大橋裕之

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大橋 裕之
生誕 (1980-01-28) 1980年1月28日(44歳)
日本の旗 日本愛知県蒲郡市
職業 漫画家
俳優
活動期間 2005年 -
代表作 『シティライツ』
『太郎は水になりたかった』
公式サイト 大橋裕之の告知
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大橋 裕之(おおはし ひろゆき、1980年1月28日 - )は、日本漫画家俳優愛知県蒲郡市出身。血液型A型。愛知県立三谷水産高等学校卒業[1]。蒲郡市観光大使[1]

略歴[編集]

元々は週刊誌に投稿していたのだが、まったく賞に引っかからないので、2005年から『謎漫画作品集』を皮切りとし自費出版で活動開始する。2007年3月に音楽雑誌『indies issue』にて1ページ漫画が掲載される。同年8月、『QuickJapan』にて『世界最古の電子楽器 静子』(全3話)でメジャー商業誌デビュー。

主に、『SCHOP』(名古屋)、『溺死ジャーナル』、『スニフティ』、『SPOTTED701』(映画雑誌)などミニコミフリーマガジンの場で執筆してきたが、『週刊ビッグコミックスピリッツ』の巻末コーナーに4コマ漫画の不定期掲載、CDジャーナル(株式会社音楽出版社)、『真夜中』(リトルモア)などの商業ベースの雑誌やソニー・デジタル『全力書店』(ケータイサイト)にも1ページ漫画や4コマ、連載マンガなどを掲載されつつ活動を広める。一見、下書きのような作風であるが、原稿には1ページにつき10分以上はかけている。特徴的なキャラクターの目は、「誰もやってないから描いてる」とのこと。

2016年から俳優活動を開始。映画『あなたを待っています』で映画初出演で初主演を果たした[2]

2016年6月5日豊橋市美術博物館で開催された「豊橋『描く!』マンガ家まつり~東三河のマンガ家によるトークとマンガ教室~」に河井克夫川崎順平と共に出演し、トークショーや漫画体験イベントを行った[3]

2020年1月11日、大橋裕之原作のアニメーション映画『音楽』公開。

2021年4月2日、『ゾッキA』『ゾッキB』の中から複数の短編を抜粋・再構成したコメディ映画『ゾッキ』が公開された[4][5][6][7][8]

2021年4月9日に公開された映画『街の上で』において、今泉力哉監督と共同で脚本を執筆した[9]

人物[編集]

作品リスト[編集]

漫画作品[編集]

単行本[編集]

  • 『週刊オオハシ』(創刊号 - 第10号、2006年 - 2010年、自費出版[10]
    • ジャンプ少年ヒトシ(『Tarzan web』2022年3月17日[11] - 連載中) - 上記同人作品の商業版[10]
  • 『音楽と漫画』(2009年5月、太田出版ISBN 978-4-7783-2085-0、装幀:小田島等
    • 『音楽 完全版』(2019年12月、カンゼン)
  • 『シティライツ』(全3巻、2010年 - 2012年モーニング・ツー講談社): 映画『超能力研究部の3人』(2014年)の原作。
  • 『夏の手』(2012年9月、幻冬舎、のち幻冬舎文庫、2020年)ISBN 978-4-344-02246-1
  • 『遠浅の部屋』(2013年6月、カンゼン)ISBN 978-4-86255-175-7
  • 『ザ・サッカー』(2014年5月16日、カンゼン)ISBN 978-4-86255-243-3
  • 『太郎は水になりたかった』(全2巻、2015年-2016年、トーチwebリイド社
  • 『ゾッキA 幻の初期作品集』(2017年4月、カンゼン)ISBN 978-4-86255-402-4
  • 『ゾッキB 幻の初期作品集』(2017年5月、カンゼン)ISBN 978-4-86255-403-1
  • 『大橋裕之の1P』(2017年9月、スペースシャワーネットワーク)ISBN 978-4-909087-01-0
  • 『ニューオリンピック』(2020年7月、カンゼン)
  • 『ゾッキC 大橋裕之作品集』(2021年3月、カンゼン)

オムニバス収録等[編集]

  • 「DREAM INTO DREAM」(奥田亜紀子『心臓』収録、2019年7月)※奥田亜紀子との共作
  • 「給料日」(『片岡義男COMIC SHOW』収録、2019年11月)※片岡義男の小説作品の漫画化

電子配信[編集]

