市原雄亮

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市原 雄亮(いちはら ゆうすけ、7月27日 - )は日本の指揮者

経歴[編集]

新潟県上越市出身。成蹊大学法律部法学科卒業[1]

4歳よりピアノを習い始め、中学生でテューバに出会う。その後トロンボーンに転向した後、指揮者への道を歩み始める。指揮を金丸克己に、トロンボーンを高階恵および元NHK交響楽団トロンボーン奏者の三輪純生に師事している。

2006年に指揮者として指揮活動を開始。2011年、公益財団法人神奈川フィルハーモニー管弦楽団の副指揮者オーディションの選考に残り、当時の常任指揮者・金聖響やオーケストラのメンバーより好評価を受けた。

2012年にはゲームクリエイターの遠藤雅伸、作曲家の古代祐三を説き伏せ、両人を代表理事に据えた一般社団法人日本BGMフィルハーモニー管弦楽団を立ち上げ、日本で初めてゲーム音楽のプロオーケストラを創設した人物となった。日本BGMフィルハーモニー管弦楽団はその後、JAGMO新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団へと枝分かれしている。

2012年にYouTubeチャンネルを開設[2]しており、かなり早い時期から自らの動画の配信を行っている。2019年には2つめのチャンネルを開設[3]している。

クラシック音楽の指揮をメインとして活動する傍ら、CDライナーノーツの執筆や雑誌、ウェブメディア記事の連載等の文筆業も行っている。その他、楽譜の制作、コンサートの企画、趣味のバンド活動(ボーカル)、動画配信等、活動の場は幅広い。とりわけ新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団で見せる司会業の評価が高い[4]

2019年には古代祐三が作曲を担当したゲーム『アクトレイザー』の全曲スコア化を目標としたクラウドファンディングを実施し、約350万円の出資を得ている[5]

2020年7月、コロナ禍によりオーケストラ活動がままならない状況を打破すべく、横浜市鶴見区でアマチュアオーケストラの全日本フィルを立ち上げ、常任指揮者となる[6]

2022年5月には、イタリアマテーラで開催された「The 5th Edition Nino Rota International Conducting Competition(第5回ニーノ・ロータ国際指揮コンクール)」でFinal Phase(ファイナル・フェイズ)に進出。同年6月には、ルーマニアブラショヴで開催された国際指揮コンクール「Orchestra’s Conductor Competition」でFinal Phaseに進出[1]

参加作品[編集]

  • ピクトロジカ ファイナルファンタジー≑/ゲーム(スクウェア・エニックス) - 指揮[7]
  • 脂肪の塊/映画(天野友次朗監督) - 指揮

出演メディア[編集]

関連人物[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 公式プロフィール | 市原雄亮どっとこむ”. 185usk.com. 2020年10月1日閲覧。
  2. ^ dirigentlyo - YouTube”. www.youtube.com. 2020年10月1日閲覧。
  3. ^ イチハラ指揮者 - YouTube”. www.youtube.com. 2020年10月1日閲覧。
  4. ^ 株式会社インプレス (2018年2月2日). “新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団のコンサート「NJBP Live! #9」が開催 「GRADIUS」、「ドラキュラ」、「ゴエモン」! 観客から演者からほとばしるKONAMIへの愛”. GAME Watch. 2020年10月1日閲覧。
  5. ^ ActRaiser (SNES) VGM Complete Score / アクトレイザー(SFC)コンプリートスコア”. Kickstarter. 2020年10月1日閲覧。
  6. ^ 指揮者”. 全日本フィル. 2023年4月19日閲覧。
  7. ^ 昔のこと | 市原雄亮どっとこむ”. 185usk.com. 2020年10月1日閲覧。

外部リンク[編集]