加森勝雄
加森 勝雄（かもり かつお、1907年6月19日 - 1998年6月22日[1]）は、日本の実業家。加森観光創業者。北海道帯広市出身[1]。
来歴[編集]
日本大学専門部法科中退[1]。1930年に釧路市内の雑穀商に勤務し経営を学び[2]、1933年釧路で製薬会社・星製薬の東北海道販売代理店を始めて成功をおさめる[1][2]。その後1939年には星製薬の道内全域の事業を統一した星製薬北海道配給株式会社を創立する[2]。
その後は大谷重工業社長の大谷米太郎が星製薬を買収した事をきっかけに医薬品事業から手を引き[3]、1952年札幌で貸ビル業を開業し翌1953年に加森産業を設立[1]。1956年に登別温泉ケーブルを設立して観光業に事業を拡大し、1958年には登別クマ牧場を開設した[1]。1981年にルスツリゾート経営のため、加森観光を設立して社長に就任[1]。1990年にはアメリカのスティームボートスキー場を買収し地域開発への貢献を讃えてコロラド州から名誉州民賞を贈られる[4]。1992年に社長の座を長男の加森公人に譲って会長に退き、以後亡くなるまでその職にあった[1]。
また、動物学者で元北海道大学教授の犬飼哲夫とともに、ヒグマの種の保存活動にも尽力した[5]。