勝手丼

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ネタの一例

勝手丼(かってどん)とは、北海道釧路市に存在する和商市場の名物とされる丼物和商の勝手丼とも[1]

1980年頃、オートバイで北海道を旅するブームが起き、「ミツバチ族」と呼ばれていた。そんな貧乏旅行中のライダーが市場を訪れた際に、懐事情を推しはかった鮮魚店の主人がライダーに市場内の総菜屋で飯のみを買ってこさせ、その上に海産物を少しずつ載せて提供したことが発祥とされる[2]。これが口コミで広がり、現在の形につながった。

現在も同様に、総菜屋から器入りの飯(量により110円から310円くらい[2]、酢飯を販売している総菜店もある)を購入し、市場内の店で好みの具材を購入して載せて食べる。自由に組み合わせを選べ、市場に並んでいる新鮮な魚介類を具材にできる。具材は別会計であり、各店によって価格とラインアップが異なる。具材は、切り身刺身が一切れごとのバラ売りで用意されている。生魚の刺身のほか、魚卵が多いため、海鮮丼生ちらしにする客が多い。生魚が苦手な人向けとして、焼き魚きんぴらフライなどの総菜も用意されている。

なお、市場の中にある全ての店で購入できるわけではなく、2014年時点では飯を買える店が5店、具材が買える店が7店であった[3]

総額は1500円位で作る人が多い[2]

2022年に『生活ガイド.com』が発表した「『ご当地どんぶりランキング』トップ10」では勝手丼が1位となった[1]

2022年、大阪府茨木市立命館大学経営学部に通う釧路町出身の女子大学生が中心となって企画した地域創生イベント「超KATTEDON(勝手丼)」が茨木市で開催された[4]

脚注[編集]

  1. ^ a b 日本全国の「名物どんぶり」番付、「一番人気」は? 7位に帯広の豚丼”. マイナビニュース (2022年6月2日). 2024年5月8日閲覧。
  2. ^ a b c 「釧路グルメ」『るるぶ知床阿寒釧路湿原網走』(2020年版)JTBパブリッシング、2019年、84頁。ISBN 978-4533133084 
  3. ^ 盛りすぎに注意! 北海道・釧路に来たなら絶対盛るべき「勝手丼」とは?”. マイナビニュース (2014年4月27日). 2024年5月8日閲覧。
  4. ^ 高橋望「これぞ至高「超勝手丼」 学生らがGP開催 SNSで投稿受け付け」『毎日新聞』、2022年11月19日。2024年5月8日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]