東鷲宮駅

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東鷲宮駅
駅舎(2019年3月)
ひがしわしのみや
Higashi-Washinomiya
久喜 (2.7 km)
(5.6 km) 栗橋
地図
所在地 埼玉県久喜市西大輪326
北緯36度5分22秒 東経139度40分45.5秒 / 北緯36.08944度 東経139.679306度 / 36.08944; 139.679306 (東鷲宮駅)
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 東北本線宇都宮線
キロ程 51.6 km(東京起点)
東京から尾久経由で51.8 km
電報略号 ワミ
駅構造 地上駅高架駅[1]
ホーム 2面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
[JR 1]8,118人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1981年昭和56年)4月15日
備考 業務委託駅[2]
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東鷲宮駅(ひがしわしのみやえき)は、埼玉県久喜市西大輪にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)東北本線である[1]

JR東日本においては「宇都宮線」の愛称区間に含まれており、上野駅発着系統と、新宿駅経由で横須賀線に直通する湘南新宿ライン、上野駅・東京駅経由で東海道線に直通する上野東京ラインが停車する。

歴史[編集]

2010年平成22年)3月22日までは旧・鷲宮町に立地していた。「鷲宮」の行政上の町名は「わしみや」と読んでいたが[注釈 1]、当駅名は「わしのみや」と読んでいる(東武伊勢崎線鷲宮駅も同様)。

駅構造[編集]

JR東日本ステーションサービスが駅管理を受託している久喜駅管理の業務委託駅[2]。上下線いずれも線路西側に配置された単式ホーム2面2線を有する。ただし、下り線が地上ホーム1面1線、上り線が高架ホーム1面1線の特殊な構造である[1]Suica対応自動改札機指定席券売機が設置されている。

改札外には売店のNewDaysが設置されている。

2009年3月25日に多機能トイレの供用を開始し、2010年3月20日にはエレベーターエスカレーターの供用を開始した。

この地に貨物駅と東北新幹線の保線基地を設置するため、駅が新設された。旅客・貨物駅と保線基地が併設されており、下り本線から分岐する貨物線が上り本線に支障しないよう上り本線だけが高架となったため、このような特殊な構造になっている[1](現在、上り本線を潜る線路は久喜寄りの1本のみである)。停車場ではあるが、上りも本線と貨物線(引き上げ線)の分岐(第3場内信号機)が東京側にあるため、高架ホーム(上り)の停車列車は出発信号機ではなく第2場内信号機の信号現示を確認して発車する。上りの出発信号機は分岐を過ぎた後に一つある。

貨物駅は国鉄の民営化直前に廃止され、広大な敷地は国鉄清算事業団に引き継がれるものの、1990年代に至るまで長らく荒廃するに任せた状況であった。最終的に跡地は売却され、駅前ロータリーと住宅地に転用・再整備されたが、上り高架線の地平移設は多大な費用がかかるため見送られた。東北新幹線の保線基地は貨物駅跡地の売却に併せて移転と再整備を受け存続しているが、敷地縮小のため東北新幹線本線(鷲宮信号場)からの進入には久喜駅との間に設けられた標準軌引き上げ線狭軌線からの荷物引渡線)、および当駅に隣接した高架橋上で2回のスイッチバックが必要である。

保線基地(貨物ヤード)は2003年9月までは、東武鉄道の貨物授受および東武鉄道(一部帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)を含む)向け甲種輸送の搬入があったが、東武鉄道の貨物輸送が廃止されてからは工事列車がごくまれに入線する程度である。東武鉄道の貨物廃止後は東武久喜駅との連絡線が撤去された。

その後、2016年のダイヤ改正により、不定期ながらレール輸送の貨物取扱(往路は相模貨物駅[8]、返空は梶ヶ谷貨物ターミナル駅行き[9])を行うことになり、JR貨物の車扱貨物取扱駅となった[10]。これにより、約30年ぶりに貨物営業が再開された。

上りの高架線路下脇には、新幹線用と在来線用の保線基地がある(新幹線用と在来線用の架線柱・無電架線・線路も備えての設置がある)。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 宇都宮線(東北線) 下り 小山宇都宮黒磯方面
2 宇都宮線(東北線) 上り 大宮東京新宿横浜大船方面
湘南新宿ライン
上野東京ライン

