梵魚寺

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梵魚寺
梵魚寺の一柱門(宝物第1461号) 地図
所在地 釜山広域市金井区青竜洞546
山号 金井山
宗派 曹渓宗(海東華厳宗⇒教宗⇒曹渓宗)
寺格 曹渓宗の第14教区本寺
朝鮮三十一本山日本統治時代
創建年 678年新羅文武王18年)
開基 義湘
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梵魚寺
各種表記
ハングル 범어사
漢字 梵魚寺
発音 ポモサ
英語表記: Beomeosa Temple
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梵魚寺(ぼんぎょじ、ポモサ、범어사)は、 釜山広域市金井区にある仏教寺院。韓国仏教界の最大勢力である曹渓宗大韓仏教曹渓宗)の第14教区本寺である。

歴史[編集]

新羅時代の 678年新羅文武王18年)に、海東華厳宗の開祖である義湘大師が創建した。梵魚寺は華厳十刹の一つに数えられた。

李氏朝鮮太宗による1407年(太宗7年)の仏教弾圧の際、存続を許された88寺院の中に梵魚寺の名前はなく、廃寺になったようである。 世宗による1424年(世宗6年)の仏教弾圧の際も、存続を許された36寺院の中に梵魚寺の名前はなく、引き続き廃寺のままだったようである(朝鮮の仏教#李氏朝鮮時代の仏教弾圧)。

1592年宣祖25年)、日明戦争によって寺は焼失したが、1602年(宣祖35年)に再建された。その後また焼失したが、1613年光海君5年)に再建された。

由来が記された「東国輿地勝覧」によると、金井山の端にとても大きな石があり、その石の上には井戸があったという。その井戸は、とても大きくいつも水で満たされている上に、その光は黄金色であったが、一匹の魚が五色雲に乗って空から降りてきて、その井戸の中で遊んていたことから、梵天の魚という意味から、梵魚寺という寺名になったと書かれている。 

日本統治時代1911年、寺刹令施行規則(7月8日付)によって、朝鮮三十本山に指定された(1924年以降は朝鮮三十一本山)。

2010年12月15日、天王門が放火と思われる火事で全焼した[1]

境内[編集]

一柱門[編集]

大雄殿[編集]

捌相殿[編集]

休休精舎[編集]

境外塔頭[編集]

  • 内院庵
  • 青蓮庵
  • 大聖庵
  • 金剛庵
  • 元暁庵

文化財[編集]

大韓民国指定宝物[2]
  • 三層石塔(宝物250号)
  • 大雄殿(宝物434号)
  • 一柱門(宝物1461号)

アクセス[編集]

釜山都市鉄道1号線の老圃駅で下車。老圃駅に併設している釜山総合高速バスターミナルから범어사行きで終点まで。下車後に西方向に徒歩約5分で山門に至る。

脚注[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯35度17分02秒 東経129度04分08秒 / 北緯35.2839135度 東経129.068992度 / 35.2839135; 129.068992