奈倉有里
奈倉 有里(なぐら ゆり、1982年12月6日 - )は、日本のロシア文学者。
来歴[編集]
2002年からペテルブルグの語学学校でロシア語を学び、モスクワ大学予備科を経て、ロシア国立ゴーリキー文学大学に入学、2008年に日本人として初めて卒業。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程を経て博士課程満期退学。『アレクサンドル・ブローク 批評と詩学 - 焼身から世界の火災へ』で博士(文学)[1]。
2021年、博士論文で第2回東京大学而立賞を受賞[2]、2022年同著でサントリー学芸賞受賞[3]。2022年『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』で紫式部文学賞受賞[4]。研究分野はロシア詩、現代ロシア文学。早稲田大学講師。
著書[編集]
単著[編集]
- 『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』(イースト・プレス) 2021.10
- 『アレクサンドル・ブローク 詩学と生涯』(未知谷) 2021.11
- 『ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ』(創元社) 2023.6
- 『ロシア文学の教室』(文春新書) 2024.5
共著[編集]
翻訳[編集]
- 『手紙』(ミハイル・シーシキン、新潮社、新潮クレスト・ブックス) 2012.10
- 『ソヴィエト文明の基礎』(アンドレイ・シニャフスキー、沼野充義, 平松潤奈, 中野幸男, 河尾基共訳、みすず書房) 2013.12
- 『トルコ捨駒スパイ事件』(ボリス・アクーニン、岩波書店、ファンドーリンの捜査ファイル) 2015.6
- 『陽気なお葬式』(リュドミラ・ウリツカヤ、新潮社、新潮クレスト・ブックス) 2016.2
- 「白夜」「未成年 縮約版」(ドストエフスキー、沼野充義編、集英社文庫、ヘリテージシリーズ ポケットマスターピース) 2016.7
- 「マーシェンカ」(ウラジーミル・ナボコフ、新潮社、『ナボコフ・コレクション1』) 2017.10
- 『理不尽ゲーム』(サーシャ・フィリペンコ、集英社) 2021.3
- 『赤い十字』(サーシャ・フィリペンコ、集英社) 2021.11
- 『亜鉛の少年たち - アフガン帰還兵の証言 増補版』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ、岩波書店) 2022.6:新訳
- 『トルストイ作品集』(レフ・トルストイ、三村晴子イラスト、小学館、世界J文学館) 2022:Kindle版
出演[編集]
- エアレボリューション『ロシア論』(ニコニコ生放送、2023年10月27日)
脚注[編集]
外部リンク[編集]
- 奈倉有里 (@yurnaque) - X(旧Twitter)
- 奈倉有里 - researchmap
- 奈倉有里 - J-GLOBAL