日野道夫

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ひの みちお
日野 道夫
本名 日野 道夫
生年月日 (1914-03-10) 1914年3月10日
没年月日 不詳年
出生地 日本の旗 日本 北海道函館市
職業 俳優
ジャンル 新劇
劇映画
テレビ映画
活動期間 1930年代 - 2004年
主な作品
どですかでん
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日野 道夫(ひの みちお、1914年3月10日[1] - 没年不詳)は、日本俳優[2][3]。本名同じ[1]

北海道[1]函館市出身。北海道庁立函館中学校(現在の北海道函館中部高等学校)卒業[1]。いむらプロに所属していた[1]

来歴・人物[編集]

中学校卒業後、新協劇団を経て劇団俳優座に入り、移動演劇の芙蓉隊に参加する。1946年3月、俳優座第一回公演『検察官』の舞台に立つ。後に劇団民藝を経てフリーとなり、この間にもジャンルを問わず多くの作品に出演していた。

2004年に公演された舞台『アマデウス』以降の作品が見当たらず、以後の消息は不明である。没年不詳

代表作品[編集]

映画[編集]

  • 悲恋華(1950年、松竹
  • 薔薇合戦(1950年、松竹)- シネロマンス社員
  • 左近捕物帖 鮮血の手形(1950年、松竹)- 侍・山里
  • とんぼ返り道中(1951年、松竹)- 近所のひと
  • 獣の宿(1951年、松竹)- タクシーの運転手
  • 原爆の子(1952年、近代映画協会劇団民藝)- 孝子の同僚
  • 縮図(1953年、近代映画協会)- 病院の用務員
  • 東京の空の下には(1955年、日活)- 古物商
  • トランペット少年(1955年、東映教育映画部)- 熊吉
  • 姉さんのお嫁入り(1956年、日活)- 近所のひと
  • 倖せは俺等のねがい(1957年、日活)- 労働者B
  • 誘惑(1957年、日活)- 小月常務
  • 紅の翼(1958年、日活)- 八丈島の警察官
  • その壁を砕け(1959年、日活)- 食堂の主人
  • 才女気質(1959年、日活)- 交番の巡査
  • 脅迫の影(1959年、日活)- 仙田の弟分
  • 密会(1959年、日活)- 電気工事の作業員
  • 十代の狼(1960年、日活)- 強盗殺人があった家の隣人
  • ガラスの中の少女(1960年、日活) - 遺体を回収する村人C
  • あした晴れるか(1960年、日活)- 洋品店の主人
  • 大人と子供のあいの子だい(1961年、日活)- 父親の元同僚
  • 気まぐれ渡世(1962年、日活)- 赤ちゃんの父親・黒木
  • 何もかも狂ってやがる(1962年、日活)- 学校の用務員
  • 泥だらけの純情(1963年、日活)- 村山刑事
  • 天国と地獄(1963年、東宝)- 新聞記者
  • 川っ風野郎たち(1963年、日活)- 優しい警察官
  • アリバイ(1963年、日活)- タレコミ屋・下里
  • みんなわが子(1963年、全農映) - 源作
  • 非行少女(1963年、日活)- 恵愛学園の職員
  • 月曜日のユカ(1964年、日活)- 夢の中の警察官
  • 猟人日記(1964年、日活)- RH- AB型の老人
  • 帝銀事件 死刑囚(1964年、日活)- 帝銀支店長代理
  • 日本列島(1965年、日活)- 町の印刷工場の男・生沢
  • 七人の刑事 終着駅の女(1965年、日活)- 上野駅構内でたむろする浮浪者
  • 泣かせるぜ(1965年、日活)- 海運会社の支店長・殿村
  • 結婚相談(1965年、日活)- 高林の不正取引相手の手先
  • 賭場の牝猫 素肌の壺振り(1965年、日活)- 情報屋・亀井
  • 刺青一代(1965年、日活)- 飯場の老人・徳さん
  • 血と海(1965年、日活)
  • 河内カルメン(1966年、日活)- 武田勇吉(露子の父)
  • 東京流れ者(1966年、日活)- 吉井
  • 太陽が大好き(1966年、日活)- 「とがくし」の主人
  • 愛と死の記録(1966年、日活)- 幸雄と同室の入院患者
  • けんかえれじい(1966年、日活) - ガニ股先生
  • 反逆 (1967年、日活) - 大東興信所の所長・浜田
  • 娘の季節(1968年、日活)- 森川次長
  • 忘れるものか(1968年、日活)- OT商事の社員
  • 広域暴力 流血の縄張(1969年、日活) - 輸入品仕入れ業者・平井
  • 涙でいいの(1969年、ピロ企画=日活)- 千春と千秋の父親
  • 日本最大の顔役(1970年、日活)- 湾岸警察署の町田刑事
  • どですかでん(1970年、東宝) - 島悠吉の同僚・井河
  • 渡世人 命の捨て場(1971年、日活)- 織物協同組合の組合長・小林甚吉
  • 朝霧(1971年、日活)- 坂井由紀の父親
  • 鴎よ、きらめく海を見たか めぐり逢い(1975年、ATG
  • あにいもうと(1976年、東宝)- 貫一
  • 団鬼六「ヤクザ天使」 縄地獄(1978年)- 南原組の代貸・井沢
  • 隠密同心・大江戸捜査網(1979年、東宝) - 徳右衛門
  • 神様のくれた赤ん坊(1979年、松竹) - 天草の老人
  • はだしのゲンPART3 ヒロシマのたたかい(1980年)
  • 元祖大四畳半大物語(1980年、日活)
  • 愛情物語(1984年、角川春樹事務所
  • Wの悲劇(1984年、角川春樹事務所)
  • 人間の約束(1986年、東宝東和)- 首吊りの真似をする老人
  • 輪舞(1988年、にっかつ

