植田将太

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植田 将太
千葉ロッテマリーンズ #45
2023年9月
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 大阪府大東市
生年月日 (1997-12-18) 1997年12月18日(26歳)
身長
体重
180 cm
86 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2019年 育成選手ドラフト2位
初出場 2023年6月1日
年俸 500万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

植田 将太(うえだ しょうた、1997年12月18日 - )は、大阪府大東市出身のプロ野球選手捕手)。右投右打。千葉ロッテマリーンズ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学校1年生の頃に野球を始め[2]、オール松原ボーイズに所属。当時の監督である光山英和から指導を受けた[3]

四條畷学園中学校在学中は生駒ボーイズに所属。3年時にはNOMOジャパンに選出された[4]

高校は慶應義塾高等学校に進学。同期に津留﨑大成柳町達、1学年後輩に木澤尚文がいる。

大学は津留﨑、柳町とともに慶應義塾大学に進学。同学年に1年時からレギュラーを掴んでいた郡司裕也が居たこともあり、なかなか出場のチャンスは巡ってこなかったが、3年秋のリーグ戦で代打出場し大学初安打を放った[5][6]。しかし、冬ごろから右肘痛が悪化してセカンドスローも届かなくなり、4年春にトミー・ジョン手術を受けたため[4][7]、春秋ともに出場はなく、大学通算1安打に終わった[8]。同期には先述の津留﨑、柳町、郡司のほかに中村健人がいる。

2019年10月17日のドラフト会議で、千葉ロッテマリーンズから育成2位指名を受け、11月27日に支度金300万円、年俸300万円で契約合意した[9]。慶應義塾大学から育成契約でプロ入りしたのは植田が初めてとなった[9]。背番号は125

本人が「『野球がもうできないんじゃないか』と不安に思っていた。」と語るように、トミー・ジョン手術後のリハビリ中という異例のドラフト指名であった[10]

ロッテ時代[編集]

2020年は、イースタン・リーグで35試合に出場し、打率.111だった[11]

2021年は、一軍の正捕手田村龍弘が故障離脱し、開幕一軍だった吉田裕太柿沼友哉もそれぞれ故障、新型コロナウイルス感染で離脱したため、佐藤都志也宗接唯人江村直也が一軍昇格し、二軍で捕手が本職の選手は植田のみという状況が続いた[12]東京オリンピックの影響でシーズンが中断された時期には、開催されたエキシビションマッチでは一軍に抜擢され[12]阪神タイガース小林慶祐から"一軍初安打"を放ち、盗塁阻止も記録するなどアピールを続けた[13]。その後も二軍で好調だったことから、8月30日に支配下登録されることが発表された[12]。背番号は95[12]

2022年は、前年に引き続き一軍出場はなかったが、イースタン・リーグで68試合に出場、1本塁打11打点と、これまで課題だった打撃にやや改善傾向がみられた。オフの契約更改は、前年と現状維持の420万円でサインをした[14]

2023年1月25日、背番号が45に変更となることが発表された[15]。開幕から二軍で好調を維持していたことから、5月30日に一軍に昇格。6月1日の読売ジャイアンツ戦(ZOZOマリンスタジアム)でプロ初出場・初スタメンを果たした[16]

選手としての特徴[編集]

地肩の強さと捕球技術の高さ、そして下半身の柔軟性を生かした全力プレーに定評がある捕手[17]。打撃では思い切りが良く長打力が魅力[17]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2023 ロッテ 4 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .000 .000 .000 .000
通算:1年 4 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .000 .000 .000 .000
  • 2023年シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



捕手






















2023 ロッテ 4 11 1 0 0 1.000 0 0 0 0 ----
通算 4 11 1 0 0 1.000 0 0 0 0 ----
  • 2023年度シーズン終了時[注 1]

記録[編集]

初記録

背番号[編集]

  • 125(2020年 - 2021年8月29日)
  • 95(2021年8月30日 - 2022年)
  • 45(2023年 - )

登場曲[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 企図数・許盗塁・盗塁刺・阻止率については参考文献参照。

出典[編集]

  1. ^ ロッテ - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年11月19日閲覧。
  2. ^ 新入部員紹介!その3<植田 将太>”. TOKYOROCKS 東京六大学野球を応援する公式コンテンツ (2016年6月17日). 2020年12月13日閲覧。
  3. ^ ロッテ育成D2・植田が入寮、恩師の日の丸ミット持参「僕もそのステージに」”. サンケイスポーツ (2020年1月8日). 2020年12月13日閲覧。
  4. ^ a b 愛され要素を持った捕手・植田将太(慶応大)。「継続は力なり」を胸に刻み、支配下登録選手へ”. 高校野球ドットコム (2019年12月13日). 2020年12月13日閲覧。
  5. ^ 4時間45分の激闘”. TOKYOROCKS 東京六大学野球を応援する公式コンテンツ (2018年10月7日). 2020年12月13日閲覧。
  6. ^ 「ひたすら悔しかった」 慶大では4年間控え…ロッテ3年目捕手が持ち続ける思い”. Full-Count (2022年6月30日). 2023年10月28日閲覧。
  7. ^ “捕手離脱相次ぐロッテで全力アピール続ける植田将太 高い盗塁阻止率で勝負”. 日刊スポーツ. (2021年5月31日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202105310000192_m.html 2021年8月31日閲覧。 
  8. ^ リーグ戦・選手個人通算成績”. 東京6大学野球連盟. 2020年12月13日閲覧。
  9. ^ a b ロッテ育成2位植田契約合意「V貢献できる選手に」”. 日刊スポーツ (2019年11月27日). 2020年12月13日閲覧。
  10. ^ 野球 - 津留﨑、郡司、柳町、植田将 慶應から4人がプロの世界へ! ドラフト会議 | 4years. #大学スポーツ”. 4years. 2021年9月4日閲覧。
  11. ^ 2020年度 千葉ロッテマリーンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2020年12月13日閲覧。
  12. ^ a b c d “ロッテ植田将太が支配下登録 慶大時代は4年間で通算1安打も努力実った”. 日刊スポーツ. (2021年8月30日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202108300000374_m.html 2021年8月31日閲覧。 
  13. ^ “ロッテ育成2年目植田が“1軍初安打”に盗塁阻止 井口監督も期待の言葉”. 日刊スポーツ. (2021年7月29日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202107290001284_m.html 2021年8月31日閲覧。 
  14. ^ 【ロッテ】植田将太は現状維持の420万円でサイン「全体的にもっとレベルアップを」”. スポーツ報知 (2022年11月14日). 2023年7月9日閲覧。
  15. ^ ロッテ、新加入6選手の背番号を発表 元巨人ポランコは「22」、ペルドモは「55」”. Full-Count (2023年1月25日). 2023年7月9日閲覧。
  16. ^ ロッテ、19年育成ドラフト2位・植田将太が「9番・捕手」でプロ初出場&初スタメン”. BASEBALL KING (2023年6月1日). 2023年7月9日閲覧。
  17. ^ a b “令和の怪物”が加入!即戦力大学生にも期待 12球団・ルーキー名鑑2020【ロッテ】”. BASEBALL KING (2020年1月9日). 2023年5月31日閲覧。
  18. ^ ロッテ、19年育成ドラフト2位・植田将太が「9番・捕手」でプロ初出場&初スタメン”. BASEBALL KING (2023年6月1日). 2023年6月2日閲覧。

参考文献[編集]

  • ベースボール・マガジン社 編『2023プロ野球シーズン総決算号』 別冊新春号、ベースボール・マガジン社、2023年、87頁。ASIN B0CPQ6FZRV 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]