奏の杜

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奏の杜
習志野市立第一中学校
習志野市立第一中学校
奏の杜の位置(千葉県内)
奏の杜
奏の杜
奏の杜の位置
北緯35度41分23.55秒 東経140度0分49.18秒 / 北緯35.6898750度 東経140.0136611度 / 35.6898750; 140.0136611
日本の旗 日本
都道府県 千葉県
市町村 習志野市
人口
2024年(令和6年)3月31日現在)[1]
 • 合計 8,594人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
275-0028[2]
市外局番 047[3]
ナンバープレート 習志野

奏の杜(かなでのもり)は、千葉県習志野市にある地名。現行行政地名は奏の杜一丁目から奏の杜三丁目。郵便番号は275-0028[2]

概要[編集]

奏の杜は、1日の平均乗車人員が10万人を超えるJR津田沼駅の南側に位置し、かつては市街化調整区域である広大な畑が広がっていた。この畑では、市場で高い評価を得てきた品質の高いニンジンが栽培されていた。津田沼地域は1970年代以降、南北の駅前周辺に大型商業施設が次々とオープンし活気づいていった一方で、奏の杜にあたる地域は市街化区域に編入するかの住民投票が行われたこともあったが、結果的に市街化調整区域として大部分が畑地のまま存続し[4]、「首都圏最後の未開発地」とも呼ばれた[5]

その後、農業経営者が高齢化した上に後継者がいないことから土地利用転換の機運が高まり、地権者の総意で土地区画整理事業が行われることになった。2003年に組合設立準備会が発足し[4]2007年に組合発足、「JR津田沼駅南口特定土地区画整理事業」が始まった[6]

当初はプロ野球の本拠地となる野球場を誘致する案もあった[4]が、商業施設やサービス施設、住宅などが集まる地域として整備された[5]

沿革[編集]

  • 2007年平成19年) - JR津田沼駅南口特定土地区画整理事業開始。
  • 2013年(平成25年)2月1日 - 谷津1丁目、6丁目、7丁目の一部の区域が区画整理に伴い住居表示を「奏の杜」に変更[7]

地名の由来[編集]

開発地域が音楽に造詣の深い土地であることに由来し、日々の暮らしにおいて多様な世代、価値観、個性が重なり合って調和する様子を表現する「奏」と、人の手で育まれる文化としての森を意味する「杜」を組み合わせ、「奏の杜」とした[8]

町名の変遷[編集]

実施後 実施年月日 実施前(各町名ともその一部)
奏の杜一丁目 平成25年2月1日[7] 谷津六丁目、谷津七丁目
奏の杜二丁目
奏の杜三丁目 谷津一丁目

世帯数と人口[編集]

2024年(令和6年)3月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
奏の杜一丁目 993世帯 2,534人
奏の杜二丁目 1,918世帯 5,107人
奏の杜三丁目 425世帯 953人
3,336世帯 8,594人

小・中学校の学区[編集]

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[9]

丁目 番地 小学校 中学校
奏の杜一丁目 1〜8、11〜16番 習志野市立谷津小学校 習志野市立第一中学校
9・10番 習志野市立谷津南小学校
奏の杜二丁目 1・3〜19番 習志野市立谷津小学校
2番 習志野市立谷津南小学校
奏の杜三丁目 全域 習志野市立谷津小学校

施設[編集]

交通[編集]

鉄道

バス

出典[編集]

  1. ^ a b 令和6年3月末 住民基本台帳人口』(PDF)(プレスリリース)習志野市、2024年3月31日https://www.city.narashino.lg.jp/material/files/group/32/R0603_zyuki.pdf2024年5月14日閲覧 
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2024年5月14日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2024年5月14日閲覧。
  4. ^ a b c 津田沼『奏の杜』プロジェクト 住民の思いから生まれた新しい街づくりのカタチ。”. 三菱地所レジデンスの住まいのギャラリー (2016年5月25日). 2024年5月14日閲覧。
  5. ^ a b 習志野市 奏の杜(かなでのもり)”. 太平洋プレコン工業. 2024年5月14日閲覧。
  6. ^ JR津田沼駅南口地区の土地区画整理事業について - 習志野市
  7. ^ a b 住居表示の変更”. 習志野市. 2024年5月14日閲覧。
  8. ^ まちの名前(愛称)が「奏の杜(かなでのもり)」に決定』(PDF)(プレスリリース)2010年11月29日https://kanadenomori.jp/info/pdf/2010/18.pdf2024年5月14日閲覧 
  9. ^ 通学区”. 習志野市 (2022年9月29日). 2024年5月14日閲覧。