四当五落

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四当五落(しとうごらく、よんとうごらく)は、大学受験においての用語。

概要[編集]

大学受験を行う高校生は、睡眠時間を四時間にしたならば合格でき、睡眠時間を五時間にしたならば不合格になるということ[1]

1950年代から1980年代にかけて、旧制第一中学校と呼ばれる名門の公立高等学校では、東京大学などの名門大学に合格するために四当五落の教育が行われていた。新潟県立新潟高等学校では東京都立日比谷高等学校に追いつき追い越せの雰囲気で、入学してすぐ教師に睡眠時間は四時間にするように言われていた[1]

東大新聞の受験生向けの記事では四当五落は否定され、実際は十分な睡眠をとって勉強して受験するのが良いとされ、睡眠不足では免疫が落ちてインフルエンザ風邪を引きやすくなるとされる[2]

韓国にも四当五落という言葉がある[3]。現在の韓国では大学受験は日本よりも10倍くらい厳しく、四当五落のような状態となっている[4]

脚注[編集]

  1. ^ a b 「君たちは4時間寝れば十分」昭和の名門公立高校では常識だった"四当五落"のすさまじさ 「午前2時前に寝たことはなかった」”. PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) (2022年1月30日). 2023年4月6日閲覧。
  2. ^ 【受験生応援2019】睡眠専門医・坪田聡さん 入試直前の「睡眠」のアドバイス - 東大新聞オンライン”. www.todaishimbun.org (2019年1月15日). 2023年4月6日閲覧。
  3. ^ China, Record. “韓国の受験競争の過酷さ伝える動画に中国ネット「既視感」「中国はそれ以上」”. Record China. 2023年4月6日閲覧。
  4. ^ 読み手の姿勢が試される勉強本”. ダイヤモンド・オンライン. 2023年4月6日閲覧。