俳優・亀岡拓次

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俳優・亀岡拓次
著者 戌井昭人
発行日 2011年9月11日[1](単行本)
2015年11月10日[2](文庫本)
発行元 フォイル(単行本)
文藝春秋文春文庫
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 ソフトカバー
ページ数 216(単行本) / 256(文庫本)
次作 のろい男 俳優・亀岡拓次
コード ISBN 978-4-902943-69-6(単行本)
ISBN 978-4-16-790490-6(文庫本)
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俳優・亀岡拓次』(はいゆう・かめおかたくじ)は、戌井昭人による日本小説。続編に『のろい男 俳優・亀岡拓次』があり[3]、第38回野間文芸新人賞を受賞した[4]

2016年安田顕主演で映画化された(タイトルは中黒なしの『俳優 亀岡拓次』)。

映画[編集]

俳優 亀岡拓次
監督 横浜聡子
脚本 横浜聡子
原作 戌井昭人
出演者 安田顕
麻生久美子
宇野祥平
新井浩文
染谷将太
浅香航大
杉田かおる
工藤夕貴
三田佳子
山﨑努
音楽 大友良英
撮影 鎌苅洋一
編集 普嶋信一
制作会社 ジャンゴフィルム
製作会社 『俳優・亀岡拓次』製作委員会
配給 日活
公開 2016年1月23日(北海道地区)
2016年1月30日(全国)
上映時間 123分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 1億円前後[5]
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俳優 亀岡拓次』(はいゆう かめおかたくじ)は、2016年1月30日に公開された。第28回東京国際映画祭アジアの未来部門、第39回ヨーテボリ映画祭 FEM KONTINENTER 部門出品作品である。[6]

あらすじ[編集]

脇役専門の俳優である主人公・亀岡拓次は、撮影現場と酒場を行き来する毎日を送っていた。

ある日、ロケで訪れた長野県諏訪市で立ち寄った居酒屋「ムロタ」の若女将・安曇に一目惚れをする。

その後、舞台への初挑戦、世界的監督であるアラン・スペッソの極秘オーディションへの参加と、亀岡の人生に次々と転機が訪れる。

登場人物[編集]

亀岡 拓次(かめおか たくじ)
演:安田顕
脇役専門の映画俳優。37歳独身。
ホームレスや泥棒、チンピラなど様々な役を演じ、「現場に奇跡を呼ぶ男」と呼ばれている。
実在の脇役俳優を複数モデルとしており、そのうちの一人と明言されているのが宇野祥平である[7]
室田 安曇(むろた あずみ)
演:麻生久美子
長野県諏訪市で「居酒屋ムロタ」を父と共に営む若女将。バツイチで、息子が一人いる。
宇野 泰平(うの たいへい)
演:宇野祥平
亀岡の俳優仲間。演じる宇野は上述の通り亀岡のモデルの一人。
山之上(やまのうえ)
演:新井浩文
Vシネマの監督。亀岡の以前の出演作を見て感動し、亀岡をキャスティングした。
松村 夏子(まつむら なつこ)
演:三田佳子
舞台「陽光座」の女優兼座長。

スタッフ[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 俳優・亀岡拓次”. 有限会社フォイル. 2016年8月5日閲覧。
  2. ^ 文春文庫『俳優・亀岡拓次』戌井昭人”. 文藝春秋. 2016年8月5日閲覧。
  3. ^ 『のろい男 俳優・亀岡拓次』戌井昭人”. 文藝春秋. 2016年8月5日閲覧。
  4. ^ “野間文芸賞に堀江敏幸さん=新人賞は戌井昭人さん”. 時事ドットコム (時事通信社). (2016年11月8日). http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110800746&g=soc 2016年11月9日閲覧。 
  5. ^ キネマ旬報 2017年3月下旬号』p.80
  6. ^ Cinema Art Onlineより
  7. ^ 安田顕演じた「亀岡拓次」のモデルとなった、俳優・宇野祥平ってどういう人?

外部リンク[編集]