公楽園

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公楽園(2015年9月撮影)。現在は屋上の看板は撤去されている[1]

公楽園(こうらくえん)は、新潟県燕市熊森にあるドライブインホテル[2]

概要[編集]

トーストサンドの自動販売機

開店は1976年(昭和51年)[3][2]国道116号が燕市内に開通してまもなく、先代の経営者が「これからは車で来店してもらう時代だ」と考えて開店した[2]。1階はオートレストラン、2階はホテルになっている[3][4][5][6][7]。1階と2階の入口は別々になっている[6]。元々は1階だけを作る予定だったが、思い付きから2階を追加したためこのような構造になった[8]

様々なレトロ自動販売機が稼働している[3]が、中でも、設置されているトーストサンドの自動販売機は名物となっており、開店間もない頃から設置されており今も現役で稼働している[2]。従業員がマーガリンを食パンに塗って、具材を挟んでアルミホイルで包んでいる[2]。トーストサンドの自動販売機は、新潟県内には「公楽園」と、新潟市北区にある「ポピーとよさか」の2箇所にあるが、新潟県以北にはないため、「北限のトースト」とされる[3][4]。レトロ自動販売機の中には500円玉が流通する1982年(昭和57年)より前から稼働しているものもあるため、500円玉が使えないものもある[8]。1階にはレトロ自動販売機のコーナーとともにゲームコーナーがある[9][5][6][8]UFOキャッチャーにはアダルトグッズが入れられている[5][6]。利用客は、地域住民の他に、場所柄、長距離ドライバーも多い[2]。近隣はラブホテル街になっている[5]

「創業25周年特別企画」の看板

ホテルは、ラブホテルのようであるが普通のホテルである[6]クッションの角がちぎれていたり、絨毯にシミがあったり、風呂の塗装が剥がれていたりしているが[10]、そのレトロさが人気の柱となっている[3]

2001年(平成13年)に「創業25周年特別企画」となる特別料金を設定したが、料金はその後変更になったものの、現在までその企画が続いている[9][5][6]

メディア[編集]

アクセス[編集]

JR分水駅から徒歩35分[6]

出典[編集]

  1. ^ ケンオー・ドットコムによる2019年1月28日午後3:03のツイート2022年4月28日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 「[わがまちインスタ映え2018]5 レトロな自販機(燕) 熱々トースト心もホッ」『新潟日報』、2018年1月17日、朝刊 下央-10版、16面。
  3. ^ a b c d e 「レトロ自販機 ぬくもりも売る」『新潟日報』、2018年12月8日、夕刊 おと2-10版、2面。
  4. ^ a b 【三条】「昭和レトロな自販機たち」公楽園”. ケンオートレジャーストーリー. 新潟県 (2021年1月28日). 2022年4月28日閲覧。
  5. ^ a b c d e Masayoshi Osaka (2012年11月14日). “レトロ自販機が並ぶ激渋ドライブイン&ホテル「公楽園」の特別室に泊まってみた”. 新東京DEEP案内. 2022年4月30日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g 【怪しくて最高の宿】1泊2800円!寂れたビジュアルが垂涎ものの宿「公楽園」に泊まってみた”. 東京別視点ガイド (2013年8月5日). 2022年4月30日閲覧。
  7. ^ 魚谷祐介 (2020年4月18日). “新潟県燕市 ホテル公楽園”. 懐かし自販機. 2022年4月30日閲覧。
  8. ^ a b c レトロ自販機とホテルが合体した新潟県の「公楽園」へ突撃!”. 知の冒険 (2020年8月3日). 2022年4月30日閲覧。
  9. ^ a b 10年以上「創業25周年特別企画(価格)」で運営し平日でも満室に 新潟の謎の激安宿「公楽園」は田んぼの中のオアシスだった”. ねとらぼ. ITmedia (2016年3月12日). 2022年4月28日閲覧。
  10. ^ a b アキコ・ポジチーボ (2019年1月31日). “かつての栄光にすがる一発屋歌手は、もう一度燃え上がることができるのか? 『日本ボロ宿紀行』第1話レビュー”. music.jp. エムティーアイ. 2022年4月28日閲覧。
  11. ^ 2015年7月31日放送 「田んぼの中のオアシスホテル」”. ドキュメント72時間. 2015年 バックナンバー. 日本放送協会. 2022年4月28日閲覧。
  12. ^ 第1話”. ドラマ25 日本ボロ宿紀行. ストーリー. テレビ東京. 2022年4月28日閲覧。
  13. ^ 碓井広義 (2019年2月13日). “「日本ボロ宿紀行」は深川麻衣の頑張りだけで一見の価値”. 日刊ゲンダイDIGITAL. 日刊ゲンダイ. 2022年4月28日閲覧。
  14. ^ テレ東の『日本ボロ宿紀行』第一話は燕市の公楽園から”. ケンオー・ドットコム (2019年1月28日). 2022年4月28日閲覧。
  15. ^ 2022年4月3日公開 「デヴィ夫人・出川の諸国漫遊記 in 新潟県・長野県」”. 世界の果てまでイッテQ!. OAまとめ. 日本テレビ放送網. 2022年4月28日閲覧。
  16. ^ 2024年2月17日放送 土曜ランチTVなじラテ。取材先一覧”. 土曜ランチTVなじラテ。取材先一覧. BSN新潟放送. 2024年2月17日閲覧。