テレビドラマ[編集]

  • 子供の時間 / 子供のドラマ 山羊のうた(1953年、NHK) - トビアス
  • ドラマ(NHK)
    • 見知らぬ子(1954年)
    • 忍術小僧(1957年)
    • 千羽鶴の子ら(1958年)
    • 煙突は笑っている(1958年)
  • 綴方劇場 / 母の手(1955年、NHK) - 父親
  • 映画 / 丘の上(1956年、NHK) - 次席
  • 連続ドラマ / つり竿とハンドル(1957年、NHK)
  • 夏休みのプレゼント / 科学物語 アルフレッド・ノーベル(1957年、NHK)
  • ここに人あり(NHK)
    • 第53回「表彰」(1958年)
    • 第90回「村のお荷物」(1959年)
  • 夫婦百景NTV
    • 第25回「童心夫婦」(1958年)
    • 第53回「今昔夫婦」(1959年)
    • 第85回「ガミガミ女房」(1959年)
    • 第113回「けんかと夫婦」(1960年)
  • 日曜家庭劇場 / トラムペットの子守唄(1959年、NTV)
  • 雑草の歌(1959年、NTV)
    • 第69回、第70回「第二の誕生」
    • 第80回「雀っ子」
  • お好み日曜座 / モーニング(1959年、NHK) - 運転手
  • ドキュメンタリードラマ 裁判 =裁かれた特ダネ=(1959年、KRT
  • この空の下に 第6回「愛の像」(1960年、NTV)
  • 奔流(1960年、NET
  • テレビ劇場 / 冬の海辺(1960年、NHK)
  • この空の下に 第9回「かもしか学園の誕生日」(1960年、NTV)
  • クラボウ・ミステリー 影 / 夏の終わり(1960年、MBS
  • 東芝土曜劇場
    • 若い刑事(1960年、CX
    • 検事の新妻(1962年、KTV
  • ドキュメンタリードラマ なかま(1961年、NHK)
  • 日立劇場 / 裸の眼(1961年、TBS
  • 近鉄金曜劇場
    • 不知道(1962年、HBC
    • 悲の器(1963年、TBS)
  • 大河ドラマ(NHK)
  • 虹の設計(1964年、NHK)
  • 男ありて 第5話「山襞」(1964年、NTV)
  • 七人の刑事 第2シーズン 第164話「傷痕」(1965年、TBS)
  • 土曜グランド劇場 / 生あらばいつの日か(1965年、TBS)
  • ポーラ名作劇場(NET)
    • いのちある日を(1965年)
    • 氾濫(1974年)
  • 部長刑事ABC
    • 第382話「勇敢なる市民」(1966年)
    • 第434話「科学捜査員」(1967年)
  • 木下恵介劇場→木下恵介アワー(TBS)
  • 愛妻くん 第38話「アベック先生」(1967年、TBS)
  • おさな妻 第21話「十二時間の恐怖」(1971年、12ch
  • 大江戸捜査網12ch→TX / 三船プロ
    • 第65話「江戸っ子義賊 夜に泣く」(1972年) - 木鼠の辰蔵
    • 第105話「江戸の灯をたやすな!」(1973年) - 山崎屋
    • 第260話「理由なき殺人」(1976年) - お篠の父
    • 第302話「雲仙に響く銃声!」(1977年)
    • 第314話「女刺青師 怒りの恨み節」(1977年) - 弥平
    • 第369話「殺意なき用心棒」(1978年) - 源兵衛
    • 第415話「鉄火女 涙の情け肌」(1979年) - 山代屋の番頭
    • 第435話「晴れ姿おんな隠密一番纏」(1980年)
    • 第452話「女の涙か夏の嵐」(1980年) - 常八
    • 第463話「炎から生まれた女」(1980年) - おみよの父
    • 第501話「かまいたちの毒牙」(1981年)
    • 第545話「魔の刻参上! 夜の勝負師」(1982年) - 惣兵衛
  • 赤ひげ(1972年、NHK)
    • 第2話「狂女」
    • 第9話「阿芙蓉」
  • 荒野の素浪人 第2シリーズ(1974年、NET)
    • 第10話「群狼の宿」
    • 第37話「奇習の村」
  • 特捜記者 犯罪を追え(1974年、KTV)
    • 第2話
    • 第4話 - 第6話
    • 第10話
  • 幡随院長兵衛お待ちなせえ 第6話「父娘を結ぶ琴の糸」(1974年、MBS)
