合田圭介
ごうだ けいすけ 合田 圭介 | |
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生誕 | 日本北海道札幌市 |
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職業 |
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合田 圭介(ごうだ けいすけ、1974年 - )は、日本の物理学者・化学者。東京大学大学院理学系研究科化学専攻・教授、カリフォルニア大学ロサンゼルス校工学部生体工学科・非常勤教授、武漢大学工業科学研究院・非常勤教授。カリフォルニア大学バークレー校理学部物理学科を首席で卒業。マサチューセッツ工科大学大学院理学部物理学科博士課程を修了(理学博士)。マサチューセッツ工科大学時に所属していた研究所Laser Interferometer Gravitational-Wave Observatory (LIGO)は2017年にノーベル物理学賞を受賞。先端光技術を基軸に人工知能やナノテク等を融合し、生体医工学分野に活用するなど、分野横断型研究において世界のトップランナーである。新規の研究分野・産業の開拓と価値観の創造に取り組んでいる。また、グローバルな環境での研究開発を通じて、理系分野でのグローバル・リーダーの育成に力を入れている。さらに、複数のディープテック系ベンチャー企業の創業に携わり、経営者としても活躍している。2014年に、ダボス会議として知られる世界経済フォーラムのヤング・グローバル・リーダーに選出された。同年に内閣府革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)のプログラム・マネージャーや雑誌AERAの特集記事「日本を突破する100人」の一人に選出された。日本学術振興会賞、市村学術賞、日本学士院学術奨励賞、文部科学大臣表彰科学技術賞、シーボルト賞などの顕著な賞を多数受賞している。
経歴[編集]
- 2001年 カリフォルニア大学バークレー校理学部物理学科 卒業(首席)
- 2007年 マサチューセッツ工科大学大学院理学部物理学科博士課程 修了(理学博士)
- 2012年 東京大学 大学院理学系研究科化学専攻 教授
- 2014年 内閣府革新的研究開発推進プログラム(ImPACT) プログラム・マネージャー
- 2019年 武漢大学 工業科学研究院 非常勤教授
- 2019年 カリフォルニア大学ロサンゼルス校 工学部生体工学科 非常勤教授
研究活動[編集]
合田は、合田研究室[1]の主宰者として、光量子科学を基盤とする分子イメージング法と分子分光法にマイクロ流体化学と計算科学を融合することで、生物学と医学における発見を可能とする革新的技術「Discovery-Enabling Technologies」の創出とそれを用いた発見型研究を行っている。また合田は、開発した技術や獲得した知見を用いて、グリーンイノベーション領域(バイオ燃料、水質浄化、機能性食品など)及びライフイノベーション領域(がん検査、再生医療、創薬など)への展開を行っている。これまで多くの研究者が見逃してきたセレンディピティ(偶然の幸運な発見)を計画的に創出する技術の開発を行っている。物理と化学を基軸に、分子生物学、電子工学、情報科学、人工知能、生体医工学、応用数学、機械工学、ナノテクノロジー等の様々な異なる分野からのアイディアや手法を異分野融合することで、先端科学のフロンティアをリードしており、2014年から2019年までは内閣府革新的研究開発推進プログラム(ImPACT) の一環として「セレンディピティの計画的創出」[2]というテーマを中心に置き、研究開発を実施してきた。2018年8月にCell誌で発表したインテリジェント画像活性細胞選抜法[3]は世界的に破壊的イノベーションとして大きな注目を浴びた。本技術は株式会社CYBO[4]としてベンチャー事業化された。最近はセレンディピティラボ[5]をチーフコーディネーターとして運営している。さらに、表面増強ラマン分光法において革新的な技術を開発し、株式会社LucasLand[6]にてベンチャー事業化した。
教育活動[編集]
合田は国際的な研究環境をサポートしており、21世紀の世界を築き上げるグローバルリーダーの育成を行っている。優秀な若手研究者の育成で多数の実績がある。
受賞歴と選出歴[編集]
- 2008年 Gravitational Wave International Committee Thesis Award
- 2010年 UCLA Chancellor's Award for Postdoctoral Research
- 2011年 Burroughs Wellcome Fund Career Award at the Scientific Interface
- 2013年 コニカミノルタ画像科学奨励賞(優秀賞)
- 2014年 TOBIRA賞(最優秀賞)
- 2014年 世界経済フォーラム ヤング・グローバル・リーダー
- 2014年 文部科学大臣表彰若手科学者賞
- 2014年 日本生体医工学会荻野賞
- 2014年 IEEE Photonics Society Distinguished Lecturers Award
- 2014年 AERA日本を突破する100人
- 2016年 WIRED Audi Innovation Award
- 2017年 日本光学会 光設計特別賞
- 2018年 SPIEフェロー
- 2018年 応用物理学会 高野榮一賞(光工学業績賞)
- 2018年 新技術開発事業団 市村学術賞
- 2018年 日本学術振興会賞
- 2019年 日本学士院学術奨励賞
- 2019年 読売新聞テクノフォーラム・ゴールドメダル
- 2019年 米国化学会Analytical Chemistry Young Innovator Award
- 2020年 王立化学会フェロー
- 2020年 文部科学大臣表彰科学技術賞
- 2021年 SPIE Biophotonics Technology Innovator Award
- 2021年 双葉電子記念財団衞藤細矢記念賞
- 2021年 王立化学会/Dolomite Pioneers of Miniaturization Lectureship
- 2022年 Photonics Challenge 最優秀ビジネス賞
- 2022年 独フンボルト財団Philipp Franz von Siebold Award(フィリップ・フランツ・フォン・ジーボルト賞)[7]
主な研究実績[編集]
- Nature Physics 4, 472 (2008)
- Nature 458, 1145 (2009)
- Nature 460, 990 (2009)
- PNAS 109, 11630 (2012)
- Nature Photonics 7, 102 (2013)
- Nature Photonics 8, 695 (2014)
- Nature Microbiology 1, 16124 (2016)
- Nature Communications 8, 771 (2017)
- Nature Protocols 13, 1603 (2018)
- Cell 175, 266 (2018)
- Science Advances 5, eaau0241 (2019)
- Nature Protocols 14, 2370 (2019)
- PNAS 116, 15842 (2019)
- Nature Communications 11, 1162 (2020)
- Science Advances 6, eaba6712 (2020)
- Nature Communications 11, 3452 (2020)
- Nature Communications 11, 4772 (2020)
- Nature Communications 12, 3062 (2021)
- Nature Communications 12, 5552 (2021)
- Nature Communications 12, 7135 (2021)
脚注[編集]
- ^ http://www.goda.chem.s.u-tokyo.ac.jp
- ^ http://www.jst.go.jp/impact/serendipity
- ^ https://www.cell.com/cell/fulltext/S0092-8674(18)31044-4
- ^ https://www.cybo.jp/
- ^ http://www.serendipitylab.org/
- ^ http://lucasland.jp/
- ^ “2022年フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト賞/授賞式”. DAAD 日本. 2022年8月3日閲覧。