日食甲陽軒

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日食甲陽軒(にっしょくこうようけん)は、かつて山梨県甲府市にあった駅弁を製造・販売する会社である。

沿革[編集]

元々は明治37年に米倉旅館の経営者の米倉善八が設立した甲陽軒米倉(こうようけんよねくら)として甲府駅で駅弁の販売のほか、駅構内の売店や麺類等の提供を行なっていた。1960年代には100円、150円、200円の弁当を販売しており、1980年代には新潟産コシヒカリを使用した幕の内弁当を販売している。

1998年平成10年)にJR東日本系列の日本レストランエンタプライズ(NRE)の子会社となり、日食甲陽軒(にっしょくこうようけん)に改名したが、2002年平成14年)に完全吸収合併されて「NRE甲府営業支店」となり甲陽軒の名前は消滅。同時に合理化のためそれまで製造していた駅弁は取りやめとなり、甲府駅では一時期駅弁が取り扱われない時期があった。

なお、2003年平成15年)にNRE系列のNRE大増(現・日本ばし大増)と小淵沢駅を拠点にしている丸政がNREへの委託という形で駅弁販売は再開され、2021年現在は丸政が改札内コンコースおよび2・3番線に専門店「MASAICHI」を設置し駅弁を取り扱っている。

製造していた駅弁[編集]

以下完全統合まで

  • 武田陣中鍋めし
  • 武田本陣弁当
  • 武田無敵(かつ)弁当
  • 旅のふれあい弁当
  • 四季の味あおぞら
  • 北のふるさと
  • 北風のおもいで