地球の走り方 世界ラリー応援宣言

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地球の走り方 世界ラリー応援宣言
ジャンル バラエティモータースポーツ
出演者
製作
制作 テレビ朝日
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2017年2月8日 - 2018年12月13日
放送時間不定期の深夜
放送分30分
回数25

特記事項:
初回と第二回は二部構成の1時間番組
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地球の走り方 世界ラリー応援宣言』(ちきゅうのはしりかた せかいラリーおうえんせんげん)は、2017年2月8日(7日深夜)[1]から2018年12月13日(12日深夜)までテレビ朝日で放送されていた世界ラリー選手権(WRC)を応援するバラエティ番組トヨタ自動車一社提供

概要[編集]

2015年1月、トヨタが2017年よりWRCに参戦が決定。トヨタの参戦前年の2016年、テレビ朝日が2017年のWRC全戦をハイライトする番組が発表された[2]

2017年1月、番組の出演者とタイトルが決定[3]。原則不定期の深夜で放送、番組はWRCの魅力を視聴者に伝えるための番組であり、ジャンルもスポーツではなく、バラエティーであった。番組前半はラリー開催地などに現地リポーターが出向き、ラリー関係者にインタビューを行う。そして後半にラリーの結果を放送するという形態。

2018年のシーズンをもって番組終了。トヨタ提供のWRC番組は『世界ラリー応援宣言2019』(出演:レイザーラモンRG)→『ラリージャパン応援宣言』(出演:柴田阿弥,EXIT)と5分番組に縮小されつつも継続している。

出演者[編集]

渡部建(アンジャッシュ)
当番組のメインMC。放送開始時点でラリー素人。
桂田アマンダ純
もう一人の番組MCであり、通称「ラリー女」。父は元スバルテクニカインターナショナル桂田勝。ラリーの知識が豊富な人物であり、時には解説も勤める。最終回の2018年のラリー・オーストラリアにて現地リポートを行った。
コジナビ (児嶋一哉(アンジャッシュ))
ロケセットの車に設置されたカーナビ。主に番組の進行および、ラリーの解説を行う。放送開始時点でラリー素人。2017年のスペインではブリリアンと共にラリー観戦を行っている。
ブリリアンコージ/ダイキ)
第一回放送でオーディションに合格した当時の人気芸人。ラリーの知識は全く無いままラリー開催地にリポーターとして派遣された。リポートを通して様々なヤリ=マティ・ラトバラをはじめとした多くのドライバーと交流している。
パンダユナイテッド(石井勇気/菊地英之)
2018年のスウェーデンとイタリアで現地リポートを行ったブリリアンの先輩芸人。ラリーの知識は全く無し。
レイザーラモンRG
2018年のメキシコ回にてゲストとして出演。ラリーファンとして知識が豊富であり、セバスチャン・ローブが元体操選手である蘊蓄等を披露した。その後も何度か出演を果たしており、同年のラリードイツでは現地リポートとして息子と観戦に訪れている。
ゲスト
ラリーを知らないゲストを招き、共にスタジオから現地リポートやハイライトを視聴する。2018年のメキシコ回のRGや同年フィンランド回の脇坂寿一など、ラリーファンや関係者も出演した。

ラリードライバー[編集]

視聴者に分かりやすくするため、ハイライトに登場するラリードライバーには番組が製作した異名が付けられている。

ヤリ=マティ・ラトバラ (異名:無冠のエリート→トヨタの頼れる先輩)
トヨタのドライバー。ブリリアンの二人と多く交流し、彼らからは「ラトバラ先輩」と呼ばれ親しまれた。最終回ではゲスト出演を果たし、「彼らが僕の力になった」と二人の応援に感謝している。
オット・タナク[注釈 1] (異名:池ポチャからの復活→池ポチャからの初優勝→トヨタに新加入→ラリー侍)
2017年なMスポーツ、翌年はトヨタに移籍したエストニア人ドライバー。2015年のラリーメキシコにて横転し、水没したクラッシュをよく番組で紹介された。2018年にはトヨタに移籍したため、ブリリアンからもよく絡まれる。
セバスチャン・オジェ (異名:絶対王者)
フォルクスワーゲンの撤退で2017年はMスポーツに加入した4年連続ラリーチャンピオン。番組放送中の2年も王者を防衛した。ブリリアンの二人を「ラリーコメディアン」と称している。
ティエリー・ヌービル (異名:メガネのクールガイ)
ヒュンダイのエース。番組放送中はオジェとチャンピオン争いを繰り広げた。ブリリアンの二人とよく絡んでおり、自身のtwitterにおいて二人との取材画像を掲示するほど[4]
ユホ・ハンニネン (異名:遅咲きのラリー職人)
2017年にトヨタのドライバーとして参戦。36歳で初のフル参戦ワークスドライバーであり、遅咲きの苦労人という演出がなされた[注釈 2]。この年限りで引退したため、18年以降は出演していない。
クリス・ミーク (異名:爆走ジェントルマン)
シトロエンのエース。イギリス人ドライバーであるため、英国紳士という設定にされ、ボイスオーバーは常に敬語にされた。また、17年から18年にかけて数多くのクラッシュを起こしたことから、「やからし男」「やらかしジェントルマン」「爆笑ジェントルマン」と番組から不名誉な蔑称をつけられてしまった。18年のポルトガルをもってシトロエンを解雇される。
エサペッカ・ラッピ (異名:26歳の新星→トヨタの新星)

