森岡孝二

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森岡 孝二(もりおか こうじ、1944年3月24日 - 2018年8月1日[1])は、日本経済学者。専門は、経済理論・企業社会論・株式会社論・労働時間論。学位は、経済学博士京都大学論文博士・1988年)。関西大学名誉教授。元経済理論学会代表幹事

来歴[編集]

大分県生まれ。香川大学経済学部卒業、1969年京都大学大学院博士課程退学、1988年学位論文「独占資本主義の解明 : 予備的研究」で京都大学より論文博士として経済学博士の学位を取得(学位授与番号:乙第6662号)[2]大阪外国語大学助手・講師、関西大学経済学部講師・助教授を経て、1983年から同大教授。1998年経済理論学会代表幹事[3]。2013年定年退職。

2018年8月1日、心不全により死去[1]。74歳没。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『独占資本主義の解明――予備的研究』(新評論, 1979年/増補新版, 1987年)
  • 『現代資本主義分析と独占理論』(青木書店, 1982年)
  • 『企業中心社会の時間構造――生活摩擦の経済学』(青木書店, 1995年)
  • 『粉飾決算』(岩波書店岩波ブックレット], 2000年)
  • 『日本経済の選択――企業のあり方を問う』(桜井書店, 2000年)
  • 『働きすぎの時代』(岩波書店[岩波新書], 2005年)
  • 『強欲資本主義の時代とその終焉』(桜井書店 , 2010年)
  • 『雇用身分社会』(岩波書店[岩波新書], 2015年)

共著[編集]

編著[編集]

  • 『勤労者の日本経済論――構造転換と中小企業』(法律文化社, 1986年)
  • 『現代日本の企業と社会――人権ルールの確立をめざして』(法律文化社, 1994年)
  • 『激論!企業社会――学生フォーラム・過労死と働き方を考える』(岩波書店[岩波ブックレット], 1995年)
  • 『格差社会の構造――グローバル資本主義の断層』(桜井書店, 2007年)

共編著[編集]

  • 東井正美)『日本経済へのアプローチ』(ミネルヴァ書房, 1992年)
  • 関下稔)『今日の世界経済と日本(1)世界秩序とグローバルエコノミー』(青木書店, 1992年)
  • (東井正美)『現代経済を学ぶ』(ミネルヴァ書房, 1997年)
  • 池上惇)『日本の経済システム』(青木書店, 1999年)
  • (東井正美)『政治経済学へのアプローチ』(ミネルヴァ書房, 2000年)
  • 杉浦克己八木紀一郎)『21世紀の経済社会を構想する――政治経済学の視点から』(桜井書店, 2001年)

訳書[編集]

  • ジュリエット・ショアー『働きすぎのアメリカ人――予期せぬ余暇の減少』(窓社, 1993年)
  • ジュリエット・B・ショア『浪費するアメリカ人――なぜ要らないものまで欲しがるか』(岩波書店, 2000年)
  • ジル・A・フレイザー『窒息するオフィス――仕事に強迫されるアメリカ人』(岩波書店, 2003年)
  • G・M・ホジソン『経済学とユートピア――社会経済システムの制度主義分析』(ミネルヴァ書房, 2004年)
  • デイヴィッド・K・シプラー『ワーキング・プア――アメリカの下層社会』(岩波書店, 2007年)

出典[編集]


先代
鶴田満彦
経済理論学会代表幹事
1998年 - 2001年
次代
大谷禎之介