天寿園

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天寿園
瞑想館地図
所在地
日本
新潟県新潟市中央区清五郎633-8
開園 1988年
運営者 新潟市開発公社・天苑共同事業体(指定管理者
公式サイト https://tenjyuen.com
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天寿園(てんじゅえん)は、新潟県新潟市中央区清五郎にある中国庭園日本庭園からなる観光庭園1988年(昭和63年)に建設業者によって開園し、1995年(平成7年)以降は市有の施設として開放されている[1]

概要[編集]

糸魚川市に本社を置く谷村建設が1988年(昭和63年)、亀田郷土地改良区が保有する清五郎潟北側の用地を埋め立てて建設・開園[2]。同社の社長が1984年(昭和59年)、北京市に日本庭園「翠石園」を寄贈したことがきっかけとなり、中国庭園部分の建設は北京市の協力によって建設された[2]

中国庭園は北京市園林局の技術者が設計し、皇族園林などの庭園の配置が取り入れられた8か所の風景区から構成[3]。一方で日本庭園は中根金作が設計し、山水庭園の中央には村野藤吾が携わった「瞑想の館」が設けられた[3]。このほか、軽食サービスのあるレストハウスや「椅子の美術館」を備えた形でオープンした[3]

入園料有料の施設として開園したが[4]、不況下で経営悪化し1994年6月に閉園[5]NEXT21内のレストランなど他の事業についても整理されることとなった[5]。その後1995年に市有化され同年8月より再開・無料開放となった[6]

なお、同時期には新潟市も友好都市ハルビン市との間で「庭園交換」を行い、鳥屋野潟南部に中国庭園を建設する計画があった[7]が、計画の一本化には至らなかった[4]

交通アクセス[編集]

周辺[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “「天寿園」集客増へ10日からイベント”. 新潟日報. (2017年8月9日). https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000011693 
  2. ^ a b c “中国・日本式庭園を建設、谷村建設、新潟市に来秋開設―中国部分は北京市設計。”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (1987年7月29日) 
  3. ^ a b c “新潟市に中国・日本庭園が完成、北京市が全面協力―9日開園。”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (1988年10月7日) 
  4. ^ a b “中国・日本庭園、谷村建設が着工―残留孤児帰国者も雇用。”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (1987年8月7日) 
  5. ^ a b “天寿園、来月に閉園―親会社の谷村建設、関連事業も整理の意向。”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (1994年5月12日) 
  6. ^ 中国庭園「天寿園」を取得 8月10日から開園」(PDF)『市報にいがた』第1483号、新潟市、1995年7月30日、1頁。 
  7. ^ “新潟市、ハルビンと庭園交換―鳥屋野潟南に「中国式」。”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (1987年8月6日) 

外部リンク[編集]