木舎幾三郎

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木舎 幾三郎(きや いくさぶろう、1896年8月1日 - 1977年2月8日)は、日本のジャーナリスト政治評論家。号(別名):湘南隠士[1]

経歴[編集]

現在の広島県府中市出身。真言宗京都大学(現・種智院大学)を卒業後、時事新報記者を経て、1930年『政界往来』を創刊。戦後、公職追放となるが、追放解除後の1952年に「政界往来」を株式会社化し社長に就任する。近衛文麿の私設秘書でもあった。1977年に死去した。

1928年と1930年の総選挙で郷里の広島3区(当時)から立憲政友会公認で立候補したがいずれも落選した[2]

著書[編集]

  • 『平民首相原敬と其周囲』(1919年、戦後経営調査会)
  • 『虚心』(1940年、東海出版社)
  • 『新体制秘録』(1941年、新興亜社、湘南隠士名義)
  • 『近衛公秘聞』(1950年、高野出版社)
  • 『戦前戦後』(1956年、政界往来社)
  • 『政界の裏街道を往く』(1959年、政界往来社)
  • 『政界五十年の舞台裏続』(1974年、政界往来社)

脚注[編集]

  1. ^ 『CD-現代日本人名録 物故者編 1901-2000』日外アソシエーツ、2002年1月。ISBN 978-4-8169-8143-2 
  2. ^ 『衆議院名鑑 第1回・1890年~第34回・1976年総選挙』86、95頁。

参考文献[編集]

  • 読売新聞1977年2月9日朝刊23面
  • 日本国政調査会編『衆議院名鑑 第1回・1890年~第34回・1976年総選挙』 国政出版室 1977年。