成れの果て

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
成れの果て
作者 マキタカズオミ
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 戯曲
初出情報
初出 舞台公演
初演情報
場所 サンモールスタジオ
初演公開日 2009年5月21日
演出 マキタカズオミ
ポータル 文学 ポータル 舞台芸術
テンプレートを表示

成れの果て』(なれのはて)は、マキタカズオミによる舞台作品。マキタカズオミ主宰の劇団「elePHANTMoon」により、2009年に[注 1]東京・サンモールスタジオにて上演され[1]、2014年に[注 2]こまばアゴラ劇場にて再演されている[2]。なお、初演時には2009年度サンモールスタジオの最優秀脚本賞を受賞している[3]

両公演でのキャッチコピーは「不幸や絶望はもういらない。わたしは幸せがほしい。[1][2]

この舞台作品を原案とした映画が、宮岡太郎監督、萩原みのり主演で2021年12月3日に公開された[4][5]

あらすじ[編集]

キャスト(舞台)[編集]

2009年[編集]

  • 永山智啓、酒巻誉洋、山口オン
  • 菊地奈緒、津留崎夏子(世界名作小劇場)、
  • 菊池佳南(バナナ学園純情乙女組)、石井舞
  • 江ばら大介、保田泰志、藤井宏之

2014年[編集]

  • 永山智啓、江原大介、菊地奈緒(以上、elePHANTMoon)
  • 石井舞、亀山浩史(うさぎストライプ)、川村紗也、
  • 後藤ユウミ、芝博文、寺井義貴(ブルドッキングヘッドロック)
  • 山田佳奈(□字ック)

スタッフ(舞台)[編集]

両公演共通[編集]

  • 脚本・演出 - マキタカズオミ
  • 舞台美術 - 福田暢秀(F.A.T STUDIO)
  • 照明 - 若林恒美
  • 音響 - 星野大輔(サウンドウィーズ)
  • チラシイラスト - 駕籠真太郎
  • 企画製作 - 製作 - elePHANTMoon

2009年[編集]

  • 舞台監督 - 大澤佑介
  • 映像 - マキタカズオミ
  • 制作 - 塩田友克
  • 協力 - 世界名作小劇場、バナナ学園純情乙女組、フォセット・コンシェルジュ

2014年[編集]

  • 舞台監督 - 西山みのり
  • 劇団スタッフ - 山口オン
  • 制作 - 会沢ナオト
  • 協力 - うさぎストライプ、ブルドッキングヘッドロック、□字ック、青年団、38mmなぐりーず、(株)クリオネ、(有)レトル、ウォーターブル、mono.TONE

映画[編集]

成れの果て
監督 宮岡太郎
脚本 マキタカズオミ
製作 三浦進
出演者 萩原みのり
柊瑠美
木口健太
秋山ゆずき
田口智也
梅舟惟永
花戸祐介
後藤剛範
音楽 岡出莉菜
撮影 山本周平
編集 宮岡太郎
配給 SDP
公開 日本の旗 2021年12月3日
上映時間 81分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

舞台作品を原作として、2021年12月3日に公開された日本映画。監督は宮岡太郎、主演は萩原みのり[4][6]

8年前の事件によって心に傷を負って上京した主人公の女性が姉から連絡を受け、その事件に関わった男性と姉が婚約したことを知り、いても立ってもいられずに帰郷するが、彼女の過激な言動が周りの人々を巻き込み、それぞれの隠された人間性をあぶり出していく様が描かれる。

キャッチコピーは「姉が婚約したのは、絶対に許せない男だった。」。

あらすじ(映画)[編集]

キャスト(映画)[編集]

河合小夜
演 - 萩原みのり[3]
主人公。8年前のある事件によって心に傷を負い、上京した女性。
その事件を起こした布施野が姉と婚約したことを知り、地元へ戻ってくる。
河合あすみ
演 - 柊瑠美[3][4]
小夜の姉。布施野と婚約したことを小夜に知らせる。
小夜に対する劣等感や嫉妬心を持ち、小夜とうまく話せない。
布施野光輝
演 - 木口健太[3][4]
あすみの婚約者。8年前にある事件を起こしている。
小夜に対して後悔と償いの気持ちを持っていて葛藤している。
今井絵里
演 - 秋山ゆずき[3][4]
弓枝と同じ会社で勤務しており、「大福娘」として活動している。
8年前の事件の当事者の布施野たちに取材をして小説を書こうとした。
あすみも巻き込んだ、あまりにも無遠慮な取材に布施野が激怒した。
野本エイゴ
演 - 後藤剛範[3][4]
小夜の友人。腕のいいメイクアップアーティスト。一緒に河合家に来る。
事件のことは小夜から聞かされており、布施野に対しては反感を持っている。
雅司
演 - 田口智也[7][8]
家業の電気屋をしている。給湯器の修理を口実に何度もあすみに会いに来る。
あすみに布施野の嘘を知らせて求婚しようとするが、あすみを激怒させる。
弓枝
演 - 梅舟惟永[7][8]
あすみの友人。河合家に居候している。結婚願望が強い。
家の権利証を持ち出そうとして小夜に咎められる。
今井
演 - 花戸祐介[7][8]
8年前の事件の事実上の首謀者。布施野を自分の会社に誘っている。
事件に対する反省はなく、逆に利用してやろうとしている。

スタッフ(映画)[編集]

  • 監督・企画・編集 - 宮岡太郎
  • 脚本 - マキタカズオミ
  • プロデューサー - 三浦進
  • アソシエイトプロデューサー - 才本規史、田村宗慈、山口慎平、近藤護、小池康晴
  • 音楽 - 岡出莉菜
  • 撮影 - 山本周平
  • 照明 - 鳥内宏二
  • 録音 - 大野裕之
  • 衣装 - 深野明美
  • スタイリスト - 秋田百合美
  • ヘアメイク - 大岩乃里子、澤田梨沙
  • 音楽 - 岡出莉菜
  • 助監督 - 幹戸良太
  • 宣伝美術 - 大脇初枝
  • 配給 - SDP

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2009年5月21日から5月26日まで。
  2. ^ 2014年2月19 日から2月26日まで。

出典[編集]

  1. ^ a b elePHANTMoon#7成れの果て”. CoRich舞台芸術. こりっち株式会社. 2021年9月15日閲覧。
  2. ^ a b elePHANTMoon#13成れの果て”. CoRich舞台芸術. こりっち株式会社. 2021年9月15日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 萩原みのり主演最新作!壮絶なヒューマンドラマ”. 映画「成れの果て」応援プロジェクト. MOTION GALLERY. 2021年9月15日閲覧。
  4. ^ a b c d e f “わたしより幸せになろうなんて絶対に許さない――萩原みのり主演「成れの果て」公開日&新特報発表”. 映画.com (株式会社エイガ・ドット・コム). (2021年9月15日). https://eiga.com/news/20210915/12/ 2021年9月15日閲覧。 
  5. ^ “萩原みのり、3年ぶりの主演作『成れの果て』劇場公開が決定”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). (2021年9月15日). https://www.cinematoday.jp/news/N0125975 2021年9月15日閲覧。 
  6. ^ “萩原みのり主演「成れの果て」12月に公開、新たな特報映像とポスター到着”. 映画ナタリー (株式会社ナターシャ). (2021年9月15日). https://natalie.mu/eiga/news/445187 2021年9月15日閲覧。 
  7. ^ a b c 作品情報/映画「成れの果て」”. 映画.com. 株式会社エイガドットコム. 2021年9月15日閲覧。
  8. ^ a b c 『成れの果て』パンフレット/発行・編集:Mx2films

外部リンク[編集]