規格 7インチシングル
録音 1972年6月 日本の旗 日本
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル キングレコード / BS-1571
作詞・作曲 阿久悠(作詞)
彩木雅夫(作曲)
原みつるとシャネル・ファイブ シングル 年表
信ずる他にない
1972年
港の五番町
(1972年)
ハッキリ小唄
1973年
平田満 年表
信ずる他にない
1972年
港の五番町
(1972年)
ハッキリ小唄
1973年
テンプレートを表示
港の五番町
五木ひろしシングル
B面 死んでもいい
リリース
ジャンル 演歌
時間
レーベル ニュークリーク
ゴールドディスク
チャート最高順位
テンプレートを表示

港の五番町』(みなとのごばんちょう)は、1972年(昭和47年)7月に愛田健二、同年9月に原みつるとシャネル・ファイブ、1988年(昭和63年)9月に五木ひろしがカヴァーしてリリースしたシングルである。原みつる(平田満)によるヴァージョン(以下平田版)は同バンドの3枚目のシングル、五木版は『よこはま・たそがれ』から数えて55枚目のシングルで、同年の第30回日本レコード大賞金賞を受賞した。

解説[編集]

元々は1972年に『かもめ町みなと町』などとともに作詞・作曲家6人ずつのコンビによる楽曲を2曲ずつ収録するという五木のアルバム『ぼくの新しい十二曲』のうちの1曲として制作されたもので、この版は馬飼野俊一が編曲を手掛けた[1]

同年7月10日には愛田健二のシングルとして発表され、こちらも馬飼野が編曲を手掛けている。なおB面の『愛の終着駅』は八代亜紀の同名曲とは異なる。

原みつるとシャネル・ファイブにとっては、デビュー以来、藤本卓也の楽曲を歌って来たが、AB面ともに初めての阿久・彩木コンビの作品であった[2]。1972年6月に録音、同年9月にリリースされた[2]が、チャート、売上ともに数字は残していない。平田版は、2001年(平成13年)にリリースされた企画盤CD-BOX『ムードコーラス・スペシャル 秘密のカクテル』 Vol.4(東芝EMI GSD-7504)に、5枚目のシングル表題曲『くやし泣き』とともに収録された。

1976年(昭和51年)にはアルバム『阿久悠の我が心の港町』のうちの1曲として、阿久本人のナレーションと上村次郎(現:新田晃也)の歌唱にて収録されている。なおこのアルバムはのちに八代亜紀の歌唱で知られる『日本海』も収録されている。

1988年、16年ぶりに発掘され、竜崎孝路による編曲と再録音を経て発売された五木版は、累計売上は約50万枚であり[3]、同年12月31日に、NHKホールで行われた第39回NHK紅白歌合戦に本作で18回目の出場を果たした。

収録曲[編集]

愛田版[編集]

  1. 港の五番町(3分54秒)
    作詞:阿久悠/作曲:彩木雅夫/編曲:馬飼野俊一
  2. 愛の終着駅(2分53秒)
    作詞:山上路夫/作曲:田中宗彦/編曲:ブルーノ、高田弘

平田版[編集]

  • 両楽曲共に、作詞:阿久悠/作曲:彩木雅夫/編曲:高田弘
  1. 港の五番町(3分19秒)
  2. 泣かない女(3分2秒)
    ※出版権:ミュージックキャップ・トーキョー

五木版[編集]

  • 両楽曲共に、作詞:阿久悠
  1. 港の五番町(4分30秒)
    作曲:彩木雅夫/編曲:竜崎孝路
    ※出版権:ミュージックキャップ・トーキョー
  2. 死んでもいい(4分27秒)
    作曲:三木たかし/編曲:若草恵
    ※出版権:テレビ朝日ミュージック

[編集]

  1. ^ このアルバムには、阿久・彩木(以下、同様に作詞者・作曲者の順に記述)の他に、山上路夫平尾昌晃安井かずみ鈴木淳川内康範猪俣公章、後に『旅鴉』を手掛けた藤田まさと遠藤実、『かもめ町みなと町』の山口洋子筒美京平が楽曲を提供。
  2. ^ a b 『港の五番町』、原みつるとシャネル・ファイブキングレコード、1972年9月、ジャケット裏面の記述。
  3. ^ 彩木雅夫作曲活動の主な作品ミュージックキャップ、2009年7月6日閲覧。

関連項目[編集]