岩田万蔵

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岩田 万蔵(いわた まんぞう、1924年2月9日 - 1993年6月4日)は日本の空手武道家。

人生とキャリア[編集]

岩田万蔵は、東京の岩田園という茶園を所有していた一族に生まれる。彼は10歳で糸東流空手の研究を始めた。中学では柔道剣道も学んだ。 また合気道の創設者である植芝盛平と祖父が仲の良い友人で、その元で合気道を学ぶ。岩田は東洋大学に進学し在籍中の1941年、糸東流空手創設者でグランドマスターの摩文仁賢和下で直接空手の訓練を始めた [1]。摩文は藤田西湖から杖道南蛮殺到流拳法を教えられており、岩田も引き継がれるべく指導され 1943年、岩田は藤田から杖道師免状を授与された。1944年に東洋大学を卒業した後、摩文から師範の学位を授与された[2]。 1966年に藤田が亡くなった後、岩田は彼の多くのスタイルを継承したが、甲賀流和田派忍術は継承しなかった。

1960年、日本空手道会東日本を設立し、初代会長に就任。 1964年、全日本空手道連盟士都会副会長に就任。 1969年、埼玉県空手道連盟副会長に就任。 1972年、全日本空手道連盟一級審判に就任。 1980年に士都会会長となり、1993年には日本武道功労勲章を受賞。1993年に心不全で亡くなる。

脚注[編集]

  1. ^ McCarthy, Patrick; McCarthy, Yuriko (1999). Ancient Okinawan Martial Arts. p. 35. https://archive.org/details/isbn_9780804831475 
  2. ^ Manzo Iwata”. Shitoryu.org. 2012年4月18日閲覧。