大宇・アカディア

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大宇・アカディア
フロント
リヤ
概要
製造国 大韓民国の旗 韓国
販売期間 1994年1999年
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン C32A型:3.2L V6 SOHC
最高出力 220PS/5,500rpm
最大トルク 29.2kg·m/4,500rpm
変速機 5速MT/4速AT
前/後 ダブルウィッシュボーン
前/後 ダブルウィッシュボーン
車両寸法
ホイールベース 2,910mm
全長 4,950mm
全幅 1,810mm
全高 1,405mm
その他
燃費 8.6km/L
系譜
先代

大宇・プリンス 

大宇・ローヤル
後継 雙龍・チェアマン
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アカディアArcadia )は、韓国の自動車メーカー大宇自動車(現在の韓国GM)がかつて製造・販売していた高級車である。

概要[編集]

2代目ホンダ・レジェンドをベースとしたライセンス生産として1994年より発売を開始した。同社としてはインペリアル以来の大型車市場への参入となった。当時、ヒュンダイ自動車グレンジャー(≒三菱・デボネア)がこのクラスのシェアをほぼ占有しており、その牙城を切り崩すため1992年に日本本田技研工業と技術提携し、市場に投入された。しかし後述のように、グレンジャーの牙城を崩すことは出来なかった。

初代(1994年-1999年)[編集]

1994年3月、発売を開始した。エンブレム類こそ違うが、プラットフォームはもちろん、3.2L[1]V6 SOHCエンジンや内外装部品のほとんどをベースのレジェンドと共用することで極力価格上昇を抑えたが、それでも発表当時の価格は4,190万ウォンと同クラスでは比較的高価な部類であった。

ただしその分装備類は充実していて、当時の高級車でも採用率の低かったABSや両席エアバッグをいち早く標準装備するとともに、シートベルトプリテンショナー、ヒーターとポジションメモリー機能を備えた運転席パワーシート、プッシュボタン式ドアオープナー、フルオートエアコンなど高級車にふさわしい装備であった。

トランスミッションは4速ATに加え、北米市場に搭載された5速MTも用意された(発売時はMTがスタンダードで、ATはオプションだった)。

品質や走りの面では高い評価を得ていたが、上述の価格面に加え、発売直後に起きたATの暴走事故が災いし、販売面では思うように伸びず、1999年12月に販売を終了した[2]

車名の由来[編集]

ギリシャ語で「理想郷」を意味する。「ARCADIA」の発音はハングル表記上(およびCMでの発音上)「アカディア」(아카디아)であり、この車種名に限っては「アルカディア」は間違いである。なお、英語での「ARCADIA」の発音は「アーケイディア」となる。

脚注[編集]

  1. ^ 当時韓国国内最大級であった
  2. ^ 後年、ベースとなったレジェンドそのものが、ホンダコリアによって輸入・販売されることとなる。

関連項目[編集]