  • 『特殊能力なOLたち』(2009年9月、ソニー・デジタルエンタテイメント)
  • 『ニラんで!平田さん』(2010年1月、ソニー・デジタルエンタテイメント)
  • 『Peek・a・boo(ピーク・ア・ブー)』(2010年7月 - 2011年1月、ソニー・デジタルエンタテイメント)※原作を担当
  • 『大橋裕之傑作選』(2013年8月 - 11月、ソニー・デジタルエンタテイメント)
  • 『Winter LOVE』(2013年11月、ソニー・デジタルエンタテイメント)
  • 『GOLD RUSH』(2013年11月、ソニー・デジタルエンタテイメント)
  • 『女主人公のはなし-あの部屋、下駄、イモ虫女-』(2013年11月、ソニー・デジタルエンタテイメント)

映像作品など[編集]

主な出演[編集]

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

  • 『あなたを待っています』(2016年9月24日) - 主演・西岡 役[2]いまおかしんじ監督・脚本
  • 音楽』(2020年1月11日)原作
  • 街の上で』(2021年4月9日) - かわなべ(声)役、脚本(今泉力哉と共同)

テレビバラエティー[編集]

  • むちゃマン』 第1回 - 第4回(2022年2月27日 - 3月21日、NHK総合[13]) - 出演の他、リレー形式漫画制作
  • 『共感百景~痛いほど気持ちがわかる あるある~』 (2022年4月5日・12日、テレビ東京)

脚注[編集]

  1. ^ a b 漫画家の大橋さん 蒲郡市観光大使に”. 東愛知新聞. 2023年8月29日閲覧。
  2. ^ a b “3000円のギャラは飲み代に!?松江哲明、山下敦弘らが大橋裕之主演作の裏側を語る”. 映画ナタリー. (2016年9月1日). https://natalie.mu/eiga/news/200183 2016年9月1日閲覧。 
  3. ^ とよはしまちなかスロータウン映画祭「豊橋『描く!』マンガ家まつり~東三河のマンガ家によるトークとマンガ教室~」 2019年8月15日閲覧
  4. ^ “竹中直人×山田孝之×齊藤工「ゾッキ」主題歌入り予告完成!「ゾッキの日」開催も決定”. 映画.com (エイガ・ドット・コム). (2021年2月4日). https://eiga.com/news/20210204/3/ 2021年2月5日閲覧。 
  5. ^ “吉岡里帆、松田龍平、ピエール瀧も登場 竹中直人×山田孝之×齊藤工『ゾッキ』予告編”. Real Sound (blueprint). (2021年2月4日). https://realsound.jp/movie/2021/02/post-701346.html 2021年2月5日閲覧。 
  6. ^ “映画「ゾッキ」吉岡里帆・松田龍平らが“寄せ集め”られたポスター&予告編”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2021年2月4日). https://natalie.mu/comic/news/414854 2021年2月5日閲覧。 
  7. ^ “吉岡里帆、ピエール瀧、倖田來未、松田龍平ら、竹中直人×山田孝之×齊藤工『ゾッキ』出演へ”. Real Sound (blueprint). (2020年10月21日). https://realsound.jp/movie/2020/10/post-640314.html 2021年2月5日閲覧。 
  8. ^ “吉岡里帆、ピエール瀧、倖田來未ら総勢18名 『ゾッキ』豪華キャスト発表”. クランクイン!. (2021年10月21日). https://www.crank-in.net/news/82182/1 2021年2月5日閲覧。 
  9. ^ 「街の上で」今泉力哉監督と若葉竜也さんが語る、変化する街と“弱さを肯定する”映画への思い”. 2021年4月25日閲覧。
  10. ^ a b “大橋裕之のノーエビデンス格闘技作品「ジャンプ少年ヒトシ」ターザンWebで開始”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年3月18日). https://natalie.mu/comic/news/470130 2022年3月18日閲覧。 
  11. ^ 漫画:ジャンプ少年ヒトシ”. Tarzan web. マガジンハウス. 2022年3月18日閲覧。
  12. ^ 松岡茉優主演ドラマ『おこだわり』 女優と漫画家の恋の真相は?”. ORIOCN STYLE (2016年5月20日). 2016年5月22日閲覧。
  13. ^ “楳図かずおの出すお題で泉朝樹・大橋裕之らがマンガ創作、NHKで生放送番組スタート”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年2月19日). https://natalie.mu/comic/news/466290 2022年3月16日閲覧。 

外部リンク[編集]