(出典:JR東日本:駅構内図

  • 湘南新宿ラインの列車は前述のように横須賀線へ直通する。

利用状況[編集]

2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員8,118人である[JR 1]

近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。

年度別1日平均乗車人員[統計 1][統計 2]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1990年(平成02年) 7,589
1991年(平成03年) 8,389
1992年(平成04年) 9,200
1993年(平成05年) 9,882
1994年(平成06年) 10,628
1995年(平成07年) 11,078
1996年(平成08年) 11,647
1997年(平成09年) 11,628
1998年(平成10年) 11,508
1999年(平成11年) 11,606 [* 1]
2000年(平成12年) [JR 2]11,737 [* 2]
2001年(平成13年) [JR 3]11,631 [* 3]
2002年(平成14年) [JR 4]11,374 [* 4]
2003年(平成15年) [JR 5]11,295 [* 5]
2004年(平成16年) [JR 6]11,325 [* 6]
2005年(平成17年) [JR 7]11,398 [* 7]
2006年(平成18年) [JR 8]11,476 [* 8]
2007年(平成19年) [JR 9]11,486 [* 9]
2008年(平成20年) [JR 10]11,497 [* 10]
2009年(平成21年) [JR 11]11,248 [* 11]
2010年(平成22年) [JR 12]11,086 [* 12]
2011年(平成23年) [JR 13]10,844 [* 13]
2012年(平成24年) [JR 14]10,707 [* 14]
2013年(平成25年) [JR 15]10,723 [* 15]
2014年(平成26年) [JR 16]10,280 [* 16]
2015年(平成27年) [JR 17]10,247 [* 17]
2016年(平成28年) [JR 18]10,099 [* 18]
2017年(平成29年) [JR 19]10,034 [* 19]
2018年(平成30年) [JR 20]9,966 [* 20]
2019年(令和元年) [JR 21]9,750 [* 21]
2020年(令和02年) [JR 22]7,487
2021年(令和03年) [JR 23]7,687
2022年(令和04年) [JR 1]8,118
一日平均乗車人員(単位:人/日)

駅周辺[編集]

西側

東側

バス路線[編集]

「東鷲宮駅西口」停留所にて発着する。

隣の駅[編集]

東日本旅客鉄道(JR東日本)
宇都宮線
快速(「ラビット」を含む)
通過
普通
久喜駅 - 東鷲宮駅 - 栗橋駅

脚注[編集]

記事本文[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 久喜市ほか2町との合併後は、全て「わしのみや」に統一された[3]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 『週刊 JR全駅・全車両基地』 05号 上野駅・日光駅・下館駅ほか92駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年9月9日、23頁。 
  2. ^ a b c 「東鷲宮駅業務委託について」に関する申し入れを提出する!” (PDF). JR東労組大宮地本 (2019年5月24日). 2020年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月28日閲覧。
  3. ^ 鷲宮町の合併に伴う住所変更について
  4. ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、393頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  5. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、153頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  6. ^ 駅の情報(東鷲宮駅)”. 東日本旅客鉄道. 2016年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月15日閲覧。
  7. ^ 『JR時刻表』交通新聞社、2016年2月、15頁。 
  8. ^ 『貨物時刻表2016』鉄道貨物協会、2016年、p.124
  9. ^ 『貨物時刻表2016』鉄道貨物協会、2016年、p.128
  10. ^ 『貨物時刻表2016』鉄道貨物協会、2016年、p.59
  11. ^ 2021年7月1日実施 東鷲宮駅西口発着路線の「鷲宮駅東口」乗り入れ・時刻変更について | お知らせ | 朝日自動車(2021年6月18日、2021年6月23日閲覧)
  12. ^ アリオ鷲宮路線時刻表 中田観光バス
広報資料・プレスリリースなど一次資料[編集]
  1. ^ Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初)” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月30日閲覧。

利用状況[編集]

  1. ^ 埼玉県統計年鑑 - 埼玉県
  2. ^ 統計くき - 久喜市
JR東日本の2000年度以降の乗車人員
埼玉県統計年鑑

関連項目[編集]

外部リンク[編集]