2017年のシーズン途中からトヨタの3人目とドライバーとして参戦した若いフィンランド人。同年ラリー・フィンランドでわずか参戦4戦目で総合優勝を果たす。渡部からは「デビューしたグラビアアイドルがいきなり雑誌の表紙を飾るようなもの」と称された。

エルフィン・エバンス (異名:日陰のラリー皇子)
Mスポーツのドライバー。イギリス出身の2世ラリースト。2017年のラリー・GBにて優勝し、Mスポーツのマニュファクチャラータイトルを決定付けた。
マッズ・オストベルグ (異名:コリンズクレストのお祭り男→お祭り男)
2017年はプライベーター。同年のスウェーデン回にて同ラリーの名物ステージ、コリンズクレストにて大ジャンプを紹介された。2018年はシトロエンに加入、ラリーフィンランドで優勝争いを演じた。なお、ミーク同様にボイスオーバーが性格を決めており、口調がヤンキー風になっている。
セバスチャン・ローブ (異名:ラリー怪獣)
2018年、シトロエンより3戦にスポット参戦を果たしたWRC9連覇を誇る元王者。同年のラリースペインの最終日にてタイヤ選択に成功し5年ぶりの優勝。その優勝に渡部は「漫画でも怒られる展開」と称した。
クレイグ・ブリーン (異名:喜怒哀楽男)
シトロエンのドライバー。2017年のラリーメキシコでは最終ステージでのトラブルを紹介された。2018年のラリースウェーデンにて優勝争いを演じる。
ヘイデン・パッドン
ヒュンダイのドライバー。異名はなし。2018年のスウェーデンおよびオーストラリアにて名前が登場。スウェーデンは最終ステージでラッピに逆転を許され、オーストラリアでは2位完走するもラトバラに優勝され、マニュファクチャラータイトルをトヨタに決められてしまった。
テーム・スニネン
Mスポーツのドライバー。異名はなし。2017年のフィンランド回にてダークホースとして紹介された。翌年はMスポーツのワークスドライバーとして11戦に参戦するも、番組では紹介されなかった。

コーナー[編集]

構成は主に現地リポートとラリーハイライトの2つとなる。2018年以降は海外ロケが減少し、TGRラリーチャレンジや過去のラリーで起こったハプニングを紹介するコーナーも放送された。

放送局[編集]

地上波でのネット局は、トヨタの本社(愛知県)があるメ〜テレのみであった。

  • テレビ朝日(制作局)
  • メ〜テレ(時差ネット)

またTVerGyao!abemaTVにて無料配信がなされた。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2017年イギリス回以降はオット・タナック
  2. ^ ただし、ラッピが好成績を収めたため、最終戦は出走していない。

出典[編集]

  1. ^ “アンジャッシュが世界ラリー伝える新番組、ブリリアンが現地レポ”. お笑いナタリー. (2017年2月8日). https://natalie.mu/owarai/news/219857 2020年5月5日閲覧。 
  2. ^ “WRC、2017年からテレビ朝日が全戦放送へ”. RALLY PLUS. (2016年10月26日). https://www.rallyplus.net/25179 2020年5月5日閲覧。 
  3. ^ “テレビ朝日がWRC新番組。プレゼンターはアンジャッシュ”. RALLY PLUS. (2017年1月19日). https://www.rallyplus.net/27797 2020年5月5日閲覧。 
  4. ^ @thierryneuville (2018年10月24日). "Thierry Neuvilleの2018年10月25日のツイート" (英語). X(旧Twitter)より2020年5月5日閲覧

外部リンク[編集]