  • 暗闇仕留人 第13話「自滅して候」(1974年、ABC / 松竹) - 金右衛門
  • 伝七捕物帳 第47話「情にかける女の意気地」(1974年、NTV)
  • 破れ傘刀舟悪人狩り(NET)
    • 第24話「女囚の挽歌」(1975年) - 名主
    • 第38話「女肌地獄」(1975年) - 彦作
    • 第61話「さむらい無情」(1975年) - 市右衛門
    • 第119話「初春の虹をこえて」(1977年) - 嘉助
    • 第131話「さらば刀舟 江戸の街」(1977年) - 仁左衛門
  • 太陽にほえろ!NTV
    • 第144話「タレ込み屋」(1975年) - 六
    • 第269話「みつばちの家」(1977年) - デパート屋上の老人
    • 第369話「その一言」(1979年) - 丸田謙介
    • 第459話「サギ師入門」(1981年) - 松村
    • 第612話「怒れる狙撃者」(1984年) - 小田達夫
  • 愛のサスペンス劇場 / ガラスの絆(1975年、NTV)
  • 大都会シリーズ(NTV)
  • 金曜劇場 / 前略おふくろ様 第2シリーズ 第23話(1977年、NTV)
  • 破れ奉行 第8話「長崎から来た女」(1977年、ANB / 中村プロ) - 八助
  • 日本の戦後 第3集「酒田紀行 農地改革の軌跡」(1977年、NHK) - 本間光次
  • 金曜ドラマ / 岸辺のアルバム 第3話(1977年、TBS)
  • 銭形平次 第583話「お民の初恋」(1977年、CX)
  • 新五捕物帳(NTV)
    • 第5話「掟の陰に消えた女」(1977年)
    • 第44話「阿波木偶秘聞・後」(1978年)
    • 第113話「鈴哀し夢の故郷」(1980年)
    • 第166話「はかなき百両の恋」(1981年)
  • 青春の門 第二部 第19話、第22話(1978年、TBS)
  • 花王 愛の劇場(TBS)
  • 特捜最前線(ANB)
    • 第66話「判決・毒薬を盛った女!」、第67話「判決II・自白を翻した女!」(1978年)
    • 第121話「マニキュアを塗った弁護士!」(1979年)
    • 第233話「判決・横須賀ドブ坂通り!」(1981年)
    • 第373話「呪われた死者の呼ぶ声!」(1984年)
    • 第451話「暴走・ロード募金殺人行?!」(1986年)
  • 若さま侍捕物帳 第17話「参上!! 子ども鼠」(1978年、ANB) - 孫作
  • 破れ新九郎 第5話「哀愁 女の十字路」(1978年、ANB / 中村プロ) - 五平
  • 水戸黄門 第9部 第24話「弟思いの一番勝負 -川越-」(1979年、TBS) - 伍助
  • 半七捕物帳 第3話「矢がすりの女」(1979年、ANB)
  • 土曜ドラマ / 阿修羅のごとく パート2 第1話「花いくさ」(1980年、NHK)
  • 江戸の牙 第23話「笑って泣いて 長屋の恋物語」(1980年、ANB)
  • 鬼平犯科帳 第1シリーズ 第8話「おしま金三郎」(1980年、ANB)
  • Gメン'75 第281話「夜歩く魔物の花嫁」(1980年、TBS) - 島田義一
  • 俺はおまわり君 第19話「岡班長、死なないで!」(1981年、NTV)
  • 同心暁蘭之介 第12話「密会の女」(1981年、CX)
  • 金曜劇場 / 早春スケッチブック 第3話(1983年、CX)
  • 遠山の金さん 第1シリーズ(ANB)
    • 第105話「うたかたの夢・悪夢を見た華園の女!」(1984年) - 治平
    • 第128話「哀愁の女舞踊家お蝶の恋!」(1985年) - 治平
  • あぶない刑事 第34話「変身」(1987年、NTV)
  • 火曜ミステリー劇場 / 十津川警部の挑戦(1990年、ANB)
  • サントリーミステリースペシャル / あなたに10億円さしあげます! 連続殺人(1996年、ABC)

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 日本タレント名鑑'81』VIPタイムズ社、1980年、163頁。 
  2. ^ 『日本映画人名事典 男優篇 下巻』キネマ旬報社、1996年、514頁。 
  3. ^ 『日本人物レファレンス事典 芸能篇I (映画・演劇・タレント)』日外アソシエーツ、2014年、544頁。 

外部リンク[編集]