沙漠の国の物語

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沙漠の国の物語』(さばくのくにのものがたり)は倉吹ともえライトノベルのシリーズ。イラストは片桐郁美小学館ルルル文庫2007年から2010年までの間に全9巻が刊行された。

ストーリー[編集]

沙漠聖地「カヴル」に住む天真爛漫な男装の少女、ラビサと、かつて旅団であったことで心に闇を抱える青年ジゼットの物語。 ラビサは水をもたらす聖なる植物「シムシム」を植えるに相応しい町を探すため、「シムシムの使者」として旅をすることに…。

登場人物[編集]

声は『〜楽園の種子〜』初回限定特装版付属ドラマCDのもの。

ラビサ
- 皆川純子
主人公。16歳の男装の少女。沙漠の聖地カヴルで育った。太陽色の髪と瞳を持つ。水の恵みをもたらす聖なる樹・シムシムの育つ町を探す使者として旅に出る。ジン使いだが、ジゼットに言われるまで本人は気づいていなかった。砂嵐の町を解放する時、風のイフリート“ファジル”と契約をし、イフリート憑きとなる。使者の旅を終えた後は、園丁見習いとして元砂嵐の町タラスファルへ派遣される。
ジゼット
声 - 浪川大輔
19歳の青年。ジンが見える。剣の達人。夜色の瞳を持つ。一見明るいがクールな面もある。使者であるラビサを故郷である砂嵐の町へ導くために旅を共にする。月夜という異名を持つ元砂嵐旅団員だが、見解の違いから脱走した。人一倍臆病で、サソリが苦手。段々と天真爛漫なラビサに惹かれていく。
カヤル
声 - 保志総一朗
 20歳の青年。砂嵐旅団の頭領。灰色の長い髪をしている。自分よりも臆病なのに自分よりも剣の腕が立ち、ジンを見る目が良いジゼットを嫌っている。使者とジゼットを捕らえるため、人外のもの・シャイターンと契約をしてしまう。誰よりも故郷を想っている。ジゼットとの闘いに敗れる。

既刊一覧[編集]

  1. 沙漠の国の物語 〜楽園の種子〜(- らくえんのしゅし) 2007年5月24日発売。ISBN 978-4-09-452011-8(通常版) / ISBN 978-4-09-452013-2(初回限定特装版)
    『楽園の種子』のタイトルで第1回小学館ライトノベル大賞、ルルル文庫部門大賞受賞。初回限定特装版にはドラマCDが付属。
  2. 沙漠の国の物語 〜風はさらう〜(- かぜはさらう) 2007年11月1日発売。ISBN 978-4-09-452031-6
  3. 沙漠の国の物語 〜水面に咲く花〜(- みなもにさくはな) 2008年2月1日発売。ISBN 978-4-09-452051-4
  4. 沙漠の国の物語 〜星のしるべ〜(- ほしのしるべ) 2008年10月1日発売。ISBN 978-4-09-452083-5
  5. 沙漠の国の物語 〜眠れる望楼〜(- ねむれるぼうろう) 2008年12月27日発売。ISBN 978-4-09-452097-2
  6. 沙漠の国の物語 〜あざなわれし者〜(- あざなわれしもの) 2009年4月28日発売。ISBN 978-4-09-452107-8
  7. 沙漠の国の物語 〜暗夜流々〜(- あんやるる) 2009年7月1日発売。ISBN 978-4-09-452117-7
  8. 沙漠の国の物語 〜鋼の旋律〜(- はがねのせんりつ) 2009年10月30日発売。ISBN 978-4-09-452134-4
  9. 沙漠の国の物語 〜かさなる輝跡〜(- かさなるきせき) 2010年2月26日発売。ISBN 978-4-09-452147-4

外部リンク[編集]