大谷暢裕

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大谷暢裕
1951年8月17日 -
法名 修明(門首継承前)
修如(門首継承後)
院号 能慈院
宗旨 浄土真宗
宗派 真宗大谷派
寺院真宗本廟(東本願寺)
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大谷 暢裕(おおたに ちょうゆう、1951年8月17日 - )は、浄土真宗物理学者である。真宗大谷派第二十六代門首(現門首)。院号は「能慈院」、法名は 「修如」。

真宗大谷派第二十五代門首大谷暢顯(淨如)の従弟であり、門首就任前は鍵役[1]ならびに開教司教[2]を務めた[3]

1歳の時からブラジルに居住しており、日本国籍ではなく、ブラジル国籍を有する[4][3]。妻は日系二世薬剤師[4]

日本語、英語、ポルトガル語を話すが、日常における会話や読み書きはポルトガル語を用いる[4]

略歴[編集]

  • 1951年8月17日生まれ。
  • 1952年 - 父・大谷暢慶[5]の南米開教区開教使発令に伴いブラジルに移住。
  • 1976年 - サンパウロ大学物理学部学士課程卒業。
  • 1979年 - 航空技術研究所勤務。
  • 1985年 - サンパウロ大学にて物理学博士号取得。
  • 1992年4月7日 - 得度
  • 2011年11月22日 - 鍵役・開教司教就任。
  • 2014年4月30日 - 真宗大谷派は、次期門首を選定する「継承審議会」において、暢裕を門首後継者に決定したと発表。里雄康意宗務総長は選定理由として、「門首(大谷暢顯)の最近親の血統の男子に当たること、鍵役・開教司教として任を全うして頂いていること」と説明した[6]
    • 2015年3月 - 日本に帰国。
    • 2017年3月28日 - 長男の大谷裕が鍵役に就任する[7]
  • 2020年7月1日 - 真宗大谷派第二十六代門首に就任[8]。同日の本山の晨朝勤行に門首として出仕した。

脚注[編集]

  1. ^ 門首が管守する真宗本廟の宗祖親鸞聖人の真影を安置する御厨子の御鑰(かぎ)の管理にあたる。内事僧籍簿に登載されている者から宗務総長が任命し、真宗本廟の両堂に奉仕し、儀式について門首を補佐する。
  2. ^ 開教区の別院住職(門首)を補佐する役職。鍵役の中から宗務総長が任命し、開教区の僧侶及び門徒の代表として同朋とともに真宗の教法を聞信する。
  3. ^ a b 大谷派の門首制が安定期に - 時事展描:中外日報
  4. ^ a b c 【関西の議論】次期門首はサンバの国から来た物理学者 「お東紛争」は知らず…「妻とはアツアツ」で会見は笑いの渦 - 産経WEST
  5. ^ 第二十四代門首大谷光暢(闡如)の弟。
  6. ^ 【京都新聞】2014年4月30日付 「真宗大谷派門首後継者、暢裕氏に決定」
  7. ^ 東本願寺 > お知らせ - 大谷 裕氏の鍵役任命について
  8. ^ 東本願寺 > お知らせ - 大谷暢顯前門及び大谷暢裕門首の挨拶文を掲載します