堀池宏

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ほりいけ ひろし

堀池 宏
生誕 彭宏陵(Péng Hónglíng)
中華人民共和国の旗 中華人民共和国上海
住居 香港の旗 香港
国籍 日本の旗 日本
別名 玄陵(Genlin、ゲンリン)
出身校 上海大学
職業 起業家慈善活動家
父・彭心潮(ペン・シンチャオ)
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堀池 宏(ほりいけ ひろし)は、別名玄陵(読み:ゲンリン)という名でも知られる中国生まれの起業家慈善活動家画家動物愛護活動家であり、Large Horse International (Group) 会社、世界愛犬連盟の創設者である。現在は香港在住[1]

生い立ち[編集]

中国貴州出身の父、彭心潮(ペン・シンチャオ)のもと上海で生まれた。上海大学国際経営学院を卒業後、日本へ移住し双日株式会社日商岩井に勤めた。その後1994年に香港でLarge Horse International (Group) Company Limited を設立した[2]

慈善活動[編集]

公共福祉慈善活動に従事することを決意し、学校、図書館、体育館の寄贈をはじめ、多くの奨学金制度を設立した。「自己資産の9割は慈善活動に費やし、残りの1割を自身の家族のために」と公表している[1]

1995年、父親の名前にちなんで彭心潮基金を設立し、小学校と図書館の建設に寄与した。また、玄陵基金、玄陵世界遺産基金も設立し慈善活動に寄与している[2][3]。2007年以降には、上海大学スポーツ奨学金制度、上海大学玄陵芸術奨学金制度、上海大学外国語学院玄陵教育奨学金制度を設置し、インドア、アウトドア両方のテニス場を建設し寄贈している[4]。(玄陵テニス場)

上海大学を優秀な成績で卒業した堀池宏は上海大学の名誉理事も務めている[5][6]

画家としては、犬の油絵を多く描いており、世界愛犬日に展覧会を開催し「声なき者の声」を広く知らせる活動をしている。その作品を販売やプレゼントとして贈る予定はないと話している[7]

動物愛護活動[編集]

世界愛犬連盟(World Dog Alliance)2014年に父親の生まれ故郷である貴州の郷土料理が犬肉である事に衝撃を受け、犬を食用禁止にするための活動を開始し、アジアにおける明確な法律による犬の食用禁止を推し進めるために同年に世界愛犬連盟(英 World Dog Alliance、略 WDA)を創設[2][8]

中国、韓国ベトナムを自ら周り犬肉産業の現状をカメラに収め脚本を書き、監督としてドキュメンタリー映画『Eating Happiness』も制作した[9][10]

2019年4月11日 台湾立法院王育敏 (Wang Yumin) 、日本の参議院議員大島九州男らと共にアジア動物親善連盟(Asia Animal-friendly Alliance)を発足[11]

2019年10月、イタリア代議院(日本の衆議院にあたる)[12][出典無効]ミケーラ・ビットリア・ブランビラ議員より『国際愛犬賞』を受賞。動物福祉議員連盟により授賞式が執り行われた[13][14]

エピソード[編集]

2007年 アメリカカリフォルニア州ロサンゼルス郡マリブに邸宅を購入したものの、後にその総面積が売り主側の申告よりも1/3も狭い事が発覚。2010年に売り主側のブローカーと不動産会社を告訴した[15][16]。2016年11月25日の中国僑網の記事では、6年にも及ぶ長い闘いの末、2016年11月23日に堀池宏が勝訴したことが報じられている[17]

脚注[編集]

  1. ^ a b 創設者 玄陵(Genlin ゲンリン)World Dog Alliance2015-12-12. 2020-06-20閲覧
  2. ^ a b c “公益富豪搶救釜中狗 親力親為” (中国語). 台灣動物新聞網. (2016年9月26日). オリジナルの2019年8月17日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190817155558/http://www.tanews.org.tw/info/11334 2019年8月19日閲覧。 
  3. ^ 【特寫】承父志行善 待愛犬如子” (中国語). 香港文匯報 (2017年2月27日). 2017年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月19日閲覧。
  4. ^ “我的爱犬心——从“无声”到“有声”. 上海大学新聞網. (2016年12月5日). オリジナルの2019年8月25日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190825104349/http://news.shu.edu.cn/info/1012/39014.htm 2019年8月25日閲覧。 
  5. ^ “大学讲坛: 一个从爱犬到救犬的齐天"犬"圣”. 中華網. 新浪網. (2016年12月3日). オリジナルの2019年8月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190819024827/http://news.sina.com.cn/c/2016-12-03/doc-ifxyicnf1459146.shtml 2019年8月19日閲覧。 
  6. ^ 外国语学院学生拜访杰出校友彭宏陵先生”. 上海大学外国语学院. 2020年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月19日閲覧。
  7. ^ “呼喚良知拯救毛孩” (中国語). 香港文匯報. (2017年10月8日). オリジナルの2019年8月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190819024828/http://paper.wenweipo.com/2017/10/08/NS1710080001.htm 2019年8月19日閲覧。 
  8. ^ 吳韻菁 (2017年4月26日). “遊貴州見狗肉「名菜」嚇親 愛犬聯盟創辦人決推動亞洲立法禁狗肉” (中国語). 香港01. 2021年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月19日閲覧。
  9. ^ 吳欣紜 (2016年9月26日). “無聲的呼喚 紀錄片盼禁食貓狗”. 中央通訊社. オリジナルの2021年1月30日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210130162329/https://www.cna.com.tw/news/asoc/201609260351.aspx 2019年8月17日閲覧。 
  10. ^ 【專訪】彭宏陵:一力擔道義 全心獻公益”. 香港文匯報 (2017年2月27日). 2017年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月19日閲覧。
  11. ^ 陳璽安 (2019年4月11日). “亞洲動物友善聯盟成立 探討狗肉議題與零撲殺”. 台灣動物新聞網. オリジナルの2019年8月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190818113146/http://www.tanews.org.tw/info/16572 2019年8月18日閲覧。 
  12. ^ 英語版ウィキよりミケーラ・ビットリア・ブランビラ 2020-02-10閲覧
  13. ^ イタリア議会、「犬猫の食用禁止に関する国際条約」を支持、立案者の玄陵が国際愛犬賞を受賞”. 世界愛犬聯盟 (2019年10月18日). 2019年10月18日閲覧。
  14. ^ Genlin, l'imprenditore di Hong Kong che combatte il consumo di carne riceve a Milano il premio dell'on. Brambilla” (イタリア語). MeteoWeb (2019年10月17日). 2022年6月5日閲覧。
  15. ^ “豪宅缩水 中国富豪怒告中介(组图)” (中国語). 世界日報. 加拿大家園網. (2014年8月21日). オリジナルの2019年8月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190819024829/http://www.iask.ca/news/world/2014/08/284092.html 2019年8月19日閲覧。 
  16. ^ 【非為私利】獨挑加州利益團 改寫房產中介制 - 香港文匯報” (中国語). paper.wenweipo.com (2017年2月27日). 2022年6月5日閲覧。
  17. ^ 谎报海景房面积 美华裔买家状告房产经纪失职胜诉” (中国語). 中国侨网 (2016年11月25日). 2022年6月5日閲覧。

外部リンク[編集]